

5月31日 はれのちくもってあめ!!
やっと雨が降って、だいぶ涼しくなったよ。雨降り後の地面はひんやりしていて、お昼寝には最適の場所になった。いったい何日雨の降らない日が続いたんだろう?だいぶ長いこと続いたような気がする。これで少しは暑さをしのぐことができるといいなぁ・・・・
ところで、今日はすごいものを見ちゃったよ。弱肉強食の世界だ。小さな鳥が何羽かの群れで飛んでいたのに、急降下してきた鳶らしい大きな鳥が、鳥たちの群れにつっこんできて、その中の一羽をくちばしでくわえて、何処かへ飛び去ってしまったんだ。怖い怖い、・・・・・飼い犬には想像も付かない世界を垣間見て少し勉強になったよ。
5月30日 はれ
うわわわわ〜!!!真夏のようだ。僕の居場所がない。涼しいところを探し歩いているだけで汗がしたたってくる。地獄にあるという火炎地獄の方がまだ涼しいぐらいだ・・・・・・
汗一斗 身を絞りたき 酷暑かな・・・・・禄食
5月29日 はれ
暑い・・・・・あつい・・・・・今日は気温が28度にもなったんだよ。もう何も、今日は言うことがないよ。ハァハァハァハァ・・・・・そこで一句 犬は皆 無口になりし 薄暑かな・・・・・禄食
5月28日 はれ
いつまで続くこの上天気・・・・・!!、いい加減嫌になってくる毎日毎日夏のような暑さが続いている。僕は鉄板の上で焼かれているような感じで、地面に横たわってお昼寝を強いられている。今日なんか、暑さとご主人の横暴で、何度お昼寝の場所を移動させられたことか・・・・と、言うのはまだ日も高くなくて、地面がそんなに熱くなっていない頃、ごろんと横たわっている僕に「トラクターが動くから、どけ!!」とご主人の非情の一言、「横暴だぞ、せっかく気持ちよくお昼寝していたのに!!」・・・・・等といえないご主人と飼い犬の関係に、渋々と立ち上がり、今度は田植機の下に潜り込んだ。ここはここで、結構ひんやりとして涼しいのだ。近くでは、トラクターが唸り声を上げて小屋の中から土を運び出している。少々うるさいのを気にしながらもお昼寝をすることができた。僕が、心地よい夢路をたどり始めると、「むつ、田植機を移動するから、どけ!!」という。ふぁ〜う、犬の安眠の地はないのか、お昼寝難民はどこへ行けばいいの・・・・?
5月27日 はれ
近所の白い猫が、僕の家のハウス周りで見え隠れしている。僕は「第一次警戒態勢」を取って白猫を見張った。すると、白猫は、ハウスの中に入っていったかと思うと、一匹のネズミをくわえて走り出てきた。「ええっ」と僕は思い、呆然とその猫を眺めているだけだった。あの猫は捕まえたネズミを食べるのだろうか?・・・・・猫は自分で、自分の食べるものを探すんだなぁと思い、ちょっと尊敬してしまった。おまけに僕には、あんなものを捕まえることができるような素早さはないなぁと・・・・少し劣等感を持った。
5月26日 はれ
今日は夕方散歩はなしだった。夜は家に誰もいないので、番犬の仕事を気を張ってつとめなければならない。つらいけど、がんばらなくちゃね。でもご主人はじめ家族のみんなも、夜になってもいろいろしなければいけないことがあって大変だね。しかも、途中大きな地震があって、僕は一時パニックになってしまったよ。幸い被害もなくて、終わったけれど、ずいぶん長く、地面が揺れていた・・・・ご主人は、夜もだいぶ遅くになって帰ってきて、僕をなでなでしてくれたよ。よかったぁ、これで安心して、ぐっすり眠ることができるよ。
5月25日 はれ
