住職つれづれ日誌2005年4月・5月・6月
  ※下に行くほど日程がさかのぼります。
6月24日(金)

●まだ1週間ぐらいしか間が空いていない気でいたら、知らない間に2週間も更新ができていなかった。ホームページを開いて以来の長期休暇?

それほど忙しかったわけでもないのだが、家に工事が入っていたり、細かいことがいろいろあってつい遅れてしまった。

●先週末は前の職場の盲学校の「寮祭」に参加。卒業生など懐かしい顔に多く出会う。職員劇など、自分がいた時は、しょっちゅう脚本作りなど頑張っていたが、そういう才能?を現在は発揮する場所がないなあ。

●アイアイハウス関係では、自立支援法学習会や事務局会議など、比較的堅い会議に参加。地域では夏の「こどもキャンプ」や夏祭りの踊りの企画など柔らかい会議に参加。と、いうことで、堅いのやら柔らかいのやら、夜は大抵何かの会議が続いていた。

●今週の水、木曜日は本山の「布教講習会」。お説教をする布教師が集まって講習を受ける。今回は60名以上という大勢の方が参加された。

一日目の講師は元龍谷大学学長の信楽先生。体調を心配する声も聞いていたが、相変わらずお元気で、わかりやすい講義をしていただいた。
 
夜は懇親会の後、久しぶりに本山で会った大阪の知人等と祇園方面へ。なかなか最近夜飲みに行く機会も元気もなかったが、たまにはいいかも。そう言えば、知人らがやっている酒場でいかなければならない?ところが数件あるのだが、今に至ってもいけていないまま。

●工事は順調に進む。(詳しくは「おてらハウスへの道」に)境内は工事でややこしいことになっているが、本堂前の水鉢に、近くのお寺から分けていただいたハスが、一つだけ初めてきれいに咲いた。来年からもっと本格的に咲かせれば・・。
(咲いたのは睡蓮の方で、ハスではないとの指摘あり^^:)

やっぱりお寺に
ハスは似合うな!(睡蓮やって言うのに!)

●前から電子辞書が欲しかったところへ、ニンテンドウDSというゲーム機に辞書ソフトが発売され思わず買ってしまった。ついでに「大人の脳トレーニング」というソフトも買い、毎日頭の体操に励んでいる。(結局ゲームをやっているのか・・。)

6月10日(金)


●前回より、工事関係が急激に進行している。1週間で契約から着工、そして「地鎮祭」まで進んでしまった。このぐらいのペースでないと、確かに秋に間に合わないかもしれない。詳しくは、新しいコーナー「おてらハウス」完成への道を参照。

●その他先週の日曜は、地域の少年補導の企画で滋賀県へのバスツアー。瀬田の「アクア・ビワ」や烏丸半島の「滋賀県立博物館」へ行く。もうこういう機会でないとなかなか訪ねないところだが、体験コーナーや劇場型のビデオクイズなどもあって、結構面白かった。大人・子供計40名ほど参加。

6月2日(木)

●先週後半、外出づく。一つは大阪万博公園にある「国立民俗博物館」(みんぱく)で開催されている「ブリ・コラージュ展」へ。

よくわからないが、何でも正規の物の価値観と正反対の価値を見出していこうという展覧会で、みんぱく所蔵の博物品と、そのあたりにあるガラクタ?−古い電機製品や、空き缶の家や、新聞紙などを、それぞれのアーティストの感性で、組み合わせて展示する展覧会だった。

今進めている、障害者アートとも接点があり、実際そういう展示も混じっていた。大変面白かったが、うちの裏の倉庫など、正にブリ・コラージュやんかとも思ってしまった。いつか入場料をとって公開しようかな。

とにかく何じゃこりゃあ!?の連続で・・・

●週末は英語のレッスンを受けている(いつから?)、イギリス人ベニシアさんの大原の民家での「ティー・パーティー」に参加。これは有料で一般の人も参加可。1年半ぶりだが、今回はイングリッシュ・バージョン。やや心配だったが、やさしく話してくれてまあまあノープロブレム?

