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2023年1月1日発行 No.655
キリストを語り続けよ
金田 佐久子
昨年12月13日、埼玉県南地域の教会で約半年かけて協力して作り上げたクリスマスコンサートに参加しました。毎年(2020年はコロナのため中止)の県南クリスマスコンサートは、埼玉県南牧師会が中心となって準備しています。県南牧師会は川口市、戸田市、蕨市の教会の牧師のゆるやかなつながりで信頼関係をもって活動しています。昨年のコンサートで、私は連合聖歌隊の一員として奉仕をさせていただきました。メインゲストの安武玄晃さんのまっすぐな心で神様に捧げられた素晴らしいサックスの演奏と、〔罪人の友〕主イエス・キリスト教会牧師の進藤龍也先生の存在をかけた熱いクリスマスメッセージに心を燃やされました。
さてその日、コンサート会場のリリア音楽ホールに向かうエレベーターで「第九演奏会」のポスターが貼ってあるのに気がつき「今年は『第九』があるのか…」と思いました。翌日、知人から第九演奏会のチケットをプレゼントされ、感謝して、同じ週の12月17日に第九演奏会に出かけて参りました。3年ぶりの演奏会とのことでした。管弦楽は川口市民オーケストラ、ソリストと川口第九を歌う会による合唱でした。
第九の演奏会はリリア・メインホールで行われます。久しぶりに西川口教会から川口駅まで歩きました。片道約20分です。西川口駅周辺や教会の近所もマンションが次々に建っています。住宅街がずっと続いています。川口駅周辺は、高層・超高層マンションがずいぶん増えました。
後で調べましたが、川口市役所ホームページによれば、昨年12月で川口市の人口は、ほぼ60万5千人、そのうち外国人はほぼ4万人(6.6%)、65歳以上は約14万人(23%)。単身世帯は全世帯数の約40%を占め、約10万3千人。2人世帯と合わせると、全世帯数の約65%が1人または2人暮らしということです。
このような人口や世帯の調査結果から得られる事柄はありますが、人と人との出会いは、唯一無二の「あなた」と「わたし」の出会いです。すべての人は、神に造られ、愛されています。川口の街を歩きながら、今年のために与えられた聖書の言葉「この町には私の民が大勢いる」(使徒18・10)を思い、この地域の宣教を主なる神から委ねられていることを改めて覚えました。
演奏会のプログラムに「歓喜に寄す」の歌詞がありました(原曲のドイツ語歌詞は、ベートーヴェンが生涯愛読していたドイツの詩人シラーによる『歓喜に寄せて
An die Freude』が用いられている)。そこに、
〝すべての人々は兄弟となる
汝(歓喜)の柔らかな翼が留まる所で〟
とあり、素晴らしいことだと思いました。そのような世界ならば平和が実現するはずです。
すべての人々は神に愛されており、キリストにあって兄弟姉妹とされるのです。私たちがお祝いしたクリスマスは「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるため」(ヨハネ3・17)の神の出来事です。
使徒パウロに語りかけた神は、今、私たちにも語っておられます。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ」(使徒18・9~10)。人々の間に出て行き、救い主イエス・キリストの福音を語り続けます。神は共にいてくださる。そのとき、私たちは神の民を見出すでしょう。
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