2001年(8月から)分

青森(01/08/03〜4)

・仕事のため、計画の1週間遅れとなったが、今年も青森へ行って来た。昨年と違い、計画の上のことだから、休暇を1日とったほか、ただ行くのではなく色々寄り道できた。家族が居なかった先週なら2泊にしてもっと色んな所へ寄って来たかったが、今週はそれでは家族のひんしゅくを買うので1泊だけ。結果的に東北の5県を通り抜ける結果となった。行程は以下の通り。
・3日(金)朝、6時前に出発。東北道を一端南下し、山形道へ。山形道を月山経由で酒田へ。酒田からはR7を北上、鳥海ブルーラインを抜け、秋田へ。秋田からR285でショートカットし再びR7で碇ヶ関。東北道に上がり、青森へ。青森着16:30.
・翌日は10:30ころ青森を出発。八甲田山を抜け十和田市。R4を南下し名川町から岩手の軽米へ。軽米からはR340をひたすら南下。本当は気仙沼まで抜けたかったが、時間の都合もあり遠野でR107を北上へ抜け東北道で仙台へ。仙台着19:30ころ。
・走行距離は983km。時間にして19時間くらい走っただろうか。
・暑かったり寒かったり。晴天あり土砂降りもあり。いろいろなことがあった。印象深い旅となった。
・費用は、高速6500円、ガス代3800円、飯代1300円、駐車場1600円。(飲み代除く)
@酒田市 本間家旧邸。

出発時の仙台はやや曇り。夕方からの飲み会に間に合わせるため、朝のうちに距離を稼ごうと、山形道で酒田まで。宮城山形県境は雨上がりの鮮やかな景色。山形側は晴れていたのだが、月山付近はガスの中。気温も14℃とかでやたら寒かった。
せっかく酒田まで来たので、酒田の歴史探訪と言うことで、寄ってみた。戦前までは日本一の地主さんだったそうだ。
「本間様には及びもないが せめてなりたや お殿様」と言われるくらいの富豪であったらしい。
A同左。

まだ9時。公開の時間には早いため、外から眺めるだけ。堺のように商人(回船問屋)達による自治が行われていたそうである。酒田は、山形県内の他地区とは、いまだに政治経済とも独立した風潮がある。

それにしても豪勢な家だな。
B鳥海山

酒田からは鳥海を目指す。海から立ち上がる東北で3番目位?の高さの山。ここからの景色を楽しみにしていた。ワインディングを気持ちよく上っていく。少し雲がかかり、山全体の形を見ることが出来なかったのは残念。
C鳥海山の登山口。

特に意味はありません・・・。いつか登ってみよう。
D鳥海山(鉾立展望台より)

少しは山らしい景色を撮ろうと思って。
麓の方は霞がかかって、よく見えず。遠くに大きな風力発電の設備みたいなものが見えていたが、これは秋田市の郊外のものだったのだろうか?
E雪上車

国道7号を北上。秋田県金浦町で白瀬記念館に寄る。10時半頃。
これも外をまわっただけ。
この雪上車は白瀬隊とは関係ないが、日本隊が初めて南極点に到達したときの雪上車4台の内一台だそうだ。

この後、正午少し前に本荘市郊外で昼食(ラーメン)。13時15分ころ、飯田川町で給油。大潟村の手前から大館経由、青森県の碇ヶ関村を目指す。給油時、天気が怪しくなってきたため雨具をすぐ使えるように準備。大館周辺では本降り。こんな雨の中走るのは初めてと言うくらいの雨だった。しかし全天候ジャケットとレインパンツ、ブーツカバーーは期待以上の性能を発揮してくれた。
Fねぶた。雨の日モード。

雨の中では写真も休憩もあったものでない。とにかく青森へ走る。
青森では、4輪用の地下駐輪場に文句言われつつ無理矢理バイクを泊めさせてもらい(管理のおじさんありがとう)、会社の後輩の家へ。
荷物を置いて、いざねぶた見物と酒盛りへ出陣。

G同左。

ねぶた期間中、必ずと言っていいほど1度は雨が降る。その時には大きなシートをかぶせて運行する。風船のように膨らんでいるのは、中に入っている発電器の排気熱の為だと思う。熱気球状態だ。