自然素材の洗剤などの講義の後、いくつかのグループに別れ、スコーンやハーブティーでのティーパーティー。今回は英語の同じクラスの人たちも参加していてなごやかなムードでいただいた。20数名参加していたが、圧倒的に女性優位。貴重な「黒一点」だった。

農家を改造したベニシアの家でのティーパーティー。家のあちこちに分かれて。
家の前で記念写真。


●その他、いよいよ新しい工事に向けて最後の調整の話し合い。平行して樹木移動も含めて2,3日、出入りの植木屋さんが入ったり、オープニングに向けてのアートプロジェクトのメンバーが集まったり、ちょうどオープニングの頃にに本堂を借りてミニ公演をしたいと演劇ユニットのスタッフが訪れたり、段々と賑やかになってきた。

今週中には契約をし、1,2週間後には着工の運びとなるだろう。とにかく建物の実物がないまま、色々な計画を進めるのは、何か落ち着かない。

5月25日(水)

●連休に、美山の美也子の実家に帰れなかったので、先週日帰りで行ってきた。何年か前からやっていた工事で、新しい道が開通していて、今までと違い、家から道路を見下ろす形になり、開放感がアップしていた。


手前が新しくついた道路。
旧道路は家の向こう側で、今まで裏側だったところが道路に面するようになった。
上の写真の、左側の家に作られたベランダ。ここから道路をはさんで周りの山々が眺められる。気持ちいい!

緑の山に囲まれたベランダで脚を伸ばして座っていると、寛いで、ずっと座り続けていたいような気さえした。道路からもすぐ入れるようになったし、ここにもカフェをこしらえたら流行るのではと、また商売根性が出てしまった。まず、うちで成功させてからと・・。

8年前のうちの庫裏の工事の時、美山に預かってもらっていた、亡き父が集めていた、法話のテープを返してもらい、寝る前などに聞いている。軽く100本以上はあるので、全部聴くのにどれくらいかかるかわからないが、ぼちぼち役に立てていければと思っている。さすがに「美空ひばり全集」や「古賀メロディー全集」は、持って帰らなかったが、とにかくそういうのを集めるのが好きな父だった。

●うちの工事関係の、新しい展開がまだ無いまま、10日ほど過ぎた。これで6月から本当に工事に着工できるのだろうか?まあ、信じて時期を待つしかないのだが・・。6月になったら、工事進行に合わせて、このサイトに特別ページを作るつもりをしている。

●久しぶりに京都シネマで、映画「海を飛ぶ夢」を見た。スペイン映画で、実話を元に、全身麻痺の男性が、自分の死ぬ権利をかけて法廷闘争をする話しだが、思っていたより暗くも重くもなく、むしろユーモアと愛にあふれた佳作。

ラストは衝撃的だし、また、これはあくまで彼のケースであって、一般化してはいけないとも思えたが、とにかく登場人物の全てがすばらしく、、是非オススメの一本だ。最近、法話度チェックはやっていないが、おそらく高い点をつけるだろう。


●行き場所の無くなっていた、子供の本約500冊も、無事、上京区の学童保育所にもらってもらえてめでたしめでたし・・。


5月14日(土)

●連休後、周辺の工事関係に入ってもらっていて、毎日ほど状況が変化しているので、頭と体がついていけない。そのせいか、急に気温が変わったりするせいか、又やや体調を崩しぎみ。

夜も睡眠リズムがおかしくなって、変な時間に目が覚めたりする。眼に見えないところで疲れているのかもしれない。

これでもまだ、本格的なギャラリー工事はこれからで、そちらの方は今、施工業者の「合い見積もり」を取っているところ。その結果で、正式に業者の決定になる予定。本格工事は6月からになるだろう。


●また、工事に向けて、自分でコツコツやる作業も多く、合間を見ては、トタンの屋根を作ったり、物置の中身を運んだり、塀に巻きついた蔦を取ったりなどの肉体労働をしている。

取った蔦は軽く軽トラ一杯ぐらいあって、この前、連休に見学に行ったクラフト展で、出店していた「蔦クラフト」?の作家の人に声をかけたら、後でワゴンでやってきて、喜んで持って帰られたぐらい。

●また、物置から運び出した本のうち、子供の本が500冊ぐらいあって、新聞で見た施設に寄付しようとしたが、もう申し込みが一杯でキャンセルになり、新しい使い道を考慮中。

●任務的には、今年、町内会長に当たっているので、色々会費を集めたり、少年補導や自治連合会の役員で、夜の会議が続いたりしている。もう何年も地域で役員をしているので、大体顔見知りだし、気楽といえば気楽だが、今は新しい事業も控えているので、できれば力を抜き気味にはと考えているのだが・・。


5月3日(火)


●もう連休も半分過ぎた。先週は前半、3日間の本山の勉強会や機関紙編集会議などで濃い日程を過ごしていた。後半、気が緩んだのか、少し前から悪かった体調が一気に加速して、ついに近くの診療所へ通うはめに。

