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2018年12月1日発行 No606 

ここに愛がある

                            金田 佐久子

 わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。(ヨハネの手紙一4・10)

 先月は、思いを越えたうれしいこと、そして、思いがけない不思議な出来事がありました。
 日本キリスト教団出版局発行の月刊誌「信徒の友」の「日毎の糧」の11月9日に、西川口教会の祈りの課題が掲載され、「お祈りしました」とたくさんのお便りをいただきました。大半はお会いしたことのない教会・信徒の方々から、心からの祈りを込めたものでした。本当にうれしく励まされました。やはりこのように祈りを目に見える形で表されると勇気づけられます。わたしも朝、それぞれの教会のために祈っていますが、手紙には時間と労力がかかり、お便りを送ることはできません。
 神を愛し、キリストの教会を愛してその尊い業を毎日、毎週ささげる方々がおられる。教会に届いたお便りには、こうして主の愛に応えて生きる人々の祈りの温もりがありました。全国の教会から祈っていただいたから、わたしたちも祈り続けよう、と心を新たにされました。
 思いがけない不思議な出来事とは、高校のクラスメート15人が11月18日の夕拝に参加してくれたことです。この日のお昼にミニクラス会があって、それが終わってから、皆移動して西川口教会に来てくれたのです。今年の9月に幹事の友人から「海外在住のKさんが一時帰国するので、それに合わせて11月18日にミニクラス会を開催する」との連絡があり、日曜のお昼なので「欠席」と返事をしていました。その後その友人から11月に入って「Kさんがクラス会に間に合わないので、その後残れるメンバーで会うことになったので、出て来られないか、教会を訪ねてもよいか」と連絡がありました。そこまで言ってくれる熱心さに心を動かされ、夕拝はだれでも参加でき、夕拝の後なら話ができるかもしれない、と返事をしました。すると前の日に「教会に行く。Kさんと教会で待ち合わせる。他にも行ける人がいるかもしれない」と連絡を受けました。当日Kさんに会えることもあって、全員が西川口教会に来て懐かしい再会ができたのでした。喜びよりも、不思議でたまらない、という気持ちでした。心に思い浮かびもしなかった素晴らしいことが、目の前に展開していました。神は不思議なことをなさいます。教会や礼拝をクラスメートに体験させてくださいました。ギデオン協会の新約聖書を贈呈することもできました。
 主イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスが近づいてきました。神は、わたしたちを愛し、わたしたちを罪から救うために。御子キリストを世にお遣わしになりました。それは、わたしたちの思いを越えて、わたしたちが思い浮かびもしなかった出来事でした。ここにかけがえのない神の愛があります。

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