今日は日曜日だというのにみんなお仕事でいなくなってしまって、僕一人だけお家に残されてしまった。その僕にも「番犬」というお仕事が待っていたのだった。今日は、朝の5時頃から「わんわんわん」とお仕事で吠えていたので、少し疲れている。だから、日中は家に誰もいないことを幸いに、番犬のお仕事をさぼりながらお昼寝をしていた。今日は、昨日と違って気温は上がったものの、いい風が吹いてきて比較的過ごしやすい一日だった。夕方4時頃にはご主人も帰ってきて、僕を早めの散歩に連れ出してくれた。そして、今日の夕ご飯は、マグロの刺身・・・・・・・・だったものを焼いたのがご飯の上に乗っていた。一度刺身なるものを口にしたいものだと思っているが、先輩犬のまるさんが刺身は絶対口にしなかったというので、僕もそうだと思われているようだ、だから未だかつて刺身というものを口にしたことはない。ご主人、試しに僕に「刺身」というものを食べさせてみてくれないかなぁ・・・・
5月24日 はれ
お昼寝をしていたら嫌な夢を見たよ。僕の体が鉄板の上でジュウジュウ焼かれている・・・・・「うう〜ん、うう〜ん」とうなされていると、誰かが僕の焼けた体を突っつくんだ。びくんと体を震わせて、びっくりして目を覚まして飛び起きると、熟睡している僕の側にご主人がこっそりと近寄ってきていて、僕の体をつんつんと突っついていたんだ。悪趣味なご主人だ。地面はいつの間にか焼けたような暑さになっていて、気温も25度を超えて、生ぬるい風が弱々しく吹いている。そんな状態で、アスファルトの上でお昼寝をしていたので嫌な夢を見たんだなと思い、大きなあくびをして自分の体を見回した。大丈夫!どこも焼けていないぞ!・・・・・当たり前の話だけど、夢があまりにリアルだったので少し不安だったんだよね。
雨でも降って少し涼しくならないかなぁ・・・・・・
5月23日 はれ
今日は、ひじょうに全く、これほどかというぐらい平凡な一日だった。朝、近くの田んぼにやってきたひとに「わんわん」と吠えてから後、一日中何もすることがなかった。ご主人は午前中トラクターに乗って大豆畑へお出かけ、午後になると会議だと言って、またお出かけしてしまった。さらに、僕の夕方散歩とご飯が終わるとまた何処かへお出かけしていった。夜も遅くなってご主人がやっと帰ってきた時、僕はあまりの人恋しさに、ご主人に飛びついていった。ご主人は優しくなでなでしてくれたよ。だから「僕は、今日一日、こんなもので遊んでいたんだよ」とペットボトルを口にくわえてご主人に見せた。ころがしてみたり、かじってみたり、いろいろな遊び方があるのだけれど、一番おもしろいのは、誰かがペットボトルを投げたのを追いかけていって拾ってくることだね。やっぱり遊びも相手がいないとおもしろさも半減してしまうよ・・・・・
5月22日 はれのようなくもりのような・・・・
すっきりしない天気が続く、ご主人の説明によると「海からの霧が陸地に入り込んでお日様を隠している。」のだそうだ。犬にはよくわからないけれど、薄い雲が出ているって事だねと理解することにした。今日は夕方散歩の時に「散歩拒否」をした。ご主人はいらいらし始めて、僕の引きひもを引っ張るけれど、行きたくないものはしょうがない・・・・結局、田んぼの水を見るからと言うことで、そこまで引きずられていった。田んぼへの水の入り具合を見たご主人は「さぁ、帰ろう」と僕に言った。僕はさっきまでの亀のような歩みはどこへ行ったのかと思うぐらい、元気になって、ウサギのように帰り道を走り出した。ご主人はあきれて、ただ自転車を僕に引っ張らせるだけだった。・・・・
5月21日 はれ
デブ犬と 言われて 薄暑迎えおり・・・・・禄食
太り犬 見渡す限りの 早苗かな・・・・・・禄食
太り犬だのデブ犬だのと、ご主人から言われる今日この頃、皆様におかれましては体型の維持は万全でございましょうか?、農繁期に僕の散歩がおざなりになってしまったおかげで、食ってはお昼寝と夜の睡眠をくり
返して過ごしたおかげで、すっかり太ってしまって、手足を動かすだけで大儀な今日この頃なのだ。近所の奥さんにも「太った太った」と言われてしまった。そこで、数学的法則を発見してしまった。つまり、ご主人の運動量(仕事が忙しい)が増えると、僕の運動量が減って、僕が太り始める・・・・という法則だ。あんまり太ってしまうと、夏を乗り切るのが大変なんだよね。今の内にいっぱい散歩に連れ出してよね。ご主人!!!
