むつ犬のおまぬけ日記
3月31日 くもりのちあめ
ご主人..「雨が降っているけど散歩に行く?」
僕.....「どうしようかなぁ..ちょっと雨の降り様を見てくるね。」
ご主人..「どうだった?」
僕.....「いっぱい降ってるけど、行きたいような、行きたくないような....」
ご主人..「ああ〜、もうじれったい。ちょっとそこまで散歩に行くことにしよう」
.....と、いうわけで「優柔不断な、獅子座生まれの僕」は自分で散歩へ行くか行かないか決められず結局、ご主人の意のままに引きずり回される羽目になったのだった。ちなみに、下のお兄さんも獅子座生まれだよ。僕と一緒だね!!

ところで、明日から3日ぐらい、ご主人が下のお兄さんがいる東京という所へ行くことになったので「むつ犬のおまぬけ日記」は、ちょっとお休みだよ。実を言うと僕も少しほっとしているんだ。だって、一日中、ご主人が僕の「おまぬけけネタ」を「鵜の目鷹の目」で探しているから、僕はちっとも落ち着かないんだ。この3日、散歩とご飯は、お祖父ちゃんがしてくれることになっているんだ。でも.....いつか、ご主人とお母さんが横浜って言うところへ行った時、寂しくて泣いてしまったことがあるんだ。今回は大丈夫かなぁ?....

3月30日 はれのちくもり
「うう〜、寒い、寒い...今年はどうしてこんなに寒いのかねぇ?」ってご主人が言っているよ。そうかなぁ....僕はそんなに感じないんだけどね。昨日もいったけど草や花は順調に動き出しているし、お昼寝していても毛皮には十分お日様が当たるしね。僕...思うんだけど、気温より風が強いので冷たく感じるんじゃないのかなぁ。人間って毛皮がないからそんなのに敏感なんだよね。
ところで、今日は大きなトラックがやってきたので「わんわん」と吠えてやった。よく聞いたら下のお兄さんの引っ越し荷物を取りに来たんだって、今夜、本人もあっちの方にいっちゃうらしいよ。春休みで帰ってきてから、しばらく一緒にいられて楽しかったよ。おかげで、しょっちゅう家にやってくる下のお兄さんのお友達もいっぱい覚えることができたから良かったよ。今度は夏休みになったら帰ってくるかなぁ...?、でも、僕、下のお兄さんから一度もお土産をもらったことがないんだよね。そこの所をよろしく....考えてほしいなぁ...

3月29日 はれ
風が冷たい一日だったけど、僕の毛皮にもほどよくお日様の光が当たってぽかぽかになった。小屋の柱に寄り添って、のんびりお昼寝をしていると、カメラを持ったご主人がやってきて、僕の寝ている姿を撮り始めたよ。恥ずかしいので下を向いたら、もっと顔を上げるように手であごをあげられた。緊張してきたので、大きなあくびをしたら、それもしっかりと写されてしまった(注...犬は緊張するとあくびをする?...らしい)
しかし、風が冷たいと言っても春だねぇ〜、お庭の福寿草も黄色い小さな花を開き始めたよ。それに、冬に咲けなかったサザンカも一斉に咲き出した。すべての草や木が暖かくなって動き始めたんだ。4月の中頃になると花がみんな一斉に開くんだよ。僕も、のんびり昼寝をしている場合じゃないんだ。何か活動しないといけないと思うんだけれど、暖かくなると、両方のまぶたがどういう訳か仲良くなってしまって困るんだ。ほら、そんなことを言っている側から....ふぁぁぁ〜、お休みなさい...........

3月28日 くもりいちじあめ
僕.....「今日一日飼育放棄」されたんだ...朝散歩に行ったのはいいけれど、お昼前にご主人が出かけていったきり、夕方散歩になっても帰ってこない。やっと帰ってきたと思ったら、家の中に入ってなかなか出てこない...またまた、やっと出てきたので、僕は喜んで、散歩ひもの方を向いて「早く、早く」と言ったんだ。すると....「むつ、今日はご飯だけだ」と非常な言葉。僕はショックのあまり、その場に棒立ちになった。そして、僕はいつもと変わらないメニューの夕ご飯を食べていると、ご主人と下のお兄さんが何処かへお出かけのようだ。「むつ、お留守番だよ」と言われたので「どこへ行くの?」と聞くと、なんか食べに行くのだという....ずるい、ずるいぞ!!ご主人達、僕の散歩を犠牲にしてまで、自分たちでおいしいものを食べに行こうという精神が許せないぞ!!!!!僕は、走り始めたトラックをにらみつけながら、帰ってきたら、思いっきり主人に体当たりしてやろうと心に決めたのだった。

