秋田犬むつの日常をリアルタイムで知ることが出来ます。出来れば毎日のようにむつの行状を追加していきたいと思っています。でも犬は何時も昼寝をしているから....おまぬけネタがそんなにあるかどうかわかりません。
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平成14年8月
8月31日 はれ
今日も気温が33度にもなった。僕は日中は死んでいる。御主人がいくら身体を揺すろうが突っつこうガ、たたこうが、ぴくりとも動くものじゃない。動けばそれだけ苦しくなる。トラクターや田植機等の下に身を潜めて、ただただ眠ってばかりいる。機械の下だといくらか涼しいような気もするし、第一、敵に襲われにくい.....えっ、敵って?敵ってなんのことだ....飼い犬にとって突然襲ってくる敵なんて滅多にあるものじゃない。遠い昔の先祖、オオカミ時代の本能が僕をこういった行動に駆り立てているのだろうか?
8月30日 はれ
久しぶりに入道雲を見たよ!
御主人がお昼にぐしょぬれで帰ってきた。僕は御主人がどっかで泳いできたのかと思って「いいなぁ」といったら「おまえの方が涼しいところで一日一杯お昼寝をしてうらやましい」と逆に言われた。よく聞くと、ぐっしょり濡れているのは泳いだのじゃなくて全身汗まみれになったのだそうだ。御主人はこれからシャワーを浴びるという。「おまえにも水をかけてやろうか」と言われたけれど、かけられた最初は涼しいかも知れないけど30度の気温に暖められて、僕の濡れた毛はムンムンムシムシと蒸れ始め、地獄のような暑さに見舞われるのは分かり切っているので丁重にお断りをした。
8月29日 はれ
また気温が30度を超えた。昨日よりすさまじい暑さだ!。こんな日は海や川にでも行って泳ぎたいものだと思う....だが?待てよ、僕は一度も泳いだことがなかったっけ....僕、泳げるんだろうか?先輩犬のまるさんは川に放り込まれて泳ぎを覚えたのだと御主人が言っていた。そういえば僕はシャンプーの水とうっかり水路に落ちてしまったぐらいしか水と縁がない。先輩犬のまるさんは海へも行ったことがあるという。いいなぁ、僕もいつか連れて行ってもらえるかなぁ
8月28日 はれ
「ハァハァハァハァ....暑い!!」、今日は気温が33度にもなった。僕はただただじっとしているしかないのだ。
この間まで涼しかったので安心していたら急にこんな天気だ。ここ2,3日御主人が旅行に行って僕をかまってくれなかったのが原因かも知れない。今日は朝晩とも散歩にいったけど、何度も途中で嫌になって帰ろうかと思ったが、久しぶりに御主人と一緒の散歩なので我慢して付いていった。
そこで、僕は久しぶりに俳人「禄食」になって俳句を詠んでみたよ。
「蒸れし毛の替わり目遅き残暑かな」
8月23日 はれのちくもり
朝の散歩が終わって「やれやれ...」とゆっくりしていると御主人がやってきて、「いたずら犬!!!」といって僕のほっぺをつねった。僕は何がなんだかわからないので文句を言ったら「おまえは朝の散歩から帰った後、ゴミを詰めていた袋をひっくり返して床の上にぶちまけた」....と言うのだ。僕には記憶がない....でも犬は忘れっぽいのでもしかすると僕がやったのかも知れない?。でも記憶にないことはもう責任もないと言うことだよね。と犬の理論を適用している僕だった。勿論、散らかったゴミは御主人が掃除した。そんな御主人の姿を僕はごろんと横たわりながら眺めていた。「御主人、お掃除大変ですねぇ」と...もはや叱られた記憶さえ霧の彼方に消えていっているのだった。
8月22日 はれ
盆が終わったとたんに秋がやってきた。朝晩がやけに涼しい。僕も朝晩は冷えるので犬小屋の中で寝ているぐらいだ。
