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2009年 6月 1日発行 No.492 

こどもをまねく主イエス

                            金田 佐久子

 
 こどもをまねく 友は どなた   こどものすきな イエスさまよ
 ホサナとうたえ ホサナとうたえ  こどものすきな イエスさまを (こどもさんびか改訂版5)

 今月の西川口だよりは、7月のファミリーキャンプの案内と、キッズクラスの春の遠足の感想文が掲載されており、遠足の楽しかったことと、ファミリーキャンプへの期待を思い巡らしているうちに、幼い頃に教会で覚えた、懐かしい讃美歌が心に響いてきました。
 人は神によって造られた存在ですが、すべての人は罪を犯したので神にとって失われた存在となりました。幼い子供たちも例外ではありません。子供たちも神に救われなければならない罪人です。子供も福音を必要としています。そして教会は子供たちへの伝道にも励んでいます。
 マルコによる福音書第10章13節以下にこのような出来事があります。人々が主イエスに触れていただくために子供たちを連れてきました。主の弟子たちはその人々を叱りました。これを見た主イエスは憤り、弟子たちにこう語られたのです。
 「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。・・・はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」(マルコ10・14〜15)
 弟子たちが人々を叱ったのには理由があり、悪意などなかったことでしょう。しかし弟子たちのしたことは主の意に反していた。今も昔も子供たちはしばしば大人の都合によって動かされます。主イエスと出会う機会さえ奪われます。神は、人間の都合によって弱くされた人々の側に立たれます。主イエスご自身が自己中心という人間の罪によって十字架に追いやられ、死なれました。主は弱さの極みに身を置いてくださいました。復活し、今も生きておられる主イエスは、後回しにされる幼い子供たちの味方なのです。
 さらに主は、子供たちの存在を通して神の国を悟るようにと、わたしたちを招かれます。誰かに頼らなければ生きていけない、力なく弱い子供たち。子供たちが他者を頼って生きるように、神の憐れみに依り頼んで生きるならば、あなたも神の国に入ると言ってくださいます。子供も大人も招かれる主イエスです。

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