3月27日 くもり
今日は、雨が降るような降らないようなお天気だった。時々、気がついたように雨がぱらぱらと降ったけれど、地面が濡れるほどは振らなかった。今日は、ご主人とお仕事したり、番犬をしたり、お昼寝もした。今日も一日、平穏無事に終わったよ。夕方からご主人が何処かへ出かけるらしくて散歩は早めに行ってきたよ。ふぁぁぁ〜あぅ....あくびばかりの一日だった。今頃は「春眠、暁を覚えず」とも言うけど、僕としては「春宵一刻値千金」タイプだね。だって、僕、朝早く起きるし、起きても寝ぼけ眼なんかしていないよ。それでいて、宵っ張りで、暗くなっても外に横になっていたりするんだ。春の花々が咲き始めたら、夕ご飯を食べた後、夕焼けのかすかな明かりが、その花々を染めるのをみながらゆっくりと「お休み」前の時間を過ごすのが楽しみだなぁ....

3月26日 はれ...のようなくもり...のような?
今日はお日様が出たことは出たんだけど、なんだか薄ぼんやりした感じてあんまり暖かくなかった。辺り一面の風景も濁ったように見える。ご主人は「中国大陸から、細かい黄砂が飛んできたのかな?」といっていたよ。もし、そうだとするとすごいねぇ。砂も白鳥さんみたいに海を渡って日本にやってくるんだ。ところで、今日はあまり暖かくない割に、外でお昼寝をした。ご主人が間近まで来ても気づかないで、ぐっすり寝込んでしまったよ....「おまえは番犬のくせに、また、ぐっすりと寝込んでしまったのか...」とあきれ顔で言われてしまった。そういわれても、前科のある僕としては、何も言い返せない。でも、今日は家にやってくるお客も少なかったので、ぐっすり眠ってしまった時もあったかもしれないけれど、ほんの少しだよ。後はまじめに番犬のお仕事をしたよ.....と、心の中ではご主人に反論する僕だった。

3月25日 はれ
今日は、いつもの自転車散歩はやめて、ゆっくりと歩いて散歩を楽しんだ。ご主人が夕方散歩に行くとき、僕にお座りをさせて、何か一生懸命話すんだ。僕はご主人の目を見つめて、その言葉を理解しようとした。お互い目と目を見つめ合って理解したことは「今日は自転車散歩に行くか、歩いていくか」って聞いているようなんだ。僕は、どちらでも良かったので、黙ってご主人を見つめたままでいた。結局ご主人の好みで、今日は歩き散歩に決定した。おりしも、お日様が、本当に、ほんとうにまん丸になって、だんだん赤みを増して沈んでいくのが見える。ご主人はカメラを持ってこなかったことを悔やんでいた。のんびりゆっくり歩いて、途中ご主人のお知り合いにも出会ったりして、久しぶりのゆっくり散歩を楽しんだよ。

3月24日 はれ
日刊犬新聞 気象欄より抜粋
「お昼寝犬のための天気予報」......今日は、高気圧が西から大きく張り出して日本全体を覆って、全国的にはれます。ただ、東京地方は、午後から雨が降り出すようなので、こちらにお住まいの犬たちは、雨が降り出したのに気づかないで熟睡してしまい雨に打たれないようにお気をつけください。東北地方は、すっきりとはれ気温が上がりますので、こちらにお住まいの犬たちは、一日中日向でのお昼寝はさけるようにしてください。温度の上昇によって脱水症状が起こることがあります。側に新鮮な水を用意しておいてもらいましょう。お昼寝は犬にとって、大切な日課の一つですが、度を過ぎると自分の健康を損ねるようなことにもなりかねませんので、ほどほどにいたしましょう。以上、お昼寝犬のための天気予報でした。
....ほんとに今日は風もなく陽気が良くて、一日いっぱいお昼寝だったよ。あまりのぽかぽか陽気だったので、僕は散歩へ行くのがいやになってしまった。夕方散歩に連れ出されたのはいいけれど、途中で「いやいや」とだだをこねたら、ご主人が「じゃあ帰ろう」と言って途中で帰ってきたよ。

