スリットローターの豆知識


豆知識程度に読んでいただければと思います。あくまで管理人の主観で有り理論的根拠は有りません。

ブレーキローターは多種多様なメーカから車種セッティングが有ると思われます。
ローターに模様を入れることでプレーンタイプのローターより性能アップを期待することができます。
タイプとしては「プレーン」「スリット」「ピンホール」「スリット&ピンホール」などなどありますが、その中でもスリット入りのローターが多く出回っているものと思われます。
もちろん、「プレーン」から「スリット」としてあえて彫ってしまうという手段もあります。
また、「スリット」の中でも「直線」「曲線」などなどこれまたいろいろとバリエーションがあります。
そして、そのスリットに回転方向、見た目としては、どちらが正方向、反方向、また、性能としては、どちらが正方向、反方向なのでしょう?

結論から先に言ってしまうと、スリットローターのスリットに対するローターの方向性は存在しないと思われます。
スリットローターを装着する際は「見た目」をとるか「性能」をとるかのどちらかになると言うことを先に述べておきましょう。
(この内容については、間違ってる可能性を否定しきれないのが現状です。あくまで、主観と言うことでお願いいたします。)

(図)スリットローターのパターン
@エンデュランス
 (進行方向に対して滑らかなタイプ)
Aスプリント
 (進行方向に対して引っかかるタイプ)

パターンとしては「@」の方向を選択されているオーナが多いのではないでしょうか。
基本的にスリットタイプは直線、曲線、厳密に言えば性能の差があると思いますが、体感としてはほとんど同じ性能だと思います。
では、性能的に比較してみると以下のような表にまとめることができます。

(表)スリットローターの比較表
<内容> @
進行方向に対して滑らかなタイプ
A
進行方向に対して引っかかるタイプ
初期制動 マイルド カッチリ
踏込み時の効き Aと同等 @と同等
ブレーキパッドの持ち 一般的に長い(条件により短くなる) 一般的に短い(条件により長くなる)
ブレーキダスト でやすい(溜まりにくい) でにくい(溜まりやすい)
ローターの持ち 長い 短い
ローターの冷却 冷えやすい @よりは冷えにくい


結果としては表を見てもらった通りでして、これ以上の説明はできませんが、簡単な分析だけをしてみましょう
踏み込み時の効きとしては結果的に同等になるのですが、その周辺となる細かい部分がやや異なります。
フロントに「@」、リアに「A」とする方がブレーキ性能としては一番良いパターンとなると思われます。
しかし、外観として整えた場合、前後のローターの向きが逆になり見た目のバランスが悪くなります。その場合は前後とも「@」で装着、または、前後とも「A」で装着となることでしょう。
しかし、見た目を揃えてしまうとブレーキとしての性能が、先に述べた方式よりもやや劣ってしまう事になってしまいます。
「見た目」をとるか「性能」をとるか

一概にこれが一番良いとは言いきれません。ただ、一番大切なのはオーナーが一番納得する方式で装着されている事だと思います。

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