むつ犬のおまぬけ日記
平成19年 10月
10月31日 はれ
長い農繁期も29日の午後からのモミスリ(お米を袋に詰める作業)で一応終わった。これから後始末やら、掃除やら整理やらがあるのだけれど、御主人のことだから、のんびりとやるつもりに相違ない。ところで僕の気にかかることと言えば、まだお米の出荷日が決まっていないので、いつ犬小屋の中に閉じこめられるのかわからないことだ。早く決めてもらって、一応の覚悟は決めておきたいと思っている。でも、農協の腹一つなので、御主人に訴えても、らちのあかない事柄なのである。はぁぁぁ〜、飼い犬のつらさが、今更ながら身にしみる寝今日この頃の僕なのであった・・・・

注・・犬小屋に閉じこめられるとは、農協からお米を取りに来る人達に僕が危害を加えないように犬小屋の中に幽閉されることなのだ。

10月30日 くもり
今日の御主人は農協倉庫の集荷のお仕事の慰労会で温泉に行った。・・・らしい。と言うのは、いつものように「お留守番」と命令して出かけていっただけだからだ。僕は御主人をお見送りをすると「ほっ」くつろいで犬小屋の中に潜り込んだ。今日は外で寝るには少し寒い。今日は誰もいないので極楽気分である。ゆっくりとお昼寝が出来るというものだ。それでも夕方になって暗くなってくると御主人が早く帰ってこないかと外へ出て「伏せ」の恰好で待っていたりする。なんのことはない。早く散歩へ連れて行って御飯をもらいたいからなのだ。御主人が恋しいというわけでは断じてない!!

10月29日 はれのちあめ
今日はお客さんが帰るという。名残惜しかったけれど、僕はちゃんとお座りの姿勢をして見送ったんだよ。御主人とお母さんとで送っていったんだ。ところが、これがなかなか帰ってこない・・・昨日と同じようなお留守番をしたようなものだ。しかも、御主人からの命令も無しにである。いわば「ボランティア」として番犬をしたようなものである。もっとも、犬は怪しいものを見ると吠えてしまう性質があるので、番犬のお仕事をしたくなくてもしてしまう・・・たまには、何も考えずゆっくりしたいと思っている今日この頃の僕なのであった。

10月28日 はれ
今日は、お客さんと御主人夫婦がお出かけなので、お家の警備は僕の手にゆだねられた。しかし、犬には「手」という概念がない・・・だから「足」にゆだねられた。と言っていいのか「わんわんわん」という吠え声にゆだねられたと言っていいのか、犬には返答がつきかねる。とどのつまり、我が家の「お留守番」を任せられたのだ。朝の9時過ぎに出かけていって、帰ってきたのは午後の3時過ぎだった。長時間の僕の警備に対して御主人からのねぎらいの言葉もなく、いつもよりは、少しだけ長い距離の散歩をしてもらい。いつもよりは一口だけ多い御飯をもらっただけの僕なのであった。

10月27日 はれ
今日は、お客さんが我が家にやってきた。お母さんのお姉さんの旦那さんという、犬には理解できないような複雑な関係なのだ。御主人がお迎えに行って、車から降りた途端に、僕は「わんわんわん」と吠えてしまった。「むつ、覚えていないのか?」と、御主人に言われてしばらく考え込んで「ハタ!」と思い出した。毎年、我が家に遊びに来る人である。そして、子犬の頃にだっこしてもらった記憶がある。「なるほど」と、納得をして吠えるのを止めた僕なのであった。

10月26日 はれのちあめ
今日は、朝から「ぼわっ〜」とした暖かさのある日だな、と思って外へ寝ころんでいたら午後になって雨が降り出してきた。洗濯物が外に干してある・・・「大丈夫かなぁ〜」と思ってみていたのだけれど、犬は洗濯物を取り込めるような肉体的構造を持っていないし、洗濯物という概念が希薄である。それに僕を繋いでいる紐が洗濯物を干してある場所まで届かない・・・やがて、お昼休みを終えた御主人があわてて、洗濯物を取り込んでいた。御主人は、今日も一日、僕を犬小屋に閉じこめるためにお米を袋に詰める作業を黙々とこなしている(注・・10月25日の日記を参照のこと)。僕は僕で、雨が降ってきたので犬小屋の中に閉じこもって惰眠をむさぼった。このようにして僕達の一日は終わったのだった。今日最後のオチというかサゲは、御主人が僕に御飯を与えようとして玄関の石段にけつまづいて僕の「国宝級の食器」を割ってしまったことだった。お粗末!!

