2003年11月1日発行 No.425 

主日か聖日か(金田佐久子)

 教会の目標の第一に「主日礼拝を大切にする教会へ」とあります。一方、「聖日礼拝」という言葉もよく聞きます。現在「主日」が定着しつつあるように感じますが、いったいどう違うのでしょう。
 「週の初めの日」「日曜日」が礼拝の日と確立されるようになったのはかなり早い時期と考えられています。パウロは「週の初めの日には・・・」(コリント一16・2)と記し、ヨハネの黙示録には「ある主の日のこと・・・」(1・10)と自明のように書かれているからです。天地創造の第一日・光の創造の日に対応し、キリストの復活もこの日に起こったと意義付けられていきました。ユダヤ教の安息日(土曜日)の意味する「休むこと」よりも、キリストの日、「主の日」として福音を祝うことが中心的な意義となるような一日なのです。日曜日を「聖日」として礼拝を行うという姿勢は、日本のプロテスタント宣教の主要な担い手であり、ピューリタンの影響を受けた北米の教会によると考えられます。ですから、公の礼拝の日として本来の意義を覚えるには、「主日」がふさわしい表現といえるのではないでしょうか。
(参考「新しい教会暦と聖書日課」)

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