5月20日 はれ
あんまり雨が降らないなぁ・・・・去年あんなに降ったから今年は控えているのかも知れないなぁ。おまけに毎日暑いほどの日が続く・・・・今からこんなに暑くなって夏はどうするんだと、常々思っているんだけど、夏に暑くならないと人間達が困るしなぁ・・・・僕は僕なりに家族に気を遣いながら色々考える事が多くて困るよ。犬の頭ではどう考えてもどうしようもない事もあるし・・・・まあ、今から考えておかなければならない事と言えば、暑さ対策、暑い日差しの中でいかに快適にお昼寝をするか、とか、暑い日に散歩に行きたくないときに御主人に対する散歩拒否の表明の仕方等々だ。散歩拒否はあからさまに拒否すると御主人の機嫌が悪くなるので、少し歩いたら「もう帰ろうよ」と昔、人気のあった漫才師のネタの様に言おうと思う。お昼寝の方は・・・・やっぱり今のところトラクターの下が一番涼しいと思っているから、御主人にトラクターを移動させない様に、今からお願いしておこうと思う。ねっ、犬は犬で気配りや、なんかでけっこう忙しいでしょう。
5月19日 はれ
昨日のシャンプーでだいぶ暴れたので、今日は疲れてしまって、日中はぐったりと地面に横たわってうつらうつらと舟をこいでいた。何か、散歩にも行きたくない気分だ。ご主人は今日一日ハウスの中や小屋の周りでお仕事をしているので気を遣ってしょうがない。お昼前に会議があってちょっといなくなったので、ほっとしたら、午後になってまたハウスの中でお仕事を始めた。おまけにトラクターがうるさい音を立てて動くし、今日はさんざんな一日だった。夕方散歩も、いやいやながら行ってきたよ。途中、走らされたけどね・・・・
5月18日 はれ
とうとう、シャンプーを・・・・・されてしまった・・・・・午前九時、御主人が勢い込んで僕のところへやって来た。僕はなんだか不穏なものを感じ取って植木の陰に隠れた。しかし、そんな事で僕を見逃してくれる御主人ではない。散歩ヒモを付けられてシャンプー場に引っ立てられた。僕は四つの足を地面に踏ん張って抵抗したのだけれど、最後はあきらめて、自分の足でシャンプー場に歩いていった。土壇場になると、泣き騒ぐ人とあきらめの境地に達する人がいるって言うけど、僕は後者の方なんだね。たぶん・・・・でも、こんな時に自分自身の性格がわかるなんて・・・・なんて言っていいのやら・・・やれやれ・・・・シャンプーの方は、洗っている間は比較的おとなしかったよ。御主人が僕をおだてて「いい子だ」とか「よしよし、もうすぐ終わるぞ」と言ってくれたので、本当に早く終わった様に感じられた。ところが、その後がひと騒動。体をタオルで拭かれるのが嫌いなので、うなって、逃げ回った。御主人もなかなか僕を捕まえる事が出来ないでいる。御主人は業を煮やしたのか、僕をつないでいるヒモを踏んづけて僕を動けない様にして押さえ込んでしまったので、イヤイヤながら体を拭かれてしまった。でも、シャンプーした後は気持ちがいいよ。おまけに僕の抜け毛が始まっているのにも気付かされた。この時期、御主人の楽しみは僕の毛を抜く事だ。僕自身は自然にしていればやがて抜けてしまうと思っているのだけれど、あまり長い間抜けないでいるとみっともないからね。御主人の好きな様にやらせようと思う。
5月17日 あめのちはれ・・・・・
朝、起きた時は雨がしとしと降っていたので「しめた、これで今日のシャンプーは中止だぞ!」と喜んでいたら、いつの間にか雨がやんでしまった。西の空から明るくなってきて、とうとう晴れてしまった。・・・・僕はとうとうシャンプーされてしまうのかと覚悟を決めた。しかし、待てよ、晴れたのは午後になってからだ。御主人は絶対、僕のシャンプーを午前中にやってしまうタイプだ。なぜかって言うと、シャンプーし終わった僕の身体を自然の風で乾かす為だ。午後からシャンプーしたのでは、僕の身体が乾く前に夜になってしまい、僕が寒い思いをするだろうという、飼い主のやさしい心の現れた。「よし、今日のシャンプーはない!!」と僕は断定した。おまけに、気温が低いので、絶対、今日のシャンプーはないと判断して、ゆっくりお昼寝をした。・・・・・夕方になって、御主人は買い物から帰ってきた。犬の缶詰とドッグフードを買いに行ってくれたのだ。そして・・・・・「シャンプーのお徳用ビンを買ってきたよ」というのだった。果たして、明日、僕はついにシャンプーされてしまうのだろうか・・・・僕の運命は明日の天気にかかっている。頼むよ!お日様・・・・・
