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2015年 2月 1日発行 No560 

天地創造の前から愛されて
―エフェソの信徒への手紙に親しもう

                            金田 佐久子

 主の年2015年2月を迎えました。
 先月まで旧約聖書の創世記からアブラハムの生涯と信仰の物語を、主日礼拝で説教してまいりました。
 今月からは、エフェソの信徒への手紙と使徒信条から説教してまいります。これからも教会の信仰にしっかりと生かされていくことを目当てに、この年エフェソの信徒への手紙に共に親しみ、主の恵みを共に受け取り、その恵みを受けて感謝と賛美をささげる教会となりますように。今年の御言葉のとおり、「愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努め」るわたしたちとなりますように。
 今月21日(土)から22日一般礼拝までの、第39回西川口教会アシュラムでも、エフェソの信徒への手紙を取り上げます。じっくりと御言葉に向き合います。かけがえのない祈りの時です。ぜひ、教会アシュラムに参加してください。
 愛をもって互いに忍耐して共に生きるためには、なによりも主の愛をいただかなくては為し得ません。わたしたちの無力を主の前に率直に認め、だからこそ、御言葉に示されている主の愛を常に新たに、聖霊によって受け取りましょう。

 エフェソの信徒への手紙は、冒頭で、このように教会に向かって語ります。驚くべき御言葉です。

 天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。わたしたちはこの御子において、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。(エフェソ1・4〜7)

 天地創造の前に、わたしたちは神に愛されて、選ばれていた、というのです。この御言葉に目が開かれた時は「本当にそうなのですか!」と何度も聞き返したいほどに驚き、この御言葉の内容が歴史も宇宙をも貫くような途方もない大きさに感じられました。皆様はいかがですか? この御言葉がまっすぐに心に入ったら驚かない人はいないと思います。
 わたしは、兄弟姉妹たちと共に、既に選ばれていたというのです。この手紙を書いた使徒パウロ(エフェソ1・1)も、エフェソの教会の人々も、すべてのキリスト者たちも、そしてわたしも、あなたも、選ばれていました。キリストにおいて、神が選んでくださいました。だから、わたしたちは、神の恵みを喜び、感謝し、神を賛美することができるのです。それが、主の日の礼拝においてわたしたちがなすことです。キリストにおける選びとは、十字架においてキリストが流された血によって、わたしたちが贖われ、罪を赦され、神の子とされたということです。父・子・聖霊の神が、わたしのために、あなたのために備えてくださったこんな確かな恵みは、どこにもありません。赦されて教会に生きています。神に愛され、選ばれ、聖なる者、神の子とされている恵みの現実を生き抜くばかりです。この恵みを分かち合い、伝えるのです。

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