2003年6月1日発行 No.420 

口(くち)コミ・ネットワーク(金田佐久子)

『変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから』(清水義晴著)を読んだ。著者はまちづくりや人材育成などの仕事を手がけている。数々の変革の場に立ち会った経験と出会いから得たことが綴られ、共感すること大であった。その一つ。「以前から本当に必要で意味のある情報や新しい時代のメッセージは・・・マス・メディアのなかにはもはやない、と感じていましたが、大切な情報やメッセージは真っ先に、こうして直接人から人へと伝えられていくものなのだということを、私は肌身で知ることができたのです・・・」(強調は金田が追加)
 さて、昼間祈祷会では現在「ローマの信徒への手紙」を開いている。パウロの訪問よりも前にローマでは教会共同体が形成されていた。鉄道も自動車も、インターネットも携帯電話もない時代、キリスト者は出て行き、時には散らされ、出会いの中でキリストを伝えた。時代が移っても人の本質は変わらない。口コミ・ネットワークが見直されつつある。わたしたちはどうか。最も大切なこととしてわたしが受けたものを、出会いの中で伝えたい(Tコリ15・3)。

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