酒盛りの方は、友人達(基本的には会社の同僚)が集まってくれ、珍しい酒など持ち寄ってくれたり、うまい物を食べたりもあって、大いに楽しんだ。2次会では、すっかり酔っぱらってしまい、せっかく来てくれた会社の同僚(こちらも会社の同僚だが、仕事の関係や酔い過ぎでメンバーが入れ替わってました)とろくに話しもせず、店のママさんとの昔話で自分だけ盛り上がってしまった。2次会のメンバーは、月に1回くらいは仕事で会うのだけど、それにしても申し訳なかったなあ。
Hねぶた(通常モード)

実際には降らなかった。これは天気の見極めが良かった市役所チームのねぶた。とてもきれいだった。

I囃子方。

ねぶたは見るだけでは解らない。この音の迫力があって初めてねぶたである。体全体をビリビリ震わす太鼓、勇ましくももの悲しい笛の音色、手振り鐘(?)のリズム感。初めてねぶたに来た人は、ねぶたの美しさよりも音の迫力に驚くのでは無いかと思う。
J八甲田山。

ロケーションはあまり良くなかったが、何も記録せずに通過するのが惜しかったので撮った写真。2,3年前、自衛隊のレンジャー達が2酸化炭素中毒で倒れたのはこのすぐ近くの窪地。その窪地が柵で囲われているのが見えた。


帰りは、八甲田山から十和田市へ抜け、国道4号で名川町。名川から岩手県の軽米へ抜け、そこから340号を南下することにした。
予報ではあまり良くなさそうな天気だったが、私が走る前に降り終わっていて、ずっと快適だった。
しかし、飲み過ぎもあって出発が遅れ、時間がないため、あまり写真を撮れなかった。
K学校の湧き水

340号は北上山地を縫って走る道。産業の面ではあまり役に立ちそうもないところを走っているため、車が少ない。景色の半分は森、残りは農村である。谷間を縫って走るので、渓流が流れていて、本当に美しい景色が続く。車が少ない割には2輪のツアラーは走っているので、バイク乗りにはやはりいいところなんだろう。

写真は340号の一番寂しいところで見つけた清水。なぜか「学校の湧き水」というらしい。
とても美味しい。お茶のペットボトルに汲んで帰り、翌日お茶に使った。盛岡の実家に住んでいたら、たまに水を汲みに来てもいいな。
岩手の山の中を走っていたら、GASが無くなった。リザーブに切り替えたが、どこまで行ってもスタンドなんか見あたらない。岩手を走るときは余裕を持って給油しておいた方がよい。このときも給油量は16.5L位だから、あと30kmくらいは走れたのだけど、本当に心細かった。飲んだときに店に携帯を忘れてきてしまったせいで助けを呼べないし。(電波届かないと言う話もあるが)

今回は燃費がとても良く、30KM/Lに少し届かないくらいで走った。昨年青森に行った際で25KM/Lくらいだから、昨年より4KM余計に走った。これはミリテックの効果に違いない。安くは無いけれど、効果は燃費だけではない。お勧めである。(道具のページ参照)

最近リアタイヤが滑る。空気圧も要チェックだが、減ってきたせいかもしれない。今のGT501はまだ1万km走ってないと思うし、ハイグリップでもないので持ちはいいと思ってたのだけれど、そうでもないのかな。まだスリップサインが出たわけではないが今年いっぱいのようだ。
今回のツーリングで、雨の中コーナー前で減速しようとしたらリアがロックし、曲がれずに対向車線へ突っ込んだ。これはタイヤのせいじゃないと思うけど、危なかった。対向車はいなかったけど、運が悪い人はこんなことで死んでしまうんだろう。雨の日のスピードなんて、誰もが気をつけようと思っているに違いないが、改めて気をつけようと思ったし、安全に関わることはケチらないことにしようと思った。


仙台市郊外(01/08/19)

夏期休暇最後の日、いつもの早朝ツーリングへ。
ここ一週間、実家へ帰っていたが、行くところ行くところツーリング中のバイクが沢山走っており、羨ましくて仕方なかった。
10日ぶりにまたがったバイクは、いつもの通り一発始動で軽快に走り出す。
行程は、七北田ダムをかすめ、大倉ダムへといういつものコース。そこから南下して286号まで抜け、青根温泉。蔵王の大鳥居を横目にあとは4号線を帰ってくる事にした。
@大倉ダム