注・・・僕の食器については、この後、くわしくレポートするよ。場合によっては「器物破損罪」あるいは「文化財保護法」で告訴も検討しなければならないからね。

10月25日 はれ
今日も、うららかな一日だった。ところが、今日は農協からお米を運びに来る日だったのだ。僕は朝散歩が終わると早々に犬小屋の中に閉じこめられた。別に悪いことしたわけではないのに、僕がお米を取りに来た人に危害を加えるのではないかという御主人の勝手な思いこみで閉じこめられるのだ。もっとも、僕は小心者で臆病なので、知らない人が来たら恐怖のあまりに錯乱して噛みついてしまう恐れは十分にあるのだけれど・・・・でも一体、今年は何度犬小屋の中に閉じこめられたのだろう?犬には勘定しきれないほどの数であることはたしかだ。ところが、この後に、もう一度閉じこめられる予定だという。11月になるらしいけれど、僕は御主人に声を大にして訴えたい。「早くモミスリ作業を終われ!!」・・・・と

注・モミスリ作業とは、モミガラに包まれたお米から玄米を取り出して出荷用の紙袋に詰める作業である。その詰めた製品が農協に出荷される。

10月24日 はれ
今日は、気持ちの良い一日を過ごせた。一日中、外へ寝ころんでいたのだ。薄暗い作業小屋の中でお仕事をしている御主人は「おまえは、ぐっすりとお昼寝でうらやましいなぁ!!」と嫉妬されるような始末である。仕方がない。飼い犬は番犬のお仕事をするか、お昼寝をするか、あるいは、そこら辺をうろうろと歩き回るしか、することがないのだから・・・・僕の一生は半径わずか数メートルの繋がれている紐が届く範囲を行動するだけなのだ。御主人は毎年のように東京とやらへ出かけて、行動範囲が数百qと言う。でも、数メートルと数百キロメートルの違いが・・・・・・犬にはわからないのであった・・・・

10月23日 はれ
犬に限らず、猫さんなどもみんな小さい頃からひげを生やしている。人間の場合、偉そうに見せるためや、おしゃれのため、無精なため、等々と色々あるのだけれど、犬や猫の場合は偉く見せるためや、おしゃれのためにひげが生えているのではない。何でも、人間の動物学研究者に言わせると、犬のひげには神経が通っていて、平衡感覚などを感ずることが出来るのだそうだ。猫さんの場合は、ひげの長さが自分の一番太い身体の部分を表しているなどという言い伝えがあるけれど、僕は猫さんではないので本当かどうかは知らない・・・このようにして、犬の場合は子犬の頃からひけをはやしているので、子犬を見ても「子供のくせに、ひげなんぞはやして!!」とは言わないで欲しいな、と壮年になりかかった僕からのお願いなのであった。

10月22日 はれのちらいう
御主人は作業小屋の中で、お米を袋に入れるお仕事、僕は犬小屋を出たり入ったりしながら、お昼寝のお仕事・・・?暖かい一日だった。御主人はティシャツ一枚でお仕事をしている。お日様も午後になって燦々と降り注いでいる。「はぁ〜、もうすぐ夕方散歩に行けるぞ」と思いながら、まどろむ時間は至福の時である。ところが・・・である。夕方になり、一天にわかにかき曇り、突然の雷雨!!「ピカッ!!」と光ったかと思うと、間をおかず「ゴロゴロゴロ」とすさまじい音が響く。僕は、驚いて犬小屋を飛び出して右往左往してしまった。そんな僕を見て「犬小屋の中にいる方が安全だ」と、御主人は言ってくれたんだ。しかし花火より恐い雷である。あまりの恐ろしさに犬小屋の中でふるえているような心境ではなかったのだ。僕は御主人の忠告を無視して作業小屋の中をうろうろしながら恐怖に震えていたのであった。当然、夕方散歩にも行けなかったのであった・・・・

10月21日 くもりのちはれ
僕は基本的には食べ物をくれる人はよい人だと思っている。もちろん家族もその通りである。食べ物というのは自然界では努力しないと手に入らないし、手に入っても動物同士で奪い合いが始まることもある。生物が生きていく上で必要かくべからざるものである。そんな大事なものをくれるのだから、良い人に決まっているのだ。しかし、御主人は僕に言う。「他人から食べ物をもらわないように!!」つまり、あんまり人を信用するなと言うことなのである。これは、犬が簡単に食べ物につられて尻尾を振るようになると番犬の仕事が出来なくなるからいっているのだと思う。しかし、犬というものは、いったん思いこんでしまうと考えを変えると言うことが出来ない動物である。現に農機具屋の所長さんからせんべいをもらった僕は一度になついてしまい。その人が家にやってくる度に尻尾を振って出迎えてしまう。これもいけないことなの・・・御主人?