でも、今日は東の空に入道雲が二つ出来ていて夕方の散歩の時にその入道雲に夕焼けが映えてとてもきれいだった。でも、秋のような空に入道雲は少し変だなぁと思ったけれど、よく考えたら暦の上では立秋は過ぎたけれど、まだ夏なんだなと妙に納得してしまった。小学校や中学校の夏休みはまだ終わっていないようだ。宿題は出来たのだろうか?、まぁ、これは犬の考える問題ではないのだが、御主人が子供の頃、この宿題ができなくて泣かされたそうだと....密かに御主人が思い出に浸っているのを僕は敏感に感じ取った。
8月21日 くもりときどきとおりあめ
今日は大部強い風が吹いてきて、「涼しいというのか少し寒いぐらいだ。」と御主人は言ったのだが、僕にとってはちょうどいい気温の一日になった。午前中は雨が降ったり止んだりだったので犬小屋の中で寝ていたら、外に行けない御主人が作業小屋の掃除や整理を始めたのでうるさくてゆっくり眠ることが出来なかった。
夕方は、久しぶりの自転車散歩。涼しくなったので一杯走ったよ。気持ちいいねぇ〜、真夏みたいに舌を一杯一杯に伸ばして体温調節をする必要もなくなった。気持ちのいい汗をかいたって言うのかなぁ。
ご飯の後、しばらくして食パンの耳をもらったよ。バターやジャムが少し付いていてうれしかったので食後にもかかわらずムシャムシャ食べたよ。今日は「気持ちよく走れたこと」、「食パンの耳をもらったこと」の二つのうれしいことがあった大変幸せな一日だった。
8月20日 くもりいちじとおりあめ
今日は御主人がいなかったので、夕方散歩は上のお兄さんと一緒だったよ。いつもとは違ったコースを通ったので楽しかった。でも途中からものすごい雨が降りだして、上のお兄さんは全身ずぶぬれになってしまったんだ。僕は濡れても平気だよ。「ぶるぶるん」と身体を一振りさせればたいていのしずくは吹き飛ばせるからね。
雨に打たれて「ただいま!」と玄関を開けたら御主人が帰っていた。御主人に犬小屋まで連れて行ってもらって「もうすぐご飯だよ」という言葉を聞きながら身体をなめたりして雨に濡れたところの毛繕いをしていた。やがて持ってきたいつものメニュー....でもご飯の上には「銀ダラ」というとてもおいしいお魚の切り身が一つ乗っていた。「うれしい!!」と僕は喜び、いつもは味もわからないうちに飲み込んでしまうご飯も、今日はじっくり味わってご馳走になった。
8月19日 くもりいちじあめ
あぁぁぁ〜、今日も蒸し暑い一日だった。朝の散歩もだらだらと惰性で行ったようなものだ。夕方の散歩はなおさらだ....途中で嫌になって、御主人にイヤイヤをしたら「じゃ、帰ろう」とあっさり言うことを聞いてもらえたのでさっさと足を家の方に向ける。後の楽しみはご飯だけだ。しばらくして御主人がご飯を持ってきて、何時も通りの食事の儀式が終わり、僕はご飯に口を付けたのだけれど、なんだか水っぽい...僕が御主人に文句を言うと「ごめん!牛乳が無くなったので水をかけたんだ」という。「しょうがないなぁと思いながら食事をしたのだが、あまりおいしくない....いつもなら器をぺろぺろなめてきれいにするのだが、今日はなんだか食べるのも嫌になって、少しご飯を残してしまった。
御主人!!、僕の食事の材料は常に補充しておくのを忘れないように!!....と心の中で御主人に願いが届くように祈る僕だった。
8月18日 はれ
シャンプー日和だったよ!!
朝の9時頃、御主人がやってきて散歩ヒモを手に取った。「あっ、これはまずい!!」とっさにそう判断して素早く立ち上がり御主人の側をするりと抜けて逃げ出そうとした。「ど.こ.へ.い.く...」御主人の押し殺したような声がして首根っこを押さえ込まれた。僕は必至で抵抗したのだが、処刑場へ引き立てられるような気持ちでいつものシャンプー場所へ連れて行かれた。その場所でも死にものぐるいで抵抗したが、やがてお湯がかけられ2回ほどシャンプーされて30分ぐらいで終わった。僕はシャンプーが終わったうれしさで身体をぶるぶる震わせて水を振り落としながら走り回った。そんな僕へ御主人がしつこくタオルをかけて体を拭きたがった。「うるさい、うるさい」と僕は言ったのだがそれでも止めないので、「うぅぅぅ」とうなったら鼻先をぶたれた。せっかく開放感に浸っているのに邪魔しないでくれ!!....と言いたい!!