3月23日 はれ
ふぁぁ〜ぁう、今日は何にもなくて、ゆっくりお昼寝ができた。時々お客が来たりしたけれど、それもお昼寝ばかりの一日の中で、退屈しのぎにちょうど良かった。ご主人は昼前から何処かへお出かけのようだったが、帰ってきたときは、頭がすっきり気持ちよくなっていた。床屋さんへ行ってきたんだなって、ご主人のにおいをかぎながら思った。お母さんは、実家のおばあちゃんと温泉に行ったようだ。上のお兄さんはお仕事、下のお兄さんは、僕と同じで、お昼寝のようだよ。とにもかくにも、みんな平穏無事でよい一日だったよ。

3月22日 はれ
今日はよく晴れて「お昼寝日より」だ!、でも、そんなにゆっくりできそうもない....と、いうのは、ご主人とお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、それに、上のお兄さんと下のお兄さんと、一家総出で小屋の中の機械を動かして四角い箱の中に土を詰める作業を一生懸命やっているからだ。僕としてはのんびりとお昼寝はできない、かといってお手伝いしたくても完全な分業体型で僕が潜り込むところはない、空箱を入れる人、土を入れる人、土がいっぱいになった箱を取り出す人、そしてそれを運んで積み上げる人等々だ。作業は単純なのだが、犬がまねのできる仕事ではないようだ。だから、僕は「作業監督」という仕事を自分で作ってみんなを見渡せる場所に陣取った。「あっ、そこ!土がなくなりかけているよ。」といったり、「早く箱を積み上げないと間に合わないよ」と言ってみたりする。そして、時々現場の作業員達から賄賂の「おやつ煮干し」をもらって監督の目をゆるめてやったりするのだ。これはいい!!こんな楽でおいしいものがもらえる仕事があるなんて思ってもみなかった。ずっと、やりたかったけれど、1006枚の箱に土を詰め終わったのがお昼休みを挟んで午後の2時.....後はご主人だけが残って後始末だ。急に静かになった小屋の中...ぼくは、もうお昼寝するしか暇つぶしの方法を思いつかなかった....もう一度こんな仕事がやりたいなぁ....!!

3月21日 ゆきのちはれ
朝、目を覚ましたら一面の雪景色、!!僕はびっくりして飛び起きて雪の上を駆け回った。やれやれ...季節は春だというのに、この雪景色は何なんだ!!それに今日は、春彼岸の中日、あるいは春分の日とか言って、夜と昼の長さが同じになったり、お墓参りにいったり、それから...お団子やお餅を食べたりする日なんだって。今日という日は、とうてい犬には理解できない人間社会の複雑な事情がある日なんだね。
所で、今日は、僕、「お利口さん犬!!」ってほめられたよ。なでなでもいっぱいしてもらったし、ボール遊びもご主人からとお母さんからしてもらったよ。なぜほめられたかというと、今日は番犬のお仕事をいっぱいしたからなんだ。ご主人のお仕事のお手伝いをすると、なぜか叱られるので、僕の本来のお仕事である「番犬」に徹しようと思って、今日は一日中、玄関の方を向いて座っていた。ほめられた直接の理由は、宅配便がやってきたので、「わんわん」と吠えたら、ご主人が気づいて小屋から出てきて荷物を受け取ることができたのだ。以前、僕が「わんわん」と吠えたにもかかわらず、荷物を受け取ることができなかった苦い経験があるので、ご主人は、今日の僕の仕事ぶりをほめてくれたんだと思うよ。ちょっと誇らしい気分になった一日だった。

