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2014年 2月 1日発行 No548 

神の呼びかけの声を聴くために

                            金田 佐久子

  祈りとは
 先日、クリスマスに洗礼を受けた方たちの受洗後の学び会で、祈りについて学びました。テキスト(「10代と歩む洗礼・堅信への道」教団出版局)の第14章「祈り―神さまと話そう」の冒頭には、この章のテーマが書かれていました。
 “わたしたちは神さまと話すことができます。それが祈りです。主イエスは祈るとき、「アッバ(父さん)」と神さまに呼びかけました。主イエスと1つに結ばれたわたしたちは、いつでも、どこでも、どんなことでも、神さまと話すことができます。わたしたちの旅を支える杖として、主イエスはわたしたちに「主の祈り」を教えてくださいました。”
 わたしたちは「天の父よ!」と父なる神を呼び、神と話すことができます。それが祈りです。主イエスはわたしたちに父なる神を示し、神を呼ぶことを教えてくださいました。

  祈りの内容
 学び会の続きです。さらに学びを進めると、テキストにこのような問いかけがありました。
 “あなたがいま、いちばん神さまに伝えたいことは何ですか?「あなたはすばらしい、こんにちは、ありがとう、ごめんなさい、お願いします、わたしのことを見て! 信じます、あの人を助けてください」など、いろいろあります。・・・”
 神に自分の思いを伝えること。それが祈りです。ここには、易しい言葉で、しかも祈りの内容がしっかりと伝えられています。祈りには、賛美(あなたはすばらしい)があります。そして、感謝(ありがとう)、悔い改め(ごめんなさい)、祈願(お願いします)、執り成し(あの人を助けてください)があります。
 一般的に、「祈り」というと「祈願」だけを指すことが多いのですが、教会の祈りはそれだけではありません。聖書の中の祈りや、教会の歴史の中で祈りつがれてきた祈りに学ぶとき、自分の思いや言葉が広げられ、豊かにされます。「主の祈り」はその最たるものです。

  もう一つの大切なこと
 さらに学びを進めると、このような問いかけがありました。
 “神さまがいま、あなたに話したいと思っていることは何だと思いますか? そのことを聞いたら、あなたはどんな気持ちになりますか? あなたは、神さまからの呼びかけをちゃんと聞いて、受け入れる用意がありますか?”
 この問いは大切な問いです。重要な問いです。わたしたちだけ一方的に話して終わるのが祈りではないのです。
 わたしたちの日常生活の中でも、人の話を聞くのは人間関係の基本です。わたしたちは自分の話を聞いてもらえたときは本当にうれしく思います。聞いてもらえないと、残念で悲しく思います。
 神とわたしたちとの関係は人格的なものです。わたしたちが自分の願いや思いを神に伝えるのであれば、神の思いや神の呼びかけの声を聞くべきではないでしょうか。
 それでは、どうしたら神の声を聞くことができるのでしょう。どうしたらその声を受け入れる用意が整うのでしょうか。
 もちろん、主日の礼拝の説教、祈祷会での聖書の学びがその機会となります。さらに、今月は、祈りを通して祈りを学ぶ西川口教会アシュラムがあります。ぜひ参加してください。神の愛の呼びかけの声を聴くために。お待ちしています。

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