8月17日 はれたりくもったり
夕方は久しぶりの自転車散歩だった。久しぶりに走ってもみたよ。身体に風を受けて少し気持ちよかった。まだまだ暑い感じがするが、9月になったらもっと気持ちよく走れると思う。
散歩が終わって、舌を長くして体温調節をしながら横になっていると、やがて御主人がご飯の入った器と新鮮な水の入った器を持ってきてくれた。僕は飛び起きていつもの癖でその匂いをかいだ。「?今日はいつもの匂いと違うぞ!!」.....「おすわり」して待っていると、二つの器は床の上の置かれた。ご飯の上に薄茶色いものが一杯振りかけられている。「あれはなんだろうなぁ」とよだれを垂らしながら「よし」の命令を待っていると、程なくして「よし」と声がかかった。僕はご飯の器に飛びつくと早速食事にかかった。まず、あの臼茶色いものをなめてみると「なんと鰹節削りではないか」....「鰹節削りご飯」と言えば猫の定番メニューじゃないのか?...僕はいつの間に猫なってしまったんだ?。...
8月16日 はれたりくもったり
今日も御主人は3時半に起きてどこかへ行った。今度はお昼近くまで帰ってこなかった。僕は暇だったのでハエと遊んだ。妙に人(犬)なつっこいハエで、僕の身体から離れようとしない。僕が口を寄せると逃げて、また別の所に止まる。それを何度か繰り返していると、だんだんおもしろくなってきた。僕の口が迫る。ハエが逃げる。....ワンパターンのようだが不思議に飽きないで遊ぶことが出来た。
そんなことをやっていると、御主人が帰ってきて「やっと終了した」とうれしそうに僕に言った。相変わらず、それがなんなのかは僕に教えてくれないけれど・・・・そういえば朝から空の方でうるさい音がして馬鹿に大きな鳥のようなトンボのようなものが田圃にやってきて何かぱらぱらとまいていたようだったが、あれはなんて言ったかなぁ?...ヘリコブタ...ヘリコップ...とか何とか言っていた空を飛ぶ機械のようだ。もしかしてそれかも知れないな?
8月15日 あめがふったりやんだり
御主人は、今日も朝の3時半に起きてどこかへ行った。僕の朝の散歩を怠けているって思ったけど、こう毎日雨じゃあしょうがないと思ったね。出かけていった御主人は1時間ぐらいして、がっかりしながら帰ってきた。「今日も中止だった」と言いながら...僕には何が中止なのかわからないが、相変わらず雨が降り続いている。僕は御主人が喜ぶように雨が止むように天に向かってお祈りをした。僕も晴れた空の下での散歩の方が気持ちがいい。雨の日は身体やお腹が雨で濡れてしまうので気持ち悪くてしょうがない。夕方の散歩は、珍しく歩き散歩だったよ。こっちの方がゆっくりあちこちの匂いをかぎながら歩けるので僕は好きだ。
8月14日 あめがふったりやんだり
夏だというのに少し肌寒くなってきた、特に朝晩などは冷えるので犬小屋の中で寝ることにした。久しぶりに我が家で寝たのだが、汚いことこの上ない。全く御主人は何をしているのだ!!。ゴザは敷きっぱなし、中は僕の毛や砂やら土やら訳のわからないものが一面に散らばっている。おまけに「ブンブンチクチク」の蚊のやつらも寒いのか僕の犬小屋の中に入り込んでいる。「ここは僕の家だ。出ていけっ!!」と怒鳴っても我が物顔に飛んで僕をちくちく刺す。中には僕の血を吸いすぎてよたよた飛んでいるのもいる。全くしゃくに障る奴等だ。今度御主人に言って、僕の家の掃除と蚊を追っ払う方法をやらせようと思う。
8月13日 くもりときどきはれまあり
お盆だよ!!
