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2009年 7月 1日発行 No.493
福音に共にあずかる者として
金田 佐久子
福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。 (コリント一
9・23)
本年2009年は日本開港150週年の記念の年です。1859年に函館、横浜、長崎の三都市が開港しました。開港は日本近代の歴史にとって大きな出来事でありました。
それは、現在の日本のプロテスタント教会にとっても意義深い出来事となりました。150年前の開港に伴い、日本に遣わされた宣教師たちが上陸しました。アメリカ聖公会からはリギンズとウィリアムズが、アメリカ長老教会からはヘボンが、そしてアメリカ・オランダ改革派教会からはブラウンとシモンズとフルベッキが、伝道を始めました。
日本開港に先立つ1846年に、イギリス海軍琉球伝道会のベッテルハイムが沖縄で伝道しました。このことも忘れてはなりません。
キリスト教の禁教令が続いていた(1873年まで)にも関わらず、宣教師たちは福音を宣教し、教会の基礎を築きました。宣教師を送り出した海外の諸教会が祈りと献金で日本での伝道を支えてくれました。
そのようにしてこの国にプロテスタント伝道が開始されたことを覚え、今年は各地で日本伝道150年を記念する企画が実施されています。
さらに本年は、宗教改革の担い手の一人とされたカルヴァンの生誕500年の記念の年でもあります。前述の長老教会、改革派教会は、カルヴァンの流れを汲む教会なのです。日本のプロテスタント伝道は最初からカルヴァンの感化の中にあったとも言えるのです。
一方、カトリック教会では、使徒パウロの生誕2000年を記念し、本年6月29日まで「聖パウロの年」と定めています。パウロの霊性に導かれて学び、典礼・文化行事を行い、教会一致を促進するよう呼びかけています。
2009年は、使徒パウロ生誕、宗教改革者カルヴァン生誕、日本プロテスタント伝道150年と、記念すべき出来事が重なりました。
教会は、福音宣教の使命を果たし続けることによって生かされてきました。伝道者たちが全存在をかけて告げ知らされた福音に共にあずかる者となるため、わたしたちも福音を告げ知らせていきます。
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