3月20日 くもり
今日は曇り空だったけど、時々雪もちらちら降ってくる生憎の天気だった。昨日はいっぱいお手伝いしたので、今日もはりきってお手伝いしようかなぁ〜と、ご主人の近くに行くと「こっちへ来るな!あっちへ行け!」と追い払われてしまった。いくらかでもご主人の役に立ちたいと思っていた僕だったが、今日はご主人、ご機嫌が悪いらしい....でも、時々様子を見に近寄ったりすると、今度は「おしっこを引っかけるなよ」などといわれて、おやつ煮干しをもらったりする。叱り声と、煮干し...つまり飴とムチを使い分けて、僕を作業場に近寄らせまいとする、今日のご主人なのだった。

3月19日 ゆきのちくもり
今日も雪の空だった。真っ白な風景の中、朝散歩に行ってきたよ。今日は寒かったし、お日様も顔を出さなかったので、のんびりとお昼寝もできない。そこで、今日はご主人のお仕事のお手伝いをすることにした。小屋の中から出たり入ったり、それになにやら騒がしい機械の音、僕はご主人の大変さを思って自ら進んでお手伝いをすることにした。まず、細かく砕かれて積み上げられた種まきに使う土の上に上って、足跡を付け細かく、柔らかくできたかをチエック、「うん、よしよし、少し荒い土も混じっているけど、これぐらいならいいだろう」...え〜と、次は、積み重ねてあった種籾を入れる袋を引きづりおろして広げて枚数の確認だ。いくつ必要なのか知らないけれど一応確認しておこう。そして、丸められてあった防風ネットを広げて外へ干そうかな....あっ、でも広げたところまでは良かったけど、今日はお日様が出ていないや、まあ、でもこのままにしておこう。あっ!ご主人が、さっき僕の数えた種籾の袋に何か入れて、側に積み上げて居るぞ。よし、できあがりの確認と言うことで、おしっこを引っかけて....と、まぁこれで一応お仕事はすんだかなぁ........
あうっ!!、痛い、イテテテテ...何するんだよう、ご主人!!、飼い犬の両ほっぺを思いっきり横に引っ張ったりして...えっ、「いたずら犬め!!」だって、僕いたずらなんかしていないよ。一生懸命お手伝いしただけじゃないか!!!僕がやったことがすべていたずらだなんて信じられないよ.....
「くう〜ん、いたずら犬と呼ばれたほかに、おしっこ犬とも呼ばれたよ」、そこで一句浮かんだよ。

おしっこ犬と 我が名呼ばれて 名残雪....禄食  

3月18日 はれたりくもったり、いちじゆき
朝散歩から帰ってきて、ホッと一息ついていると、白鳥さん達の騒がしい鳴き声が聞こえてきたので空を見上げると、25羽の白鳥さん達がきれいなV字形の編隊を作りながら、南西から北東の方向に飛んでいった。いままで100羽以上の白鳥さん達が北へ向けて飛んでいったけれどそろそろ終わりかなぁ....また冬の初め頃になったら会えるよね。それまでしばしのお別れだね。なんだか白鳥さん達を人事だとは思えない気分だ。春は出会いと別れの季節だなんて人間の世界では言うようだけれど、犬にとっても...というより動物にとっても出会いと別れの季節だね....しんみり...

3月17日3月17日 はれ
毎日いい天気ばかり続くので、僕は毎日お昼寝にいそしんでいる....でも、今日はさすがにお昼寝するのに飽きてしまって、小屋の中にいるご主人に「ボール遊びしよう」と目で誘った。僕がボール遊びをしたいときは、まずボールがしまってあるところへいって、目をボールの方に向け、それからご主人の方をみる。これを何度か繰り返すと、ご主人はボールを取り上げて「ポ〜ン」と勢いよく地面に落とす、弾んだボールに僕はすかさずジャンプをしながら飛びつき、両方の前足で抱え込むのだ。これがボール遊びの始まりなのだ....が、今日は僕の鼻先を押さえながら、「今は遊びの時間じゃないの!!お仕事の時間だよ。おまえは外で番犬のお仕事をするんだ」と言われた。確かにご主人の居る小屋の中では機械がうるさい音を立てて動いている。それに時々、トラクターが動いて土を寄せたり運んだりしている。「ご主人もお仕事して居るんだな」と思って、ボール遊びはあきらめ、番犬のお仕事に励んだ。おかげで、いつも家へくる人にもたくさん吠えてしまったよ。ごめんねm(_ _)m....