真夜中に、大きな音がしたのでびっくりして飛び起きたら、下のお兄さんがオートバイに乗って帰省した。久しぶりにあったのでうれしくなって飛びついて迎えた。
午前中は何もない平和な時間が流れた。時々、御主人がやってきて「シャンプーしようかなぁ」と僕を脅したが結局何事もなかった。午後からお母さんのお友達が二人やって来て、僕のスタイルをほめる「足が長い」というのだ。秋田犬は短足胴長だと思っていた僕にとってうれしい言葉だったので愛嬌を振りまく。また、夕方には上のお兄さんの友達の女の人達が僕を見て「むっちゃん、かわいい!!」といってくれたので、お手をして見せたりして芸を披露したり、身体をすりつけたりした。
後で聞いたうわさ話によると、御主人とお母さんがこんな話をしていたそうだ。「家のムツは女好きなようだ」....
たっ、確かに女の人にはあまりというかほとんど吠えない、むしろ愛嬌を振りまく方だ。その代わり男の人にはほとんど吠えるし近くに寄りたくもない....単なるうわさ話なのだが、的を得ている...だって僕、雄犬だもんね。
早く、かわいい雌の秋田犬が僕の前に現れないかなぁ....
8月12日 はげしいあめのちふったりやんだり
今日は朝からひどい雨ふり....気温も大部下がって涼しいので朝から僕の身体がすんなり動くような気がする。そんなわけで...と言うわけでもないが、今日はいたずらのし放題をする。手当たり次第(口当たりというのか)に身近にあるものを引っ張り出して、じゃれたりかみついたり破いたりする。初めは冷蔵庫の上の紙コップ、ジュースを飲んでそのまま置いてしまったらしい、甘い味がしたので破いてカミカミして飲み込んでやる。次は粘着テープを取り出して端からはがしてみる。べたべた....と歯にくっついたりおひげにくっついたりして気持ち悪いが、スリルのある遊びだ。その次はタオルを引っ張り出して「バシッバシッ」と地面にたたきつける「ああぁぁ、楽しい、涼しくなると、こんなにも楽しいことが待っているんだ」、僕はうれしさのあまり、いたずらの総仕上げとして、犬小屋の端におしっこを引っかけた。
この後、嵐のような僕のいたずらぶりを発見した御主人は「大魔神」となって僕に迫り来るのだった。
8月11日 あめがふったりやんだり
今日は朝から雨が降って、一日過ごしやすい天気だった。それでも気温は27度でおまけに湿気が多いのでべたべたねとねとする。それさえのぞけば昼寝には最適だった。
朝と夕方の散歩は暑いせいか、なんだかイヤイヤ行っているような気がする。御主人が散歩に連れ出しに来ると「ムツ、散歩だよ、さ.ん.ぽ」という。僕は一応、嬉そうなそぶりはするものの、暑いのに帰ってきたときは舌をハァハァさせてしまうので本心は行きたくない気分なのだ。でも、散歩に行かないでご飯ばかり食べて昼寝をしていると太ってしまいそうなので渋々行くことにしている。でも、不思議なことに夏バテで食欲が落ちると言うことはない....?
8月10日 はれのちらいうのちくもり
御主人は朝の4時頃からなにやら忙しいらしくて、僕の頭をなでただけでトラックに乗ってどこかへ行ってしまった。
おかげで、朝の散歩は無し!!。僕は暇なのでプラスチックの植木鉢にじゃれたりしながら遊ぶ。昼近くになってやっと御主人が帰ってきた。大喜びで出迎えると僕の頭をなでてくれ、ジュースの空き缶を僕にくれた。試しにじゃれてみると「カラン、カラン」と澄んだとてもいい音がする。これはおもしろいと思って、しばらくそれにじゃれついて遊んだ。その間に御主人は家の中に入っていってしまった。このようにして、犬の非生産的日常が淡々として過ぎていくのであった。....
