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2009年 2月 1日発行 No.488 

信仰は聞くことにより始まる

                            金田 佐久子
  西川口教会アシュラム
 この西川口だよりには、来月に行われる「第33回西川口教会アシュラム」の案内が載っています。教会アシュラムとは、教会で行われるクリスチャンアシュラムです。そこでは、聖書を通して自分に語りかける神の声を聴き、それを分かち合うのです。このアシュラム集会を西川口教会では長く続けてきました。
 今年も取り組もうと計画をたて、3月7日(土)と8日(日)に行うことになっております。先月、教会アシュラムの準備のため、講師の島隆三牧師(仙台青葉荘教会)と、教育礼拝担当役員の熊谷姉と平上姉、わたしとで、打ち合わせをしました。講師より丁寧なご指導をいただきましたが、最後に大切なこととして、アシュラム集会のためにどれだけ祈って備えるかが肝心だ、と告げられました。わたしたちは祈り備えることを約束しました。
 クリスチャンアシュラムの目的は、今ここで、わたしに与えられた御言葉を聴き、祈ることを経験することです。アシュラムの集会を通して御言葉に聴くことを体得し、修練します。そのようにして御言葉に聴き、恵みにあずかります。そのとき神が、わたしたちをキリストの体である教会に根ざし、教会にあって育ち、教会を愛し、教会に仕えるものとしてくださるでしょう。アシュラムはそこまで導かれることを信じ、また目指しています。わたしたちも祈り求めます。そのときわたしたちの信仰の足腰も強くなり、教会は強くされるでしょう。ぜひ西川口教会アシュラムに参加してください。
 アシュラムに備えるため祈ります。「御言葉を新しく聞かせてください。御言葉を聞き取れない愚かさがありますならば取り除いてください」と。今年の主題聖句のとおり、キリストの言葉、復活の主イエスから語られる御言葉を聞くことによって、信仰が始まると信じるからです。

  使徒パウロ
 今年の主日礼拝(賛美・一般礼拝)で学び始めた「ローマの信徒への手紙」の著者は使徒パウロです。聖書を読むとわかりますが、使徒パウロはその伝道生涯の中で、自分の語る言葉が神の言葉として聞いてもらえず、人の言葉として聞かれて終わったという経験を何度も味わいました。そして、自分の言葉が神の言葉として聞かれるために戦いました。それは彼にとって試練でした。自分が何に根ざして人々に語っているのか、問われたからです。使徒パウロを支えたのは、彼に現れた復活のキリストでした。コリントの信徒への手紙一第15章にはこのように語られています。「どんな言葉でわたしが福音を告げ知らせたか、しっかり覚えていれば、あなたがたはこの福音によって救われます」。その福音とはキリストの出来事です。「キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れ…そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました」。その「神の恵みによって今日のわたしがある」。だからパウロは確信を持って語ります。「わたしにしても彼らにしても、このように宣べ伝えているのですし、あなたがたはこのように信じた」と。
 わたしたちは、復活のキリストご自身によってこの福音を告げ知らせられ、この福音によって救われ、この福音を聞いて信じています。

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