5月16日 くもりのちあめ
しめしめ!曇ってきたぞ。僕の予想に寄ればこのまま雨が降ってくるはずだ。すると明日のシャンプーも中止という事になる。うふふふふっ!!。さて、いつ雨が降ってきてもいい様に犬小屋の中に入って待つ事にしよう・・・・・・あれっ?いつまで経っても雨が降ってこないぞ。御主人も田圃に出かけてしまった。だんだん不安になって空を見上げていると、お昼過ぎになって、やっと雨が降り始めたよ!!やったぁ〜、これで明日のシャンプーは中止だね!!僕はすっかり安心して、犬小屋の中でゆっくりとお昼寝に入り、熟睡をした。
5月15日 はれのようなくもりのような・・・・・
朝、散歩から帰ってくるなり、ご主人が独り言のようにポツンと「むつ、シャンプー・・・・」といった。その言葉を聞いたとたん、僕の毛深い肌に鳥肌が立って、頭からしっぽの先まで寒気がした。そして、こそこそとご主人の側を離れた。ご主人は時々、僕の嫌いな言葉を口にしては、僕の反応を楽しんでいるのだ。僕、シャンプーが大嫌いなんだ。なんと言っても、時間を拘束されるのが大嫌い!お湯を体中にかけられて、体をあちこちもまれ、そして最後に体をごしごし拭かれるのも大嫌い・・・・・この最後のタオルで体を拭かれるのが一番嫌いだ。なぜかっていうと、やっとシャンプーがすんで、いよいよ解放されるのかと思ったとたん、また体を押さえ込まれて、ゴシゴシされる・・・・・去年はあんまりいやだったので、「がるるるるる〜」とうなってご主人に文句を言ったこともあったんだけれど、そんなことでやめるようだったら、僕のご主人とはいえない。無理矢理押さえ込まれて、体を拭かれてしまった。今年もシャンプーの季節がやってくる・・・・・今度の土曜日か日曜当たりだと僕はにらんでいるのだが・・・・・雨でも降ってくれないかなぁ、そうすればシャンプーは中止になるのになぁ・・・
5月14日 はれ
ひえぇ〜!、今日は夏のような暑さになったよ。「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る・・・・」と歌にもあるけれど、今時こんな気温になるのは珍しい。なんと、気温が26度にもなったんだ。僕は外でお昼寝どころではない、少しでも涼しいところを探しながら「お昼寝」をしなければならない。ご主人も「むつ、暑い、暑いと愚痴をこぼしていた。夕方散歩で、少しの距離を歩いても、舌をハァハァしなければならない・・・・これで夏になったら、ものすごい気温になるのだろうか・・・・と今から不安になっている僕なのだった。
5月13日 はれ
今日は午後から家の周りを舗装するというので、知らない人たちがいっぱいやってきた。見たこともないような機械もいっぱいある。僕は、番犬の習性で、「わんわんわんわんわんわんわんわんわんわん」と・・・・・いっぱい吠え立てた。知らない人がいっぱいいるので、不安になって吠えたという方が当たっているかもしれない。3時間は吠え立てていたと思う。あんまり吠えてばかりいたので、喉がひりひりする。おまけに、吠えすぎて疲れはて、ご主人達が田植えを終えて家に帰ってくる頃は、ぐったりと横たわって「お帰り」の挨拶もできないぐらいだった。散歩もあんまり行きたくはなかったのだけれど、毎日の習性で散歩ひもをつけられると不思議なことに、足取りも軽く前へ進み出てしまう。今日は、早めに散歩を終えて、早くご飯を食べてしまって、早く寝ようと思う・・・・・ご主人達が田植えで疲れる気持ちが少しわかったよ。・・・・
5月12日 はれ
お昼になると、御主人達が田植えから帰ってくる。今日はお母さんも上のお兄さんも仕事を休んで田植えのお手伝いの様だ。それはいいのだけれど、横たわってゆっくりと休んでいる僕に、「シッポふりふり」とか「右お手、左お手」を要求する。僕は日中誰もいないこの家を気を張って守っているんだ!!お昼休みぐらいゆっくりさせてもらいたいものだ。だいたい、起きあがるのも面倒くさがっている僕に様々な芸を要求する方が間違っている。そんな事を僕にさせる暇があったら、早くお昼ご飯を食べ終えて「田植え」を終わらせて欲しい・・・・僕なんか、お昼ご飯はないんだからね!!!!