10月20日 あめ
今頃の季節になると、朝は6時半、夕方は5時を過ぎると「犬の時間」になる。「犬の時間」というのは、この日記でも時々でてくるので説明しよう。「飼い主は飼い犬に対して飼い犬の生涯にわたり、その世話及び生命の保証をする義務がある。」という法律がある。法律書の文言がこの通りなのかどうかは知らないけれど、いわゆる「動物愛護法」というものである。従って家の御主人も、この法律に従って飼い犬、つまり僕の世話をしているわけなんだ。但し、一日中飼い犬の世話をしているわけにも行かないので時間を決めて世話をしている。つまり、これが「犬の時間」なのである。僕にとっての「ごーるでんたいむ」である。御主人にとつては、「面倒くさい時間」となっている。そして、僕としては「犬の時間」は、飼い犬が王様で、飼い主は「家来」という認識をしているけれど、御主人は、この時間を飼い犬のしつけの時間と認識しているらしい。散歩にしても御飯を与える時にしても、すべて「命令」を押しつける・・・・「僕は、この時間は王様だ!!偉いんだぞ!」と、今度唸り声を上げて御主人を威嚇してみようと思っている、今日この頃の僕なのであった。

10月19日 はれ
最近は、僕が要求したせいかどうかはわからないけれど、御主人が僕と遊んでくれるようになった。植木鉢や骨を遠くに転がして僕に取って来させる遊びである。御先祖であるオオカミさん達が暮らしていた野生時代で言えば、「獲物を追いかけて捕まえる。」のと同様なものだ。ただ、植木鉢は生き物ではないし、骨はかつて生きていた動物たちのなごりのものである。生きている獲物達とは比べものにならないぐらい緩慢な動きをするし、御主人が放り投げて落下すると同時に動きが止まる。あまりおもしろいとは言えないけれど、犬は動くものを本能的に追いかける性質を持っているので、自然に身体が動いてしまうのだ。出来ることならば、山にでも入って、うさぎやキジを追いかけたいと思っている今日この頃の僕なのであった。

10月18日 はれ
今日の僕は、張り切ってお仕事をこなした。「番犬」のお仕事である。夕方頃に、白い軽トラックが我が家に侵入してきたので激しく吠え立てた。それでも止まらず、僕にめがけて走ってくる。僕は「止まれ!」と、ばかりに走ってくる車の正面に足を踏ん張って立ち、さらに激しく吠え立てた。「今日の僕は仕事に力が入っている」・・・と、我ながら感心した。やがて白い軽トラックが止まり、中から降りてきたのは・・・・・御主人であった・・・・・

10月17日 はれ
今日は、朝から首に布きれをぶら下げて、良い服を着てお出かけの御主人であった。帰ってきたのは午後の8時を廻ろうかという頃・・・僕はうれしさのあまり、二羽の植え込みにオシッコをした。そして、御主人にすり寄っていくと、なんと!!遊んでくれた!!いつもは帰ってくると「ナデナデ」と行って身体をなでてくれるだけだったのだけれど、植木鉢を放り投げて僕に取りに行かせたり、骨を投げて拾わせたりと、狩りのお稽古のような遊びを一緒にしてくれたのだった。少しの時間だったけれど、僕は大満足で眠りについたのだった。

10月16日 はれ
我が家から見える霊峰「鳥海山」のてっぺんに雪が降り積もったようだ。頭の部分が白く見えている。「初冠雪」というのだそうだ。今日は、日中の日射しも強くて暑いぐらいだったのだけれど、さすがに朝晩は身震いするほどである・・・・と、御主人が言っている。御主人は、今のところ毎日、お米を農協の倉庫へ入れるお仕事をしに出かけるので、日中は僕の天下である。寝ころんで熟睡しようが、辺り構わずいたずらをしようが僕の勝手である。でも、午後の3時か4時になると御主人が帰ってくるので僕のパラダイスは夢と消えてしまうのだ。あとは御主人のちょっかいに不快な顔をして見たり、「早く散歩に連れて行け」と催促してみたり、僕と御主人とのあうんの呼吸にも似た心理的駆け引きが続くのであった・・・・