熱はあまり上がらなかったが、セキと喉の痛み、それに鼻水が止らず、注射をしてもらい薬をもらって帰る。

そのおかげで、2日連続して参加の予定だった、アイアイハウスと旧職場の「歓送迎会」をどちらもパスさせてもらった。工事関係の心労もあって、たまっていた疲れが一気に出てきたのかもしれない。

●毎年この時期は、美也子の美山の実家に帰省しているが、急きょ車の故障(先日車検が終わったばかりなのだが・・**;)で行けないことになった。JRとタクシーなども利用可能だが、また連休明けに車が直ってから帰ることにする。

●そんなことで、お参りなども入っていなかったので、今日は午後から天気も良く、ぶらぶらあてもなく美也子と自転車で街に出る。

御所のそばの、タイ風レストランで食事し、百万遍のギャラリーでガラス絵の個展を見た後、ふと思いつき、今度のうちの建物で世話になっている知人の設計師ベティーナ(大阪のお寺の奥さんでもある)の家に電話して、突然寄せてもらうことに。


左京の疎水べりの民家に住む彼女は、2月に初めての赤ちゃんを産んだばかり。いつも打ち合わせにも赤ちゃん連れで来ている。今日は初めて家に寄せてもらった。日独ハーフの赤ちゃんも大分顔つきがしっかりしてきた。ドイツから彼女のお母さんも手伝いに来ていた。

一緒に、近所の散歩に出て造形大で千住博の大作「THE FALL」を見たり、テラスで休んでゆっくりして帰ってきた。あてもなく出かけたわりには、充実の半日だった。

うちの建物の設計で世話になっているベティーナと赤ちゃん(ムネマサ)とお母さんと。造形大のテラスにて。
今回ではないけれど、カフェの実習?に、美也子が彌光庵のカウンターに入らせてもらった時の、昼ママわかこさんとのツーショット。


4月24日(日)

●ホームページ・ビルダーのソフト?の具合がおかしく、手元では更新していたのに、サーバーへのアップができなかった。これを書いている今もまだできないかもしれないが、とりあえず更新しておく。

先週もハードだったが、今週も、とにかく毎日ほど、昼と夜のスケジュールがいっぱい。特に工事を控えて、内外の打ち合わせをしなければならなかったり、続きに花まつりの反省会や、作業所の事務局会議、自治連合会の総会などなど。会議が重なりながら8時間も続いたこともあった。

体調の加減もあって、昼間から眠たくてしかたがなかった時も。しかし、そんな合間を縫って精力的にギャラリーオープンに向けての見学なども行った。


●一つは、アートプロジェクトの取り組みで、8名ほどで、車に分乗して滋賀県方面の施設などの見学会。石部町のあざみ寮と近江八幡のNO−MAという、アートギャラリーへ。車も出して夫婦で参加。

それぞれ、新しい障害者アートの可能性に触れることができた。とにかく滋賀県はそういう新しい波が大きくうねっているように感じる。

あざみ寮の織物作業所。3年前に建てられた施設は明るくて快適そう。生活施設も素晴らしい。
近江八幡の民家を改造したアートギャラリーの前で、メンバーやギャラリースタッフの方と。中はとてもゆったりしていて、いつまでも居たかった。

●また今日は、直接関係ないのだが、うちの近所の東本願寺系のお寺で、珍しい茶室を作られているという話しを聞いていて、うちの建築の参考にかこつけて、無理やり見学させてもらった。

最近話題の、建築家の藤森照信氏が設計、日本画家・秋野不矩さんの息子さんでもあるご住職などが、こつこつと1年以上かけて作られた「矩庵」である。

当日、近畿大学の先生や学生など40名ぐらいが訪問されていて、一緒にお相伴させていただいた。噂どおりのユニークな建築で、それ以外の庫裏などの古建築も素晴らしかった。いつも前を通っていたが、中がこれほど大きいとは思わなかった。

陶芸家でもあるご住職自らの手で煎茶のお手前をいただいたりもして、住職ご夫妻とも初めて出会ったが、色々な意味でうちの先輩をいっておられるように感じた。


お寺の裏庭にいきなりこの建築物。三叉の木が支えているようなユニークなデザイン。手前の造形物も面白い。
中に上がる。秋野不矩さんの絵が飾られ、煎茶の道具が並ぶ。上方の木の張り出しや樋の形が藤森流?


