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2022年12月1日発行 No.654

輝く星に導かれて

                            金田 佐久子

 12月となりました。今年の待降節(アドベント)は11月27日から始まりました。
 日曜日の礼拝では讃美歌を歌いますので、コロナ感染防止のため間隔をあけて着席しています。クリスマスの聖歌隊については「今年もまだできない…」と残念に思っていました。ところがクリスマス礼拝の相談をしていたとき、奏楽奉仕者から「『さやかに星はきらめき』を会衆賛美しましょう」と提案がありました。聖歌隊で毎年歌ってきた讃美歌でした。イブ礼拝とクリスマス礼拝で歌えばよいとのこと。うれしい提案に賛成しました。とはいえ楽譜を見てすぐ歌える曲ではないので、礼拝後に少しずつ練習をしたいと思います。賛美をしながら、主イエスの御降誕のお祝いに備えましょう。
 讃美歌第2篇219番「さやかに星はきらめき」の1節の冒頭部分と2節の歌詞を紹介します。

“さやかに星はきらめき、
 み子イエス生まれたもう。…

 かがやく星をたよりに
 旅せし博士のごと、
 信仰の光によりて
 われらもみまえに立つ。
 うまぶねに眠るみ子は
 きみのきみ、主の主なり。
 われらの重荷をにない、
 やすきをたまうためにと
 きたれる神の子なり。”

 11月8日の夜、皆既月食と天王星食がありました。当日は良い天候で、全国各地で天体ショーに興奮し楽しんだ人が多かったようです。
 月食がいつ起こるか計算によって正確に予測できる現代とは異なり、約2千年前「かがやく星をたよりに」救い主を拝むために「旅せし博士」たち(占星術の学者たち)がおりました。学者たちは、王は都にいるはずだと考え、まずエルサレムを訪れ「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」(マタイ2・3)と言ったのです。ところがエルサレムの都は王の誕生を喜ぶどころか、誕生を知っている者は一人もいませんでした。ヘロデ王は学者たちの言葉に不安を抱き、祭司長や律法学者たちに「メシア(キリスト)はどこに生まれることになっているのか」と問いただしました。彼らは「預言者によればベツレヘムです」と答えました。占星術の学者たちは、ヘロデ王から聞いた言葉によりベツレヘムへ向かいました。このときエルサレムから学者たちと一緒に行く者は誰もいませんでした。彼らがベツレヘムへ向かうと、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まったのです。「学者たちはその星を見て喜びにあふれた」(マタイ2・10)とあるので、彼らは旅を続けながらも気落ちしていたのでしょう。しかし神の言葉は確かでした。学者たちが目にしたのは、王者にふさわしい幼子ではなく、貧しい母と子でした。それも驚きだったでしょう。しかし彼らは見えるところによるのではなく「信仰の光によりて」幼子イエスを礼拝し、宝物をささげました。
 救い主はお生まれになりました。

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