3月16日 はれ
朝散歩で、また白鳥さん達とであったよ。今度は21羽の編隊だ。ふつう、白鳥さん達はVの字型の編隊を組んで飛んでいくんだけれど、今度のは1羽づつ、一直線に並びながら、これもまた北東の空へ飛んでいった。今日の白鳥達は、おしゃべり屋さん達じゃないらしくて、黙って飛んでいったよ。
今日はご主人もお母さんも忙しかったよ。おうちの中や外を掃除したり植木鉢の手入れをしたり大変そうだった。僕も忙しかったんだよ。お昼寝の場所をしょっちゅう変えなければならなかったからね。なぜかというと、暖かかった割に風が出てきたものだから、風をよけるためと、ご主人達がやってきて、僕をなでたりさすったりしてかわいがるものだから、それが鬱陶しくての場所替えだ。
ふわぁぁ〜、でも、今日はよく寝た。ボールにもぱんぱんに空気を入れてもらって、よく弾むボールで遊んだ。よく弾むボールも春らしくていいね。「スプリング」って言うぐらいだからね.....?

3月15日 はれ
今日も、いっぱいお日様の下でお昼寝をさせてもらった。今日は、 昨日に比べて少し風が冷たかった。何しろ、昨日は外に寝ころんでいると、暑いぐらいで、時々日陰に入って、暑くなった体を冷やさなければいけないぐらいだったのだ。
下のお兄さんが、春休みでおうちへ帰ってきた。この前、冬休みで帰ってきたと思ったら、もう春休みだ。時間のたつのは早いものだねぇ〜。僕は、ぴょん、ぴょんと跳びはねながら、しっぽをちぎれるほど振って、お出迎えをしたよ。ご主人はといえば、冬の間、家の中にしまっておいた植木鉢を玄関に並べ始めたよ。よく見ると、みんな花のつぼみが付いているんだ。春になったのでお日様の光に当てて、早く花を咲かせようとしているようだ。春なんだね〜、みんなの行動、一つ一つから春を感じられるようになってきた。僕の気分も、ウキウキだ!!

3月14日 はれ!!!!!
僕とご主人が散歩に出かけるとき、ご主人の足の速度に合わせようとすると、僕は足を2倍早く動かさなければならない。人間の足が2本で、犬の足が4本あるから2分の1動かせばいいのかというとそうではないらしい。左前足が前に出ると、左前足があったところへ左後足が重なるようにやってきて、右前足が.....??....ああ〜、そんなことはどうでもいいのだけれど、夕方散歩に出かけたら、乗用車がやってきて、その後を白いワンコが走りながらついてくるのが見えた。どうやら、ご主人は自動車を走らせて、飼い犬に散歩させているようだ。つまり、ご主人は楽をして、飼い犬だけが一生懸命歩いたり走ったりして自動車の後を追いかけているって事だよね。でも、本当に犬が大好きなご主人なら、一緒に歩いて散歩するよね。そして、犬の体調や機嫌を観察しながら、犬と一緒に風景を見たりしながら散歩するよね。僕が、こんな散歩をさせられるようになったら、家出をするよ。きっと!!!。人間は、一度犬を飼ったなら、最後まで愛情を持って飼うべきだと思うな!!。僕たち犬も、その愛情に答えるように、精一杯甘えるよ。でも、別にわがままを言うわけじゃぁないからね。!!!

3月13日 くもり
また、昨日に引き続いて、僕たちが朝散歩の途中、白鳥さん達が南の空から飛んできた。今度は五〇羽ほどの大編隊だ。後から遅れてしまったのか四羽ほどが間をおいてついてくる。昨日、飛んでいった8羽の偵察隊の仲間かなぁ?......でも、昨日の編隊はまっすぐ北の方に向かったけど、今日の大編隊は、北東の方に向かって飛んでいくよ。どこへ行くのかなぁ....?
あぁぁ〜、このところ白鳥さん達の行方が気にかかってしょうがない。夜も安心して眠れないぐらいだ。いったいどこから来てどこへ行くのか....?、春がやってくるというのに、北へ行ったり南に行ったり、はっきり言って白鳥さん達の行動は僕の理解の限度を超えている!!!もっとも鳥類の白鳥さんと、ほ乳類の犬が理解し合えるほど世の中は甘くないけれど...。ああぁぁ〜、そんなことを言っている間に、また、14羽ほどの白鳥さん達が北へ向かって飛んで行くぅ〜....