5月11日 はれ
田植えが真っ盛りなことは、昨日お話ししたよね。今日、ご主人と夕方散歩に行ったら、田んぼの中に、まだ植えられていない稲の苗が置いてある。僕は、それに近寄って「ぱくり!」と食べようとした。・・・・・
実は、僕、稲の若葉が大好きなんだ。稲の苗を見つけると、所かまわず駆け寄って食べようとするんだ。だから、いつもご主人に叱られる。今日も田んぼで見つけた稲の苗は、よその家のものだったんだ。僕はそんなことは知らないから近寄って食べようとしたら、散歩ひもをいきなり強く引っ張られて、「だめ!!」と強く叱られた。また、しばらく行くと苗があるので近寄って食べようとしたら、叱られた。それも、よその家の苗だった。「あ〜ん、食べたいよぅ」と言ったら、ご主人が、僕の家の田んぼへ連れて行ってくれて、置いてある苗を食べさせてくれた。僕は思う存分食べさせてもらったので、大満足で家路をたどった。でも、足が泥んこになってしまったけどね。
5月10日 はれ
昨日は晴れたけど寒い一日だった。でも、今日は少し風があったけど暖かくなったよ。今日から、我が家では「田植え」が始まったよ。一家総出でお仕事だ。だから僕の責任は重大だ。なぜって、日中、家に誰もいなくなるからだ。のんびりとお昼寝をしている場合じゃない!。この家を守らないと、僕の生活の場を失うことになる。それに、ご主人以下、家の人たちが一生懸命「田植え」をしてがんばっているのに、僕だけが「のほほん」としているわけにはいかない。がんばらなくちゃ!!!!・・・・・・でも?、「田植え」ってどんなお仕事なの?・・・・・えっ、お母さんと夕方散歩に行った時、大きな機械がどろんこになった田んぼの中で動いていたけど、あれが田植えって言うのか・・・・ふぅ〜ん、ああやって、僕たちが食べるお米を育てるんだね。ありがたい、ありがたい!!!
そこで、一句詠んでみたよ!!!「散歩道 夕日に映えし 早苗かな・・・・禄食」
5月9日 はれ
今日は、午前中から御主人はどこかへお出かけの様だ。どうも秋田と言うところへいったらしい。ちょうど僕がお昼寝をしている頃、近くを通っている電車に乗っていったようだ。僕の経験上、「これは夜になっても帰ってこないな」と思ったので、夕方散歩は行けない事と決めて、何とか夕ご飯だけは確保したいと願っていた。日中はおじいちゃんも家に来たりしていたのだけれど、だんだん暗くなって来るにつれて、家に僕一匹だけしかいないという不安におそわれてきた。真っ暗になって、やっとお母さんが帰ってきたので、何とかご飯はもらえるめどが付いたなと、ほっとした。それから、ややしばらくして・・・そう、二時間半ぐらい経ったかなぁ。九時過ぎになってタクシーが家に止まったので不審に思って「ワンワン」と吠えたら降りてきたのは御主人だった。僕はうれしくなって、植木鉢をくわえて、「お帰りの踊り」を踊った。でも、まだ上のお兄さんが帰ってきていないので、もう一度、この踊りをする事になるのだろう・・・・・・・・か?