8月9日 はれたりくもったり
不思議なもんだねぇ〜、
「立秋」になったとたん、夜になると虫の声が聞こえ始めた。「コロコロコロ...」という声だったよ。たぶんコオロギさんの声かなぁ。昼も夜も暑くてうんざりしていたけれど、こんな虫の声を聞くと涼しく感じるような気がするよね。僕のような北国の犬は冬が一番に似合ううと言われているけれど、やっぱり春や秋が一番いい季節だよ。暑くも寒くもないし、第一食べ物がおいしいよね。この暑い季節、御主人は僕の顔を見ると何時もいっているよ「おまえは人生に疲れ果てたような顔をしている」ってね。しょうがないよね。暑いから身が持たない、何時も寝転がってばかりいる。今にも死にそうに舌をハァハァ言わせている。....等々、でも、もう少しで乗り切れそうだ....!!9月になったら...でも残暑が長引いたらどうしよう、て゛も、今から心配しても切りがないね。飼い犬はその場任せの気楽な動物だからね。いざとなったら御主人が頼りだ。!!
8月8日 はれ、あつい...
今日は暦の上で「立秋」といって、今日から秋という季節になるのだという...でも暑い..誰がこんな決まりを作ったのか知らないが、秋が来たのならもっと涼しくなっても良いのじゃないかと思う。
でも、今日は風が一杯吹いてきて、昨日よりは大部いい気持ちだ。僕は小屋の中の日の当たらないところで昼寝をしているのだが、御主人は日の当たるところで一日中たちっぱなした゛。
お昼には冷蔵庫という機械で作ったという氷をもらってぺろぺろなめた。冷たくて気持ちがいい。冬でもない暑い夏に氷があるというのが不思議なのだが、たぶん人間が小賢しい知恵を働かせて作ったものに違いない。しかし、いくらかの暑気払いにはなるのでありがたく戴いて、御主人に感謝することにした。
8月7日 くもりのちはれ
僕の夕方散歩は毎日と言っていいくらい自転車散歩だ。御主人は道路がアスファルトで出来ているところに来ると、決まって「僕に走れ!!」と命令して自転車のスピードを上げる。「御主人、それだけは勘弁してくれ!!、秋になって涼しくなったらいくらでも走るから、真夏の全力疾走だけは勘弁してくれ〜」、おまけに焼けた鉄板の上のようなアスファルト道路....出来れば夏の暑い間は近づきたくない代物だ。
僕は、そんな文句を言いながら、自転車のスピードを上げたがる御主人に逆らって、わざと、ゆっくりのそのそ歩くようにしている。
8月6日 くもりときどきぱらぱらあめ
昼休みに、御主人は一大決心をして、電気屋に走った。新しいADSLモデムというものを買いにだ。行ってからたった10分で戻ってきて、手には買い物袋をぶら下げている。「これ、何何々...!!」と僕は袋の匂いをかいだりしたのだが、「犬は関係ない!!」の一言であしらわれた。中身は後で聞いたのだが新しいモデムというものだったらしい。しかも、2万5千円もしたらしい!!「なんと、僕が親元からこの家にもらわれてくるときのお礼金2万円より高いではないかぁ!!」 しかも、それは、僕の恥を広めるための道具じゃないか、「犬は関係ないどころの話じゃない!!」僕は文句を言った。御主人はそんな僕の言葉に耳も貸さず、新しいモデムをパソコンにつなげるのに夢中になった。そして、ついに、新しいADSLモデムは正常に動き、インターネットにつながってしまったのだ。...どうやら雷のおかげで前のモデムは壊れたらしい...「あぁぁぁぁ、僕のまぬけぶりが...また広まってしまうのかぁ...!!」と、当分眠れない夜が続くと思われる....でも、その分昼寝でカバーするもんね!!
8月5日 くもりのようなはれのような...
今日一日御主人がいなかった。おかげで一日留守番と言うことになった。でも誰もいないので僕のまぬけな行動をだれにも見られないですむ。ありがたいありがたい!!。おまけにインターネットにはつながらないと言うし...「良し、ここで、そしてだれも見ていないところで大間抜けぶりをしてみるか...」とも思ったのだが面倒くさいので、お昼寝に時間を費やすことにした。ちなみに、夕方の散歩はお母さんと一緒だったよ!!