3月12日 ゆきがふったりやんだり
昨日も今日も雪の空.....まるで唱歌「早春賦」の歌詞の通りだ。朝散歩に出かけようとしたら、白鳥さん達が八羽、編隊を組んで僕の家の上を超低空で飛んでいった。白鳥さん達の顔の表情や足のつま先まではっきりと見えるほどの近さだった。そして、鳴き声を上げながら北の方に飛び去っていった。春がそこまでやってきたかどうか見に来た偵察隊だったのかもしれないね。
僕はといえば、日中時々雪が降ってくるけれどお日様も顔を出したので雪の上に横になってひなたぼっこをしたよ。時々ご主人が冷たくなった手を僕の毛の中に突っ込むんだ。「むつ、暖かいなぁ」とか言ってね。僕の毛は懐炉の代わりなのか......冬は、必要かくべからざるものである、この毛皮だけれど、夏になると「夏炉冬扇」のたぐいになってしまうのが情けない...でも、懐炉代わりになったとしても、人の役に立ったことはありがたいことだ。

3月11日 ゆき.....
「わ〜い、わ〜い、雪だ、雪だ!!」.....?春を待ちわびているはずの僕なのに、なぜか雪が降り積もると喜びはしゃいでしまう....?北国原産の犬の血脈がなせる技なのかもしれない。かくして、ご先祖の遺伝子は脈々と僕の中に流れているのだった。
と、空っぽの頭の中で感慨深げにしているわけは、今朝、目を覚ますと、雪が15センチも積もっていたのだ。辺り一面、真冬の景色...僕はびっくりして外に出て、雪の上を駆け回り始めた。そして、ご主人が朝散歩に連れ出しにくるまで、降っては積もっていく雪をじっと眺めているのだった。風が強くて、僕たちに容赦なく雪が降りかかってくる。久しぶりに、雪を踏みしめながらの散歩だ。日中も降ってはやんだりの繰り返しだ。夕方散歩の時には、朝散歩に行った僕たちの足跡はずでになくなっていて、新たな雪が、また次から次と降り積もるばかりだった。

3月10日 はれたりくもったり
今朝は、いつの間に降ったのか、目を覚ますと一面真っ白な雪景色になっていた。ご主人は「寒い、寒い」といいながら、僕と朝散歩をした。無理もない...零下4度まで気温が下がったのだからね。ところでね、今日はご主人が小屋の中の機械を出したり入れたりしたので、僕はびくびくしながら一日を過ごした。時には、叱られたりもした。「じゃまだ!こっちへ来るな。あっちへ行け」とか「こら、だめ!!」等々、口うるさいったらありゃしない....最初は機械の大きな音でパニックになった僕がところかまわずうろうろし始めたときの叱り声だ。次は、僕が小屋の柱におしっこを引っかけたときの叱り声.....ほんとはね、今日は、風が冷たかったけれどお日様が一日中顔を出していたのでのんびりお昼寝をしようと思っていたのにご主人のおかげでせわしない一日になってしまった。でも....お日様が顔を出しているのに、空からふわふわと雪が降ってくるんだ。これは不思議だったね。きょうは、珍しいものを見せてもらったよ。

3月9日 はれたりくもったり
今日は、弱いけどお日様も顔を出したよ。風が少し冷たいけれど、僕は日曜日ということもあって地面に横になってのんびりとお昼寝をした。ご主人とボール遊びもいっぱいしたよ。
ところで、僕、朝散歩に行った帰りに百円玉を拾ったんだ。家の前にきらきらしたものが落ちているのを見つけて、近づいてにおいをかいで、口にくわえようとしたら、ご主人に気づかれてしまって、拾い上げられてしまった。「ああ〜ん、僕が見つけたものだよぅ」といったが、ご主人は自分の手のひらの中へしっかりと握りしめてしまった。しまったぁ!....あの百円玉さえあれば、なんかおやつが買えたかもしれないのに....別に人間じゃなくても、猫や猿でもお金を持っていけば買い物はできるはずだ。ましてや犬などは「買い物犬」としてご主人に「お使い」を任せられている犬もいるぐらいだ。僕だって、百円玉をくわえてお店に持って行けば、なんか売ってもらえるはずだ。問題は、お店の人とどうやって会話するかだなぁ?、お金を持っていっても自分のほしいものをいえないと買い物にならないしなぁ.....なやんじゃうな、犬にとっては大問題だ....