10月15日 はれ
この間まで、御主人はティシャツ一枚で夕方散歩をしていたのに、今ではその上にシャツを着て分厚い作業着を着込んでも、まだ寒いという。御主人が2月生まれなのに寒がりであることは承知していたけれど、今更ながら少しの寒さも我慢できないという体質であることを認識した。一方、僕はと言えば、食べ物が7才以上の缶詰やドッグフードであるために冬を迎えても太れない、ふわふわの毛が生えにくい等々の不具合があるけれど、今のところ寒さに関しては不都合なことはなく、逆に暑いぐらいである。早朝でも外に出て寝ころんでいる。犬と人、特に御主人と僕との寒さを感じる度合いは、太陽と木星までの距離と同じぐらい隔たっているのであった・・・

10月14日 はれ
このところ、「7才以上の愛犬元気印缶詰」を御飯のおかずとして食べさせられている僕なのであった。たしかに僕は7才になったのだけれど、何も7才になったからと言って、いきなり「7才用の缶詰」に替えることはないだろうと思う。7才とはいっても、まだ6才のなごりが身体のそこここに隠れ潜んでいるのだ。実は、この頃の僕はお腹が空いてたまらないのである。夕御飯が待ちきれないのである。だから御主人が夕御飯を持ってくるとよだれが滝のように流れ、「きゅん、きゅん、きゅん」と鳴くような始末である。目下の所、僕は冬を迎えて太らなければいけないのだ。だけどいまだにスマートな体型のままである。それもこれも「7才用の缶詰」のおかげである。「もっと太れるような食べ物を与えてくれ!
」と、声を大にして訴えたい近頃の僕なのであった。

10月13日 はれたりくもったり
このところ、朝晩に限らず日中もめっきりと寒くなってきた。今日なんかは最高気温が15度なのだという。そういえば、僕も外に寝ころんでいてお日様がかげると、あまりの寒さに犬小屋の中に入ってしまうぐらいだったのだ。秋の深まっていくのがひしひしと感じられる今日この頃なのである。飼い犬はお日様の下でお昼寝が出来なくなると一日中犬小屋の中に閉じこもってばかり居なければならない。でも、いくら犬でも一日中、寝ているのも飽きてしまう。時々は退屈しのぎをしなければならないのだ。だから、最近は骨を犬小屋の中に持ち込んでかじったりなめたりして退屈しのぎをしているのだ。わびしい限りではあるけれど・・・・・御主人が相手をしてくれたら楽しいのだけれどね。これからは御主人もヒマになってくるから「遊んでくれ」と、おねだりしてみようと思っている最近の僕なのであった。

10月12日 あめのちはれたりくもったり
僕が作業小屋の入り口でのんびりとお昼寝をしていたらお米を農協の倉庫へ入れるお仕事から御主人が帰ってきた。僕はお日様の暖かさが気持ちよくて動きたくはなかった。でも、うるさいぐらいに警笛を鳴らされたのでイヤイヤながら緩慢な動きで移動した。御主人は、これからモミスリを始めるのである。モミガラを取り去ってお米にする作業である。僕は、なるべく御主人から見えないところへ「ごろん」と寝転がってお昼寝の続きをしたのだった。そして、僕が夕方散歩へ行ったのは、あれからだいぶ立ってあたりが薄暗くなる頃なのであった。 

10月11日 はれたりくもったりいちじあめ
今日は、久しぶりに夕方散歩に行けなかった。と、言うのは夕方になって、いったん家に帰ってきた御主人だったのだが、すぐに出かけてしまい、真っ暗になっても帰ってこなかったのだ。それから数時間・・・・僕は耐乏生活を強いられた(お腹がぺこぺこ)。そして、お母さんがお仕事から帰ってきて、やっと普通の生活に戻れたのだった。御主人が帰ってきたのは午後の8時を過ぎた頃だった。近くの鉄道を大阪行きの寝台特急が通っていく音を聞きながら、僕は尻尾を振って御主人をお迎えしたのだった・・・・

