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2002年6月1日発行 No.408 

赤ちゃんが来た(金田佐久子)

わたしは魂を沈黙させます。
わたしの魂を、幼子のように
母の胸にいる幼子のようにします。(詩編131・2)

 来たといっても、我が家にではなく、妹夫婦のところに来たのです。今まで身近に赤ちゃん―特に産まれて一ヶ月未満の―に触れる機会はありませんでした。かわいいという気持ちと共に、こんなに小さく、誰にも教わらなくても、生きようとしている甥っ子の姿に、胸が熱くなってしまうのです(「伯母バカ」という声が聞こえてきますが・・)。いのちが賜物だということを実感します。彼が生まれた日に病院で窓越し面会しつつ、妹と話しました。「あなたがおなかに入っていたのねー」と言うので思わず吹き出してしまいました。しかしその通り。いのちを宿すという役割もまた賜物です。さて、彼が妹に抱かれ一生懸命おっぱいを飲んでいる様子を見て、詩編一三一編の言葉を思い出しました。小さい子供にとってお母さんの胸は、安心できる居場所です。しっかり受け止めてもらって、愛されていることを確認するのです。父なる神様は、キリストによってわたしたちを神の子としてくださいました。自分を委ねきっている甥っ子のように、わたしたちも神さまの前で母の胸にいる幼子のように静まり委ねるように、招かれています。 



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