3月8日 ゆきがふったりやんだり
僕たちが朝散歩に出かけた頃は、ハラハラと落ちていた雪が、帰ってきたとたんにもそもそと大雪になってしまった。「ひぇ〜、これは大変だ、だいぶ積もりそうだ!!」と思っていたのだが、しばらく降るとやんでしまって、積もった雪もすぐ消えてしまった。あれって何だったんだろうね。冬も悪あがきを始めたって事かなぁ、春がだんだん近づいている証拠かもしれないよ。それにしても、南に下っていった白鳥さん達、どこへ行ってしまったのかなぁ....もう北へは帰らないのかなぁ.....?

3月7日 あめ
今日は一日雨降りだった。一日いっぱい犬小屋の中で寝てばかり居たよ。幸い「わんわん」と吠えなければいけない人は誰も来なかったからね。ご主人も小屋の中でお仕事が忙しそうだったのであんまりかまってもらえなかった。今日はいい骨休めになったよ。えっ!!だぁれ?毎日寝てばかり居るくせに、いい骨休みになったなんて嘘を言うな」っ言った人は!!!、僕はいつも骨身を惜しんで番犬の仕事をして居るんだからねっ!!たまに休みぐらいあってもいいでしょう。それに僕は無休の無給で働いて居るんだからね。でも、ご飯だけは食べさせてもらっているけどね。それに散歩と、お家の人からの限りない愛情をもらっているからね!!!

3月6日 うすぐもり
今日は朝から柔らかな日差しが辺り一面を包んだよ。僕も一日中、外に寝ころんで毛皮の中にたっぷりとぬくもりをため込んだ。ところで、今朝はこっぴどく叱られたよ。なぜかというと.....朝散歩の帰り、家に用事があったので、玄関から入っていって、お母さんを呼んだけれど、なかなかやってこない。ご主人が、ちょっとの間、目を離した隙に、僕は家の中にあがってあちこち見て回った。「なつかしいなぁ〜、この家に来た頃は、家の中で飼われていたようなものだ。全然変わっていないや....」、そうだ!!久しぶりに家の中に入ったので記念に何か残しておこう!!と思って、側にあった植木鉢....何が植わっているのか知らないけれど、大きい葉っぱが広がっているのへ、おしっこを引っかけた。「あっ、むつ!だめ!」とご主人が気がついて叫んだけれど、もう遅いもんね。僕は、そのときすでに遅くおしっこをし終えてしまっていた。だだ....し終わった後をよく見ると、葉っぱにはかからないで、廊下におしっこの液体がこぼれ落ちているだけだった。僕って、よっぽど「ねらい打ち」が下手なんだね....なんて、しょげている場合じゃなかった。この後、ご主人とお母さんから、ステレオで怒鳴られ、叱られ、鼻先をはたかれた.....僕って、なんか悪い事したのかなぁ....?

3月5日 くもり
朝起きたら雪が5センチぐらい積もっていた。僕たちはその雪を踏みしめながら朝散歩に行った。また冬に逆戻りしてしまったような気分だ。でも、時々顔をのぞかせるお日様の光は、「春!!」って感じだったよ。久しぶりに雪が積もったので、ご主人はトラクターで除雪だ。僕は、またトラクターの大きな音でパニックにならないように犬小屋の中に閉じこめられた。ほんとに、犬にも細かい心遣いをしてくれる優しいご主人様だ......はぁぁぁ〜.....やれ、やれ....