10月10日 はれ
さて、今まで忙しい日々を送っていた御主人ではあったが、この所少し余裕が出て来た。今まで、この日記は御主人が僕の行動を観察して公表する形式を取っていたのだけれど、この所の御主人の忙しさで、逆に僕が御主人の行動を観察して「御主人のおまぬけ日記」として公表してきた。たぶん、これからは僕の行動が中心になるとは思うけれど、日中の天気の良い日の僕の行動は、外へ出てお昼寝ってことしか無いと思うのだけれど・・・・

10月9日 はれたりくもつたり
さて、今日は我が家の米が出荷される日である。と、なると当然「あれ」が僕の身に降りかかる。「犬小屋へ閉じこめ」である。お米をトラックに積みに来た人達に僕が危害を加えないように閉じこめられる。僕は危害を加えるつもりはないけれど、よその人は「大きい犬」と言うだけで怖がるから仕方がない。僕は御主人の命令で犬小屋の中に入り込み、入り口が閉じられ鍵がかけられた。これで半日、長い時は一日閉じこもっていなければならない。オシッコがしたくても出来ないのだから困る。犬小屋の中へオシッコなどするのは飼い犬の恥である。子犬は別だけれどね。そして、米積みの人達がやってくると僕は狂ったように吠える。閉じこめられているストレスを発散するためにうるさいほど吠える。そして人々が去ると、僕はしょんぼりして自分自身の身の不幸を嘆くのであった。今日は幸い、おじいちゃんが家の側の畑にいたので米積みが終わると、すぐ解放してもらったんだ。幸運だったよ!!

10月8日 ごうう、きょうふう
さて、「御主人のおまぬけ日記」はさらに続く。今日は「秋田国体」の試合最終日である。いつもの時間に出かけていったのだが、外は土砂降りの雨である。昨日の御主人は「弓道」の試合の警備でうららかな日和だったのだけれど、今日は一転してこんな天気になってしまった。しかも、そして決勝が控えている最後の試合なのである。もっとも秋田県勢はとっくに初戦敗退しているのだけれど、せっかく全国各地からやってきている選手の人達に気持ちよく試合をしてもらいたいものだ・・・等と思っていても自然現象なのでどうしようもない。結局、御主人達は午前中一杯「待機」という形で球場内で待たされたのだけれど、「もう帰っても良い」と言われて家に帰ったのだった。すると、不思議なことに午後から雨が止んだ。御主人が球場を猿と雨が止んだので、たぶん試合は行われたに違いない。そこら辺の所は僕も確認はしていない・・・

10月7日 はれ
「秋田国体」もいよいよ佳境に入り、連日4から5時間は立ちっぱなしの交通警備に汗を流している御主人であった。午前中は国体へ行き、午後からは「稲刈り」というスケジュールをうまくこなしているように見える。そう僕は見える。まぁ、のんびりと昼寝をしながら御主人の行動を眺めているので「のほほん」とした僕の気持ちも半分入っていての、御主人評かも知れないけれどね。でも、御主人も案外のんびり屋だからね。御主人の座右の銘というのが「終わらない物事はない」というのだから、のんびりものことをやっても5日は終わる。稲刈りだって自分に合うようにやっていれば何時かは終わる。と言うのだから僕よりのんびりしているのかも知れない。飼い犬として見習うべき事なのかなぁ・・・・?

10月6日 はれ
10月4日に「不運の連鎖」を起こした御主人であったけれど、不運はさらに続く!!午前中は「秋田国体」の警備で少年男子のソフトボール場の配置に付いた。午後から帰ってきて稲刈りを始めた御主人ではあったのだけれど、後一回りすれば今年の稲刈りが終わるという時、コンバイン(稲刈り機械)から異音が発生した。故障である。・・・・もう外は暗くなってきて、夕日がとても美しかったけれど、御主人の心の中は黒雲が立ちこめて、今にも雨が降り出しそうな心境になっていた。はぁぁ〜哀れ・・・・

