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2019年4月1日発行 No.610 

主イエスは復活なさった

                            金田 佐久子

 今年のイースター(復活日)は4月21日です。主イエス・キリストの復活は、罪と死に対する神の勝利です。わたしたちもその勝利に与からせていただけるのです。なんと感謝なことでしょう。心からイースターを喜び祝いましょう。
こうしてわたしたちは、季節が巡るごとにイースターをお祝いします。けれども最初に主イエスの復活を知らされた主の弟子たちは、そうではありませんでした。喜びよりも、恐れと疑いと驚きに包まれました。ルカによる福音書第24章1節以下に記されている復活の出来事をたどってまいりましょう。
 主イエスがガリラヤで神の国の福音を宣べ伝えているときから、男性の弟子たちがいましたが、女性の弟子たちもおりました(ルカ8・2〜3)。彼女たちは、ガリラヤを去りエルサレムに向かわれた主イエスに従いました。主イエスが十字架につけられたときも、男性の弟子たちは主イエスと共にいませんでしたが、彼女たちは、遠くに立っていて主イエスの最期を見届けました(ルカ23・49)。さらに、アリマタヤ出身の議員であるヨセフが、ローマ総督ピラトに願い出て主イエスのご遺体を引き取り、墓に葬った時にも、ガリラヤから来た女性たちは、ヨセフの後について行き、墓と、主イエスのご遺体が納められる様子を見届けました(ルカ23・55)。
 主イエスが十字架につけられたのは金曜日でした。その金曜の日没から翌日の土曜の日没までが安息日となり、外出ができなくなるので、彼女たちは、主イエスのご遺体のために、香料と香油を準備して、安息日には休みました(ルカ23・56)。
彼女たちは、週の初めの日、日曜日の明け方早く、準備しておいた香料をもって、主イエスの墓に向かいました。すると、墓の入り口に置かれていたはずの大きな石がわきに転がしてありました。彼女たちは、墓に入り、中を見渡しましたが、主イエスのご遺体はありませんでした。どうしたらいいのかわからず、途方にくれていたそのとき、彼女たちのそばに輝く衣を来た二人の人が現れました。それは神からのみ使いでした。彼女たちがこの突然の出来事に恐れに包まれて、地にひれ伏すと、天使は語りかけました。
 「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。 人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」(ルカ24・5〜7)
 主イエスが既に語っておられた約束の言葉をもう一度聞き、彼女たちは主イエスの言葉を思い出しました。
 人の子である主イエスは、必ず、十字架につけられ、三日目に復活することになっている。それは神のご計画、神の定め、神の必然です。それがなければ人間の救いは実現しないのです。彼女たちは主イエスの言葉どおりのことが起こったと信じました。彼女たちは、この出来事を知らせるため、墓を後にしました。主の復活の証人とされたのです。

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