2002年12月1日発行 No.414 

愛は寄り道(金田佐久子)

 このところ春になると関東教区のKKS・青年キャンプに参加して、毎回取り組むテーマや出会いを楽しんでいる。数年前、このキャンプでのグループの時間に、ルカ10章25〜37節の「善いサマリア人」を開いた。感じたことをイラストで表現しながら互いに語り合った。その時間の終わり頃、一人が言った。「愛するってことは、このサマリア人のように寄り道することだ。愛は寄り道だ」。「愛は寄り道」。このフレーズが心に刻まれている。12月といえば、クリスマス。わたしたちを救うために、神は人となって世に来られ、小さい赤ちゃんとして生まれた。公生涯を経てイエスは十字架に死なれた。三日目に復活し天に上げられた。主の生涯を思い巡らすと心に沸いてくる「なぜ」がある。なぜ神が人となったのだろう。なぜ神が死ななければならなかったのだろう。なぜ主イエスは、自分を裏切る弟子たちと共に過ごされたのだろう・・・。神の御心は、わたしたちの思いを越えて、広く、長く、高く、深い。人の目には回り道に見えるのだけれども、神はわたしたちを憐れみ、隣人となるために寄り道してくださったのだ。

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