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2019年10月1日発行 No.616 

神の恵みを受け継いで

                            金田 佐久子
 
 2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催の年ですが、わたしたち西川口教会にとって創立70周年の記念の年にあたります。
 西川口教会のルーツは、日本基督教団浦和別所教会による林つるさん(故人)の家庭集会にあります。「川口の地に教会を与えてください」という祈りが実を結び、1950年4月「川口栄町伝道所」に、神学校を卒業された横山義孝師が就任されました。林さんの御宅を事務所とした伝道所でした。
 生まれたばかりの伝道所でしたが、2年後には土地を借り、会堂を建築。1952年秋に「川口本町教会」が設立されました。
 さらに川口の伝道開始から10年目の3月に、横山義孝牧師に新たなビジョンが与えられました。それは第一種教会設立であり、新会堂建築でした。川口本町教会は主の導きのもと1964年12月に現会堂を献堂。「西川口教会」と名称を改め、この地での宣教が開始されました。今年は西川口の地での伝道55周年となります。
 その後西川口教会は、三度の主任牧師の交代を経験しました。1982年4月から2代目の三枝道也師・三枝育代師に、1990年4月からは3代目の島隆三師・島静江師より、信仰の良き導きをいただきました。2004年4月より金田が主任牧師となり現在に至ります。
 また、担任教師として五味明子師、川崎(木村)理子師、永本慶子師が、それぞれの在任期間、良き働きを果たしてくださいました。その教師たちを、信徒の兄姉が、愛し、執り成し祈り、支えてくれました。
 川口本町において、またこの西川口において、地域において受け入れていただき、教会活動を継続できたことは感謝なことです。
 来年は教会創立70周年記念行事として、歴代の主任教職をお招きして共に礼拝をささげ、説教をしていただく予定です。どうか先生方のご健康・霊性が守られますよう、今からお祈りください。
 今までの70年の主の守りと導きを感謝し記念すると共に、これからの宣教をどのように進めていくのか、祈り求めています。創立80周年、100周年、次の70年後(創立140周年)を迎えるとき、西川口教会はどのように歩んでいるのでしょうか。この川口は、首都圏は、この国は、この世界は、どのようになっているのでしょうか。本当に分かりません。
 教会は、神のもの。キリストのもの。キリストの教会は、時代がどのように移り変わっても、変わらない福音を告げ知らせます。
 使徒言行録第20章32節に
 「そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです」とあります。
 教会は、神とその恵みの言葉に導かれ、造り上げられ、次の世代に恵みをバトンタッチしていきます。次の世代となる人々、それは、まだキリストに出会っていない人々です。その人のために教会はあります。
 最近改めて心を動かされた御言葉は「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマ12・15)です。老若男女、国籍も問わず、だれでも喜ぶ人・泣く人と共に教会は歩みます。小さな群れである西川口教会ですから、何もかもはできませんが、できることをさせていただき、これからキリストに出会うであろう人々に仕えていけますようにと祈ります。

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