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2014年 10月 1日発行 No556
西川口伝道50年を喜ぶ
金田 佐久子
秋の特別集会
今月19日は、いよいよ山浦玄嗣先生をお迎えしての特別礼拝と講演会が開催されます。山浦先生は「ケセン語訳新約聖書」、「ガリラヤのイェシュー」の著者として著名な方です。山浦先生は、岩手県大船渡市在住の現役の医師で、2011年の東日本大震災で被災されました。その震災・津波の体験を通しての発言は大変貴重なものとなっています。皆様、どうぞ、山浦先生のお話を聞きにいらしてください!
西川口伝道50年・献堂50年
西川口教会がこの西川口の地に現会堂を献堂して伝道を開始して50年となります。この秋の特別集会はその記念です。1964年(昭和39年、東京オリンピックの年)7月5日定礎式において、御言葉「主が家を建てられるのでなければ、建てる者の勤労はむなしい。」(詩篇127篇1節、〔口語訳〕)の杭が打たれました。木造2階建60.5坪の会堂が完成し、12月13日に献堂式を行いました。「川口本町教会」は、「西川口教会」へと名称を改めて、この地での伝道の業に邁進しました。
こうして信仰の先輩たちの献身・献金によって、また地元の方々の協力、近隣教会のお助けをいただいて、自前の土地と会堂を得て、今日まで西川口での伝道が続けられてきました。神の大きな恵みです。
教会の源流をたずねて
1517年10月31日、ローマ・カトリックの修道士であったマルティン・ルターは、教会あてに質問状を出しました。これがきっかけとなって、ルターは宗教改革の担い手とされていきます。プロテスタント教会では10月31日を「宗教改革記念日」としています。3年後には改革500年の記念の年がきます。10月が巡るたびに思いを新たにします。
ところで、8月末「第61回こころの友伝道全国大会」が鹿児島市で開催され、「教会の源流をたずねて」のテーマのもと、研修を受けました。合わせてフランシスコ・ザビエル(イエズス会宣教師)のことを詳しく聞く機会を得ました。改めて深く心に留めたのは、我が国に初めてキリストの福音を告げに来てくれたのは、プロテスタントの人ではなく、ローマ・カトリックの人ザビエルであったこと、このこと無くして日本の教会の歴史はないことでした。1549年8月15日、鹿児島に上陸したザビエルは、霊に燃えて、日本を愛し、約2年各地で宣教しました。プロテスタントの源流と共に、我が国の教会の源流も忘れてはならないと強く思いました。
約500年前の宗教改革以降のカトリック、プロテスタント教会の対立が、長い戦争にさえなった悲しい現実がありました。まことに大きな犠牲が払われました。しかし、幸いなことに20世紀には教会の一致の運動、和解の運動が始まり、協力関係が育てられています。
このたび、西川口教会が西川口伝道50年の記念の年、山浦先生をお迎えできたのも、教会の協力・和解のしるしといえるでしょう。ハレルヤ!
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