Desert Fox


Generaloberst ROMMEL

 “ロンメル”とのファースト・コンタクトは…確か、小学生の頃にTVで観た「砂漠の戦場 エル・アラメン」だったと記憶している。 
当時は勿論、実在の人物としての“ロンメル”という捉え方ではなく、あくまでも映画のなかでのドイツ軍人というキャラクターの一人という捉え方ではあったものの…ロベール・オッセン演じるロンメルの鮮烈な登場シーンは子供だった自分のなかに鮮明な記憶として残り、その後の原体験となったと言っても過言ではない。
こうしてカスタム作品を作り始めようと思った切っ掛けも、やはり「“ロンメル”を作ってみたい!」という思いからで…
前回は“ドイツ軍人”然とした詰襟タイプの制服姿を制作したわけだが…
ただ、やはり“ロンメル”といえば…上記映画の登場シーンでも勿論着用されていた…北アフリカ戦線などにみる開襟の熱帯用上衣を是非、作ってみたいと予々思っていた。(ロンメル自身もそのスタイルの方を好んでいたらしいので…)
そこで『SpecFIGURES 2』のための作例を依頼された時に一も二もなくこのスタイルの“ロンメル”を制作することにしたのである。
 「砂漠の狐」と異名を取ることとなるエルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル(Erwin Johannes Eugen Rommel)がはじめてアフリカの地に降り立ったのが1941年2月12日。 
その後、ロンメル自身が北アフリカを去る2年1ヶ月程の期間のなかで彼はいくつかのスタイルの制服を身に着けている。
詰襟タイプの着用も見られるが、やはり開襟タイプのものを着用する機会が多く…
その色目的にはフィールドグレー(〜オリーブ)、カーキそしてオフホワイトなどのものを着分けていたようである。
(素材、ポケット・フラップの形状など若干の違いが見うけられる)
下衣に関しては赤い側線の入ったタイプの(乗馬)ズボンなども勿論着用しているが、側線無しのものの着用も度々見うける。 
また、カーキの半ズボンなどの着用もみられる。 
因みに、今回の作品の設定としては1942年1月30日〜6月21日までの…彼が上級大将就任期間とし、トブルク攻略に向け意気の盛んだった時期とした。 
この上級大将昇進以降になると度々オフ・ホワイトの上衣を目にする機会があることからこの時期を選んだという次第である。



 素体はメディコム・トイRAH301改 NAKEDを使用しているが、そのままではスマート過ぎるということもあり腹部にシリコン素材(ヌーブラの成れの果て)の肉襦袢をつけて体系を補正?してみた。 
最近、私的にはこの素体が気に入っており… 
当初は肩のラインが撫で肩なこともあり、肩章等で肩のラインを表現する軍服には不適当なのではなどと勝手に考えていたが…
あにはからんや…肩のラインは勿論のこと、なかなか人間臭い自然なシルエットになってくれるのである。

そして、なんといっても…
ヘッドの造型は林 浩己氏が…ある意味この作例のために手懸けて下さり…
更にその造型に息吹を与えるペイント作業を『SpecFIGURES 2』作例ヴァージョンを米国のペインターBoot25氏に…
そして、ブラックホールなどの展示会用ヴァージョンとして韓国のペインター魂J.C.Hong氏に依頼するという贅沢な布陣を組ませて頂いた。




 今回の制作にあたって少なからずイメージとしての影響を受けたのがタミヤから発売されているスケールモデル・キット“1/16 ワールドフィギュアシリーズ No.5 ドイツ・アフリカ軍団 ロンメル元帥』”の箱絵(改)で…
画者としてはカーキの上衣のつもりで描いたのだと思うが…
今回の作例をSF2では同様のポーズで撮影して頂いた。

※因みに、これはタミヤ模型から発売のパッケージ・デザインを模倣したものであり、このような商品は左右どちらも存在致しませんのでご注意下さい。



Boot25 version



魂J.C.Hong version



 今回の作例でも左右シンメトリーのアラベスク模様を…また、胸のアドラー(鷲章)をエポキシ・パテで作製した。 
肩章に関しては…以前は細い紐(棒)状に捏ねたエポパテで成形していたが、今回は金・銀色の紐を実物と同様に編んだものにしている。
因みに、肩章は左右同形ではなくシンメトリーである…くれぐれもメーカー各社には申し上げたい!…(苦笑)

 ロンメルのトレードマークともなっている襟元の勲章類…
剣柏葉章付騎士鉄十字章(のち宝剣付)とセットで佩用されているフランス語で「勲功に対し」の意味を持つ…プロイセン帝国時代に制定され金地にブルーのマルタ十字のデザインとなっているプール・ラ・メリット(Pour le Merite)勲章…通称、ブルー・マックス。
今回の作例にあたっては当時タイピンとして販売されていた金属製の鉄十字章を加工したものと、確かパスト・トイズの付属品だった…やはり金属製のプール・ラ・メリットで襟元を飾ってみた。
そうなるとやはり剣付柏葉章も…ということで、出来得るだけ金属製のパーツ等で自作した。

※今回の設定時期では宝剣付柏葉章の受章(1943年3月11日付)前である。
因みに、ロンメルは剣付柏葉章受章(1942年1月20日付)後に上級大将に昇進している。



 最近では既製品でも革製のブーツが廉価で手に入るが、これはそれの基ともなる英国の実際の靴職人が作製したというロングブーツである。
ただ、脹脛部が若干太かったのでタイトになるように今回の作例にあたっては改造を施している。
 前回の『ROMMEL』でも記したが、ロンメルは大きく分けて北アフリカの前後でタイプの違う制帽を被っている。 
1943年3月に北アフリカを離れる頃までは正面の山型形状が鋭角なSattelform(鞍型)と呼ばれるタイプの着用が多い。
この時期は柏葉冠、アドラー(鷲章)ともに銀色タイプの金属製のものをつけている。 
※将官帽章は1942年11月16日付で柏葉冠、アドラーとも銀色から金色に変更される。

※彼のもう一つのトレードマークともなっているゴーグル…【Anti-Gas Eye Shield “Mk II”】
これについても前記をご参照頂きたい。





 ※一応、上衣のボタン穴はボタンをライブで開け掛け可能にもしている。








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