4月20日(水)

●何かすごく長かった1週間だった。やっと「花まつり」が終わったと思ったが、次の工事に向けて、毎日、時間の合間を見ては、裏の倉庫の整理をしていた。何しろ、昨日までに2つの倉庫を撤去・移動できるように空にしなければならず、結構な肉体労働だった。

うち1つのミニ倉庫は、8年前の家の新築の時さえ、中を触らなかった、いわば「あかずの倉庫」。中から出るわ出るわ。20年以上前に、元気だった父が入れた書類や古書籍の段ボール箱がわんさか。

中には、父や叔父達の小学校時代の通知簿さえ出てきた。自分の代でさえ管理しきれないのに、とにかく大変だった。なまじ、場所があると、何でも残してしまうという悪い癖は、自分の代になっても変わらないから、えらそうにいえないかもしれないが・・。


とにかく、燃えるものも燃えないものも、外へ放り出して
・・。
倉庫に詰め込まれていた書類の詰まったダンボール群。

●平行して、またまた大変な事態発覚。実は車の車検が2月で切れていたらしい。中古車で世話になったディーラーからも連絡がなく、忙しさに紛れうっかりしていた。事故などに合わなかったので良かったものの、知らずに2ヶ月も乗っていたことになる。大阪で駐車違反を犯した時にも、知らなかったから平気で交番の前に停めていたのだが・・。30年近くも運転してきて初めての事だ。

4月13日(水)

●昨年の暮れから準備をしてきた「花まつりIN仏光寺」も、先週土曜日何とか終えることができた。今年3年目だが、規模も膨らみ、毎年大変になっていくような気がする。

今年は実行委員長も事務局長も、近所のお寺に引き受けていただけたので、主にコンサート関係を中心に担当した。自ら声明などの出番はあったが、司会も若いフレッシュな男女コンビが引き受けてくれたし、進行スタッフもばっちり。

ところが、ステージ進行が遅れて、結局夜9時終了の予定が20分ほどずれこんでしまった。過去2年間、時間進行に関しては、ほぼピタリと合わせてきたという自信があっただけに、やや焦ってしまった。

最後のフィナーレを飾っていただいた「邦楽黄山会」の皆さんにも迷惑をかけてしまったかも・・。


しかし、境内のライトアップや京都新聞の一面に載せてもらった「フラワー・オブジェ」なども含め、約600名ほどの入場者があったそうだ。美也子さんもコーラスに出演しながら、外の甘茶やショップ関係、スタッフの弁当担当で奮闘。まずは成功というところか!

満開のしだれ桜と、フラワーアートの競演。
邦楽合奏のうちの、琴のソロに聞き入る

これでやっと次の課題に向かえそう。早速、例のギャラリー建築に向けての設計最終段階の詰めを昨日も夕食抜きで!9時過ぎまでやっていた・・。いつまでたっても課題に追われるのかもしれないなあ。


4月6日(水)

●やっと暖かくなってきたかな?あちこち桜も咲き始めた。近年に珍しく遅い咲き始め。桜に関しては、今年の「花まつり」を遅らせて正解だったかもしれない。

●またまた大失敗シリーズ!先週の夜。祇園の花灯ろうを見に行こうと家を出たが、寒くて途中で引き返し、近所の新しくできた居酒屋に入った。若い店主が古い店を改装して1週間前に開店したばかりの店。

ここで、居合わせた他の二組のお客と、お互い初対面なのに、なぜか意気投合して、貸切状態で大盛り上がり。ここまでは良かったが・・。美也子さんが帰った後、一人残っていたのだが、途中から記憶がスパッと消え落ちている。


あくる朝、二日酔いで体調ももちろんひどかったが、記憶がないのが恐ろしい。果たしてお金を払ったのか?店で暴れてないか?何か迷惑をかけなかったか?などなど。

それとなく美也子さんに聞きに行ってもらい、何とか大事は起こしていないことはわかったが・・。焼酎のお湯割りを数杯と、それほど飲んでいなかったにもかかわらず、どうしてこんなことになったのか?肝臓が良くないのはわかっていたが、これほどまで影響が出るとは・・。ほとんど10年ぶりの大失態!

と、いうことで、それ以来、酒を断っている。いつまで続くかわからないが・・。

●それ以外では、本山の春法要に出勤して、1時間以上の正座で足がガタガタになったり、花まつりに向けてのいくつかの会議や声明(しょうみょう)の練習などで夜の出が続く。いよいよ今度の土曜日、「花まつり」本番。参考までに過去2回のビデオなどを久しぶりに見て、よくやってきたなあと、我ながら感心。


意外に知られていない岡崎武徳殿の前の桜。
(4月5日)
高瀬川沿いの桜。

(4月5日)



                          つれづれ日記 過去TOPへ