七北田ダム周辺のワインディングをいつものように流していく。8月とは思えない涼しさ、そして青空。うーんバイクはいいなあ。快適である。
あっという間に大倉ダム湖畔へ到着。コーヒーで一休み。

写真は大倉ダム湖畔公園にて。ここのダムは2重アーチ式と言うのだそうで、写真は左のアーチと真ん中の重石になっている部分。
桜の季節はなかなかきれいな場所でもある。
A大倉ダム

こちらは右のアーチと、放水口。今年は見ていないが、水量が多くなるとあの4つのゲートからものすごい迫力で流れ出る。そんなときはしぶきがこの公園まで雨のように降ってくる。

この後、青根温泉へ向けて走る。途中、オレンジ色に輝くイタチのような小動物を見た。毛皮とるための何かが逃げたのかな?
青根温泉への道はいつもながら楽しいワインディングだ。蔵王へ向かう何台ものバイクを見送り4号線へ。4号線は好きじゃないけど、今日は車も少なく、それなりにすいすい帰ってくることが出来た。


七ヶ宿町〜上山市(01/09/23)

久しぶりの早朝ツーリング。ここのところ、雨だの仕事だの寝不足だのでさっぱり乗れなかった。今週末は、昨日こそ仕事に出たもののあと2日ある。気合い入れて早起きしてでかけた。コースは茂庭〜村田〜川崎〜七ヶ宿〜上山〜山形〜天童〜仙台。6:20〜13:00、走行距離約250Km。

村田町の水田(7:15ころ)

気合いが入っていても眠い時は眠い。5:30に目覚ましがなったが、正直なところ、このまま寝ていたかった。
出発時の気温は8℃くらい。Tシャツ、長袖のシャツ、トレーナー、ジャケット。こんなに着ていても寒い。久しぶりに皮のグローブにしたが、これまたかじかむ。これでは冬装備が必要だ。
しかし起きたときはやや薄暗かったのが、日が昇るに連れ青く晴れ渡ってゆく。バイクに乗ってなければ本当に気持ちの良い朝だ。時間が経てば暖かくなるだろう。

露に濡れた稲やあぜ道の草が、日の光を浴びてキラキラ光る。冷たい空気のせいで湯気が立ち上る。
長老湖と不忘山(8:00ころ)

宮城蔵王の山中を、県道51号で七ヶ宿へ。
寒さもピーク。日なたで暖をとるべく小休止。写真見る限りでは寒くなさそうなんだけどなあ。

ここは山中の静かで小さな湖。湖水と山の景色がなかなか良い。
貸しボートがあり、おじさんが一人こぎ出していった。他に人がいるわけでもなく、貸し切りのようだ。ボートよりカヌーが似合いそう。本当に静かだ。
鏡清水(8:20ころ)

山形県境、金山峠の直前にある。ここは白石川の源流だそうだ。ちょろちょろ流れる小川に1mにも満たない小さな橋が架かっていて、「白石川跨ぎ橋」だそうだ。川・・・と言われてもねえ。
白石川は柴田町で阿武隈川と合流し、太平洋へ向かう。

樽下宿(山形県上山市)(9:00少し前)

ここは羽州街道の宿場町。当時の脇本陣だった滝沢屋を移設展示しているもの。脇本陣とか本陣と言われてもわからないけど、大名行列も通った道だとのことなので、武士階級が使うような宿だったのだろうか。因みにちいさいのは旅籠と言うようだ。

なお、宮城側の七ヶ宿というのも、7つの宿場があったからだそう。
この後、上山の市街を通り、山形へ。山形に着たからには例によってそば屋に行こうと思ったが、時間が早くてダメ。天童まで行ってもまだ10時過ぎ。山形のそば屋は、そばを打つのに時間がかかると見えてみな遅い。48号線に入ってからコンビニのサンドイッチで空腹を満たす。この辺りからようやく暖かくなってきた。食べたせいもあるし、48号線では車も多くて退屈で、眠くなってきた。
48号からはいつもの通り、定義山方面、大倉ダム〜七北田〜泉区へ。

早々に帰ってきたものの、この後今に至るまでどうも体が芯から冷えてしまったようで、体温調節がうまくいかない。やたらとくしゃみが出る。かといって着込めば暑いし困ったものだ。バイクに本当に心地よい季節は短いと思う。それだけに服の選択は大事だなあと思った。