10月5日 はれ
今日は、故型散歩を2度も行ってしまった。いや、2度というのは正確ではない。一度目はたしかに散歩だったのだけれど、二度目は犬のお仕事である。田んぼに置いてあるトラックを取りに行く仕事である。この仕事は、日記でも何度も出てくるけれど、わかりにくいので説明しよう。御主人は1人で稲刈りをして1人でもみをトラックに積んで作業小屋まで持ってくる。朝一番にコンバイン(稲刈り機械)を田んぼに持っていき、田んぼから歩いて家まで帰ってくる。そして今度はトラックに乗って田んぼまで行き稲刈りを始めるのだ。夕方になると、その逆で機械やトラックを家に持ってこなければならない。そのトラックを運ぶのが僕の仕事である。別に僕が運転するわけではないけれど、御主人も1人でとぼとぼと夕暮れのたんぼ道を歩くよりは飼い犬と歩いた方が楽しいので僕が一緒に行くというわけなのだ。田んぼまで歩いていき、僕は助手席に乗り御主人がトラックを運転して帰って来るというわけなんだ。

10月4日 はれ
今日は、御主人にとって最悪の日だった。朝から、もみからモミガラを取り去りお米にして袋詰めをしていた御主人だったのだが、「さて、お昼休みをしようかな」って言う頃、機械が異常な音を立てて振動し始めた。故障である。午後から機械屋を詠んでみてもらったのだが「部品がないので広島から取り寄せなければいけない」と言われてしまった。これが第一の不運であった・・・・いや?機械が壊れたのが第一で、部品の取り寄せが遠い広島からになると言われたのが第二の不運かもはれない・・・・そして、第三の不運は作業小屋でのお仕事が出来なくなったので「稲刈り」に出かけた。ところが1時間もしないうちに黒雲が広がり始めて、豪雨になってしまったのだった。もう馬鹿馬鹿しくなった御主人は僕の散歩へも行かず家に入ってしまったのであった。僕にとっては、これが第一の不運なのである。運不運は連鎖すると言うけれど本当だね。

10月3日 はれ
で、伝書鳩の話である。一羽の迷い鳩が我が家の敷地内をうろうろ歩き回っていることは、すでにお話をした。ところが、もう一羽の迷い鳩が現れて、前のと一緒にうろうろしながら落ちこぼれたお米をついばんでいるのだ。ところが、この二羽の内の一羽が夜になると居なくなる。単に餌を求めてここら辺まで出張して来ているのではないかと思っては見たけれど、一羽だけで行動するのはおかしい。鳩は大概団体行動で飛ぶのでこれはおかしい。2羽の内、1羽は完全に迷い鳩であるのはわかるけれど、もう一羽の正体は・・・・謎なのである。と、言うわけで、スズメどもへの恨みつらみを余白が無くなってきたので書くことが出来ない。だから、スズメどものお話は、またこの次って事で・・・

10月2日 はれ
最近、我が家の周りを一羽の伝書鳩がうろうろと歩き回っている。飛び回っているのではなくて歩き回っているのである。なぜ歩き回っているのかは、だいたい想像が付く。御主人が運んでくるお米がこぼれているのを拾って食べているのだ。でも、なぜ我が家の近くにいるのかはわからない。お米がよそよりたくさんこぼれている・・・と言うわけでもないらしい。実はこの鳩は迷い鳩らしいのだ。足首にわっかがはめられていて登録された鳩らしいのだ。それが、どういうわけか僕の家のあたりで迷子になって家に帰れなくなってしまったようなのである。かわいそうなのである。これから一体どうなるのだろうか心配である。それに反して、家の周りでうるさいすずめどもと来たら・・・・それに鳩に関してはもう一騒動あるのだ。と、いった話はスズメに対する不平不満が数々あって長くなるので、また今度ね!!

10月1日 はれ
稲刈りが盛んな我が家ではあるけれど、今日は刈った稲を脱穀してお米を袋詰めにする作業を御主人が一日中、作業小屋で1人で黙々とやっていた。僕は、御主人の作業を外に寝ころびながら一日中見ていた。もっとも一日中と言っても大半は熟睡していたんだけれどね。
ところで、犬が日がな一日、お日様の当たる外に寝ころんでいられる季節になったんだなって、つくづく思う。御主人達が盛んに忙しい時期が犬にとって外でのんびりとお昼寝が出来る季節なんだなって言うのも、農家の飼い犬としては少々気が引けるところがある。でも、まぁねその分「番犬」としてのお仕事に励むから勘弁してよね。御主人!!・・・でも、気持ちの良い日射しと風の中で日がな一日お昼寝ばかりしていたら「番犬のお仕事」も何もあったものじゃないかもね・・・?