5月8日 あめのちはれ
:今朝、目を覚ましたら雨がざーざー降っていた。それにものすごく寒い。「こりゃぁ、きっと朝散歩はないなぁ・・・・」と予想して、丸まってまた寝込んでしまった。しばらくすると、ご主人がやってきて「むつ、雨が降っているから朝散歩は中止にしよう。おまえだって濡れるから行きたくないよな」という。やっぱり・・・・自分が行きたくないものだから、さも、僕が散歩に行くのを嫌がっているように言っている。僕は別にいいんだよ。少しぐらい濡れても、体をぶるんぶるんと振れば雨のしずくなんか何処かへ飛んでいってしまうから大丈夫なんだ。でも、ご主人には逆らえない・・・・ご主人は行きたくないのだ、雨降りの朝散歩へ・・・僕は、仕方なく、また犬小屋の中に入っていった。ふて寝をしようと思って・・・・・
5月7日 はれのにちときどきあめ
今日の、雨は僕の散歩途中のおしっこのように、ちびちびと降る雨だった。しかもほんのちょっと降ってはやんで、また思い出したように降ってくる。最初のうちは雨が降ってくると、軒下に逃げ込んだりしていたんだけれど、こんな風な降り方なので、雨が降ってきても外に寝ころんでいるようになった。そんなことをしていると、ご主人が夕方、買い物袋をぶら下げて帰ってきた。好奇心旺盛な僕は「見せて、見せて」と言いながらご主人に近づいていくと、「これは、犬には禁断の食べ物・・・・!!」と脅すので、僕は怖くなって逃げた。「タマネギだろうか・・・棒ネギだろうか?はたまた、タコかイカか・・・・」こわごわと遠巻きにご主人の方を見ていると、ご主人は「あ、ま、い、お、か、し!!」といった。「えっ、甘いお菓子」、何だ、この世のものとは思われないぐらい、おいしい食べ物じゃないか、食べたくなって、ご主人に近づいていくと、追い払われた。「歯磨きをしない限り、生涯食べさせない!!」というのだ。犬が、歯磨きねぇ〜・・・・・?
5月6日 はれ
ひゃぁ〜、今日は暑いぐらいの陽気だったよ。この後が怖いね。急に寒くなったりするから油断がならないよ。田圃にも水が張られて、きれいにならされている。後は田植えを待つばかりだ。夜も暖かいので地べたに寝ている。だけど、夜になると、きれいにならされて水の張った田圃の中から、「げろげろげろ・・・・」とカエルさん達の大合唱が響いてくるんだ。僕の住んでいる家は、周り中が田圃なものだから、そこかしこから、毎晩うるさいぐらいに聞こえてくるんだ。・・・・いいや!うるさいぐらいじゃなくて、はっきり言ってうるさい!!!僕の安眠が妨げられている。これでは、日中の業務にも差し支えるのでなんとかならないものかなぁ・・・・
5月5日 はれ
「お日様、ありがとう!!」今日は僕のお願いが届いたのかお日様が顔を出してくれた。日中も暖かい一日だったので、日陰と日向を行ったり来たりしてお昼寝をした。今日は気持ちのいい日だったよ。夕方、お仕事が終わった御主人が僕の側に座って話しかけてくる。「今日はいい天気だったねぇ」とか「今日は、一杯お昼寝犬になったね」とかいってくる。僕は、それにうなづきながら、お母さんがご飯を持ってくるのを待っている。僕にとっては至福の時間だ。御主人は僕に話しかけながら僕の頭をなでる。うっとおしいけど、飼い犬の条約に「飼い犬はアニマルセラピストとして、家族の心を癒さなければならない」とあるので我慢して御主人のしたい様にさせている。やがて、お母さんがご飯を持ってきて、いただきますの作法を終えると、お食事だ。お食事の時間に入ってしまうと、一応、僕の一日の業務は終わりなので、「好きな様にさせてもらいますよ」という事で、あまり御主人に近寄らない様にしている。もっとも、一日中好きな様にしているんだけどね。行動範囲は限られているけれど・・・・
5月4日 はれのちくもり
「お日様の、バカァ〜!!!」・・・・昨日の夕方、明日も合おうねって約束したのに、今日一日曇りだなんて、それはないよ・・・・確かに朝の五時頃、お日様は顔を出したんだけど、6時頃になって急に姿を消してしまった。おまけに冷たい風が吹いてきて、僕は気持ちよいお昼寝をする事が出来なかった。よっぽどお日様は僕に会いたくない事情があったのか、のっぴきならない急ぎの用があったのか知らないけれど、約束を反故にする事はないと思うなぁ・・・・あっ!!、もしかしてお日様は僕にあいたかったのかもしれないけれど、雲のやつが僕とお日様が仲の良いのに嫉妬して、お日様をかくしてしまったのかも知れない!!、いいや!きっとそうに違いない!!すべての根元は雲のやつにあったのだ!!・・・・・でも、お日様?、明日は会えるよね・・・・!!!