3月4日 あさはふぶき、いちにちゆきがふったりやんだりでかぜつよし
「ひえぇぇ〜、道理で夕べから寒いと思ったら一面真っ白の雪景色だよ」、朝散歩は吹雪の中を行ってきた。真冬の吹雪に比べたらどうということはないけれど、強い風と同時に顔に吹き付けられる雪は、さすがに冷たい。昨日の白鳥さん達は、北へ飛んでいったときに、ちょうどこの寒波に襲われて、あわてて引き返してきたんだね。納得、納得!!日中は、時々日が差してくるので、僕は、そのお日様のぬくもりを求めてひなたぼっこをした。でも、今日のお日様は雲の陰に隠れたり、また現れたりと忙しそうだった。僕もそのたびに犬小屋を出たり入ったりしたよ。地面は雪で濡れているので。石の上にお座りをして、少しでもお日様の光を浴びるようにした。それと、ご主人が今日一日中、小屋の中でお仕事をしていたので、そのお付き合いもしなければならない。僕は、時々小屋の出入り口にお座りをして、関係者以外立ち入り禁止のために見張りの役をしたよ。幸い誰も来なかった。でも、家の前を通りかかった不審者がいたから、その人には警告のために吠えてやったけどね。
今日は、寒いけど、せわしない一日になってしまったよ。夕ご飯を食べたら犬小屋の中に入って、ぐっすりと寝ることにしようと思う。

3月3日 くもりのちどしゃぶりのあめ
今日は朝から薄曇りの天気、でも気温が上がって暖かかったので、外でお昼寝したよ。でも.....午後から、土砂降りの雨が降り出したので、僕はあわてて犬小屋の中に逃げ込んだ。ご主人は午後から何処かへお出かけ....たぶん、この雨降りで、今日のお散歩はなしだな、と思って「雨、やまないかなぁ...」と空を見上げていると、また、昨日に続いて白鳥さんの団体30羽ばかり南西の空に鳴きながら飛んでいった。「えっ?えっ?....何で、次から次と白鳥さん達が戻ってくるの...」....もっ、もしかしたら冬がもう一度やってくるので、白鳥さん達があわてて戻ってきたのかも....しれない....?

3月2日 はれたりくもったり
この前、僕の家の上を飛んで北へ帰ったと思った白鳥さん達が、また戻ってきたよ。30羽と40羽の団体さんだ。南西の方角ににぎやかな鳴き声を上げながら飛んでいった。どうしたのかなぁ〜、忘れ物でもしたのかな?.....ところで、今日はお日様が顔を出したのはいいけれど、風が強い。「ひゅう、びゅう」と唸り声を上げて吹き付けてくる。僕はいつまでもお日様と一緒にいたかったけど、あまりにも風が強いので犬小屋の方に引っ込んだり、また出てきたりを繰り返していた。落ち着いて「お昼寝」もできないような一日だった。夕方散歩も、ご主人がせわしなく僕をせき立てるので、これまたゆっくりと道ばたのにおいをかぎ回るなんてできなかったよ。どうして、こう、みんなせわしなく生きているんだろうなぁ?..... 犬の時間と人間の時間の流れ方が違うのかもしれないなぁ、でも、犬は寿命が人間より短い分、せわしなく生きなくちゃいけないと思うんだけど、逆に犬はのんびりと生きて、犬より何倍も長く生きることができる人間の方がせわしなく生きているって、どういう事?....

3月1日 はれ
やつが朝散歩にやってきた。僕の家の側に近づいてくる。....そうだ!いつか喧嘩した、あの犬だ.僕の体は、ぶるぶるぶると小刻みに震え始めた。ちっ、違うもんね...怖くてふるえているんじゃない....もんね。武者ぶるいだからね。だから、やつが近づいたとき、ありたったけ太くすごみのある声で「わんわんわん」と後足で立ち上がりながら吠えてやった。でも、やつはすました顔で僕の家の前を通り過ぎていったんだ。僕たちは、その後、朝散歩に出かけた。やつが電柱にべっとりとおしっこを引っかけていたので、小憎らしく思って、負けずに左後足を大きくあげて電柱めがけておしっこを引っかけた。しかし、.....やつに吠えた後で緊張していたのか緊張がほぐれたのかわからないけれど、そのおしっこは電柱をはずれて下の水路めがけて放出されてしまった。......
あんな犬ごときに、精神を惑わされるなんて、悔しい!!!僕、まだまだ修行が足りないようだよ...

秋田犬としての条件 第?.条 秋田犬として誇りを持ち、些細な物事に心を乱してはいけない。
おまぬけ日記をご愛読いただき誠にありがとうございます。
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平成15年3月