8月4日 あめのちくもり
朝、すごい雷雨が降った。おかげで僕は小屋の中で「どうか早く止んでくれますように!!」と祈りながら寝転がっていた。そんな格好でいると御主人が青い顔をしてやってきた。「インターネットがつながらない...NTTに電話すべき....」と悩んでいる。でも、僕は「それは良かった、おかげで僕のおまぬけぶりが全世界に広まらなくてすむ」と言ってやったのだが、御主人はそれどころではなく、いつになくうろたえていた。一体この原因と結果は...待て、次号!!....昔の少年雑誌のような展開になってきたぞ...「あれ?、どうして僕がそんな30何年も前の少年雑誌のことなんか知っているのかなぁ」
8月3日 くもりのちはれ
夜、御主人がスイカを持ってきてくれた。家の畑で取れたものだという。三角に切ってあって大きくてりっぱなものだった。御主人は「食べろ」と僕の鼻先にスイカを持ってくるのだが、なんか匂いが嫌で僕は食べることが出来ない。ペロンと舌を出すのもためらわれる。僕にはスイカは合わないらしい。うさんくさそうにスイカを見つめる僕に、御主人はスイカの切れ端を僕の口の中に無理矢理詰め込んで、口を押さえてもぐもぐさせた。「いやいやっ」と口から出そうとしたのだが、御主人は全部飲み込むまで僕の口を離そうとしなかった。「やっぱりおいしくない。」僕は、またスイカを口の中に入れられてはかなわないと思って御主人から逃げた。
「主人、今度はメロンを持ってきてくれ!!」
花火大会だったよ
夜になったら、「ドドン、パパ〜ン」という音が何度もしてそのたびに空が昼のように明るくなった。そんな明るさが、青や赤、緑に変わったりする。最初、ヘリコプターや飛行機でも落ちたのかと心配したのだが、やがて花火大会だとお母さんに教えてもらった。御主人は花火大会の交通規制というものにかり出されて姿を見せない。
夕食の後、のんびりと花火大会をみたいと思ったのだが、僕は大きな音が嫌いなので、車の陰に隠れていた。おまけに背の低い犬は建物が邪魔になって花火を見ることが出来ない....
お母さんの実家のおばあちゃんも来て家の二階で花火を楽しんだらしい。僕もみんなと一緒なら、大きな音も怖くないと思うな。だから一緒に二階に上がっておいしいものでも食べながら見たかったなぁ...花火...
8月2日 あめのちくもり
夕方になったら、どこからとも無くにぎやかな音楽と良い匂いが漂ってきた。どっかでお祭りでもあるのかなぁと思っていたら、御主人とお母さんがよそ行きの格好で現れた。「どこへ行くんだ.....はっ、まさかさっき流れてきた音と匂い元、お祭りの場所に行くのでは....」と思っていると、御主人が「お留守番だよ、お.る.す.ば.ん!!」と言われてしまった。「僕も行きたいんだけど...」とは言えないので、ふてくされてプラスチックの植木鉢にじゃれついた。
それにもかかわらず、二人は僕の頭をなでたっきり、でかけていってしまった。
1時間ほどで戻ってきたようだが、その時すでに僕は車の下の潜ってふて寝してしまっていた。お土産なんかなんにもないんだ!!
8月1日
今日は僕の先輩犬、まるさんの誕生日だったんだよ
今日はまるさんの誕生日、僕がこの家の家族になる2年前、9才の誕生日を3ヶ月後に控えて死んでしまった。今から4年も前になるのかなぁ。命日は4月24日だ。御主人は何匹も秋田犬を飼ってきたそうだけれど、みんなそれぞれ愛着があるらしいんだよね。僕はいちばん後輩犬だけれど、先輩犬に対して嫉妬するわけにはいかない。みんなそれぞれ特徴があって愛らしい犬だったらしいから、尊敬はするけど嫉妬やねたみなんかとんでもない。みんな、それぞれ御主人の愛情を一心に受けて育ち、それに答えて死んでいったんだ....
僕も御主人の愛情を受けてそれに答えなければいけないなぁと思っている。がんばるぞ!!
...........それにしても暑い...御主人、まずこの暑さを何とかしてくれぇい!!