5月3日 かいせい
今日は暑い一日だった。地べたが暑くて日向でお昼寝なんてとんでもないと言った陽気だった。ところで、今日は「秋田犬の故郷」と言われている秋田県大館市で「秋田犬全国品評会」が行われた。・・・・らしい。全国の各支部品評会を勝ち抜いてきた精鋭犬達が一堂に会して、日本一の秋田犬を競う大会なのだ。187頭も集まったというからすごい。僕なんか、そんなすごい品評会が開催されている時間にぐったりと横たわって、日差しが暑いだの、今日はお休みなのに誰もかまってくれないとか、不平不満ばかり漏らしていたんだ。全国大会に出るぐらいの犬だから、躾や身体の手入れも大変なんだろうなぁ・・・僕なんか暖かくなってもシャンプーもしてもらえないで、身体は真っ黒の汚れ犬状態だ。きっとシャンプーをすると、僕の身体からどぶ色をしたものが流れ落ちてくるんだろうなぁ・・・でも、まぁ、優秀な犬にはその犬なりに厳しい制限があるんだろうから、僕みたいなお気楽犬の方が自由があって楽しいのかも知れない。僕は、たぶん・・・こんな品評会には出る事はないと思うけど、いつか僕の子供が生まれたら出してやりたいと思っている。でも・・・・・その前に僕にぴったりの牝犬を見つけなくちゃね!!
5月2日 かいせい!!
「ふぁ〜う」、あくびばかりしている。今日は怪しい人も来なかったし、家には誰もいないときている。手持ちぶさたの一日だった。かといってお昼寝ばかりしていたら、「犬ぼけ」になってしまう。あっ、「犬ぼけ」って言うのは、犬の世界で広く使われている言葉で、若犬が、日がな一日を無為に過ごしてばかりいると、精神的に老犬になるって言う意味なんだよ。こまっちゃうなぁ・・・まだ二歳の僕が老犬になってはかなわない。すこしいたずらでもしようかなぁ・・・・でも、後で御主人に怒られるのも怖いし・・・・怒られずにすむ暇つぶしはないものかなぁ?でも大概おもしろい事をすると、後で叱られるものなんだよね。こまったなぁ・・・・・
5月1日 はれ
本日五月一日付を持って、僕は辞令を受けた・・・辞令と言っていいのか強制的な命令と言っていいのか・・・実はフィラリアの薬を飲む様に言われたのだ。夕食前、おいしいご飯を目の前にして、僕の口の中にピンク色をした薬を御主人は放り込んだ。僕は半年ぶりの薬だったので、これがなんだったのか忘れてしまっていた。だから、口の中に放り込まれた薬をはき出してしまったのだ。すると、御主人はまた、僕の口の中に無理矢理押し込んでくる。僕はイヤイヤをして「ウゥゥゥ〜」とうなってみたけど、御主人にはかなわない・・・三度目に口の中に押し込まれたとき、「バンジージャンプ」をやらなければいけない様な気持ちになって、口の中にある薬をぼりぼりとかみ砕いて、飲み込んでやった。うん!、そんなにひどい味じゃない、それどころかけっこういける味だよ!!、こんな事が10月まで続くんだね。今度は、はき出さないでストレートに食べる事にするよ。御主人!!!