トップページに戻る西川口だよりに戻る

2025年6月1日発行 No.684

わたしたちの喜びが
満ちあふれるようになるため

                            金田 佐久子

 「わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。」(ヨハネの手紙一1・3~4)

 今年も西川口教会アシュラムを開催できることを、神に感謝いたします。
 「アシュラム」とは、キリスト教とは関係なく、インドに古くからあるものです。ある人が森や河辺で神との深い交わりをしています。そこへ「わたしもあなたと一緒にその神交に与らせてください」と弟子入りして出来てくる生活共同体を「アシュラム」と言いました。宗教以外にも、文学、政治、農業など、さまざまなアシュラムがあります。
 アメリカのメソジスト教会宣教師であったスタンレー・ジョーンズ師が、インドの宣教においてアシュラムに感銘を受け、クリスチャン・アシュラム運動を始められました。ジョーンズ先生は日本の教会にもアシュラムを紹介してくださいました。
 今月号には、今年4月に98歳で急逝された、当教会初代牧師の横山義孝先生の追悼記事があります。横山先生は、スタンレー・ジョーンズ師のクリスチャン・アシュラムと出会い、1971年に第1回西川口教会アシュラムを開催されました。以来、私たちは、教会アシュラムを続けてきました。
 教会の信仰は、三位一体の神(父なる神、神の御子イエス・キリスト、聖霊の神)を信じることです。聖書の言葉にあるとおり、三位一体の神ご自身が愛の交わりそのものであられます。私たちが「私もその交わりに与らせてください」と祈って、弟子入りするのを、主イエスが待っていてくださいます。主イエスと共に、私たちは神を「アバ、父よ」と呼ぶことができます。聖霊の神が、「あなたはわたしの愛する子」と御父の声を聴かせ、良い知らせ(福音)をお語りくださいます。
 教会アシュラムでは「聖書を読む」と言わず「聖書に(み言葉に)聴く」と言います。神が聖書の言葉を通して心に語りかけてくださり、私はそれを聴きます。朝ごとに、神が語られる御言葉(福音)を聴く祈りの生活習慣を願う、それが教会アシュラムです。
トップページに戻る西川口だよりに戻る