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2022年7月1日発行 No.649

魂の深呼吸を!

                            金田 佐久子
 今月末に3年ぶりに西川口教会アシュラムを開催する運びとなりました。下記の案内の通りです。コロナ感染防止対応のため、短縮版のミニ・アシュラムです。教会内で配付された申込書には「ぜひ参加して、魂の深呼吸をしてください」とありました。良い言葉だと思いました。詩編の言葉を思い起こしました。「いかに幸いなことでしょう、あなたによって勇気を出し、心に広い道を見ている人は」(詩編 84・6)。息が詰まると行き詰まります。広い道なら大きく息をすることができます。魂の奥深くまで神の息吹を入れましょう。私たちの心の奥深くにある思いを神に打ち明けましょう。そのとき魂の深呼吸ができるでしょう。日々の祈りにおいて、神の前に大きく息をすることができますように。そのために教会アシュラムが用いられますように。
 アシュラムは、もとはインドに古くからあるものです。ある人が森や川辺で神との深い交わりをしているところへ「わたしもあなたと一緒に交わりにあずからせてください」と、弟子入りしてできてくる生活共同体をアシュラムと言いました。
 クリスチャンアシュラムとは、天の父と交わっておられる主イエス・キリストのところへ。「わたしもその交わりにあずからせてください」と私たちが弟子入りすることです。
 クリスチャンアシュラムの創始者はアメリカのメソジスト教会のスタンレー・ジョーンズ宣教師です。スタンレー先生はインドでの宣教中、インド独立運動の父・ガンジーと出会い、親交を結び、アシュラムと彼らの霊性に感銘を受け、「イエス・キリストを唯一の師とする」クリスチャンアシュラムを始められました。日本では1955年にスタンレー先生がアシュラムを開催されました。以降日本クリスチャンアシュラム連盟とアシュラムセンターとによって続けられてきています。
 西川口教会も、日々の祈りの生活を築き整えるために、このアシュラムを取り入れ、続けてきました。
 今年のアシュラムでは新約聖書の「ペトロの手紙二」から神の言葉を聴きます。主題聖句は「夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください」(ペトロ二1・19)です。

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