(1)第23回全環研東海近畿北陸支部酸性雨情報交換会報告
都築(京都府保健環境研究所)(2005/12/4)
場所:キャンパスプラザ京都(講演等)及び沢の池(見学)
参加者:約28名
今回は、
まず、富山県の溝口さんから全環研酸性雨調査研究部会報告があり、アンケート依頼などありました。皆さん、期日を守って報告してあげてください。
講演は、次の3題でした。
「屋久島を例にした渓流河川水質への酸性雨影響検出のアプローチ」(摂南大学・海老瀬先生)
「京都府の大気汚染調査と酸性雨」(京都府・山川さん)
「沢の池の現在と過去」(
海老瀬先生は「動く紙芝居」(ご本人の弁。毎分3枚ぐらいのスライドでした。)を使って、自腹で学生を連れて屋久島に行って、常識はずれな大雨の中で、長年調査してこられたお話をされました。縄文杉程度の知識しか持ち合わせていなかった私は、大いに啓蒙されてしまいました。そのうちに屋久島で情報交換会が開催されますように・・・。
京都府の山川さんと京都市の吉川さんは、お二人とも間もなくご卒業されるそうで残念ですが、永年のご経験を活かした、講演をしていただきました。特に沢の池調査の話は、土壌の珪藻類の種類から過去のpHを推定するなど、非常に興味深いものでした。
私の周辺では近頃、「お付き合いで、最低限だけやりましょう」といった仕事のやり方が多く、物足りなさを感じていただけに、海老瀬先生の「行ったからには、学会発表のネタを何か持って帰る」とか、吉川さんの郷土史や地元のおじさんからの聞き取りなど、「モノにする」意気込みを見ることができて、いい情報交換会でした。
沢の池の見学は、天気も上々、紅葉も見頃、観光客は少なめ、というようなところで一日中気持ちよくすごしました。会場準備、弁当手配、バス手配、下見・・・など、きめ細かな運営をしてくださった京都市の皆様、ありがとうございました。
京都駅近くの「酔心」で行われた懇親会には、京都府の谷尾さんも駆けつけ、いつもどおり盛り上がりました。
次回の、情報交換会を楽しみにしています。
(2)第23回全環研東海北陸近畿支部酸性雨情報交換会報告
西山亨(三重県科学技術振興センター)(2005/12/27)
開催日:平成17年11月30日(水)
場所:キャンパスプラザ京都(講演等)及び沢の池(視察)
参加者:約28名
今回は、京都市衛生公害研究所の皆さんにお世話になりました。
私は、第21、22回と欠席しまして、第20回は半分欠席しましたので、久しぶりの情報交換会参加になりました。
フィールドの視察は第19回の奈良での「遺跡への酸性雨の影響?」以来です。
松井所長の挨拶の後、富山県の溝口さんの全環研の報告がありました。
摂南大学、海老瀬先生の「屋久島を例にした渓流河川水質への酸性雨影響検出のアプローチ」では屋久島の地形、気象を活かした調査研究の話を聞けて良かったです。
特に印象的なのは、濁流の中、腰まで水に漬かりながら調査を行った点と、東シナ海に面していて、高い山(宮之浦岳)がそびえているということで、西側はここ数年中国大陸の影響を大きく受けていると点でした。
あと、中心から放射状に広がって行く屋久島の川の模式図は見ていて楽しくなりますね、まん丸ではないですが。しかし、「動く紙芝居」にはついて行くのが大変でした。
京都府、山川さんの「京都府の大気汚染調査と酸性雨」では、次の三つの話がありました。
@京都府での大気汚染調査の歴史的な経緯や苦労話?。
A酸性雨の様々な調査研究。(その種類の多さ、研究熱心さに感服しました。)
B酸性雨の延長上にあるという、C型研究の話。(酸性雨というものは、多くの事象に繋がりを持って行くものですね。)
京都市、吉川さんの「沢の池の現在と過去」では、沢の池の近現代の歴史と、池創造以来の歴史が聞けました。近現代の歴史では、pHは水位と一番相関があるという点と、池創造以来の歴史では、1970年ごろが突出しているのと第2次世界大戦の頃の影響が大きく出ているという点が印象的でした。また、地元の老人の話や、三宅島の影響が如実に出ている点も印象的でした。
そして、午後はNHKの連ドラの撮影ポイントにもなった「沢の池」まで視察に行きました。
京都市さんから、最初に送られて来た等高線の入り組んだ地図を見て覚悟を決めてから来た自分にとっては、意外と難なくついてびっくりしました。紅葉も綺麗で閑静で落ち着く池でした。
最後に、今回準備してくださった京都市の皆様、本当にお疲れ様です。
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第23回全国環境研協議会東海北陸近畿支部酸性雨情報交換会
1 日 時 平成17年11月30日(水)9:30〜17:30
2 場 所 講演:キャンパスプラザ京都 4階第4講義室(JR京都駅前)
京都市下京区西洞院通塩小路下ル
http://www.consortium.or.jp/campusplaza/
視察:沢の池(京都市右京区鳴滝沢)
3 参加費 2,700円(別途,希望者は昼食代として800円)
4 内 容 (1)挨拶
(2)全環研酸性雨調査研究部会の報告
(3)講演
@「屋久島を例にした渓流河川水質への酸性雨影響検出のアプローチ」
海老瀬 潜一(摂南大学)
A「京都府の大気汚染調査と酸性雨」
山川 和彦(京都府保健環境研究所)
B「沢の池の現在と過去」
吉川 俊一(京都市衛生公害研究所)
(4)視察 沢の池(酸性雨陸水モニタリング調査地点)
5 その他 ・京都駅前にて解散(17:30頃)予定です。
・京都駅から高雄までは貸切バスで移動して,高雄から沢の池までの山道を
徒歩にて移動します。そのため,靴や服装などに注意して下さい。(手荷物
などはバスの中に置いておけます)
・雨天時,京エコロジーセンター(京都市伏見区)の見学を予定しています。
・情報交換会終了後に,京都駅付近にて懇親会(5,000円程度,場所未定)を
予定しています。
(問合せ先) 事務局:京都市衛生公害研究所 環境部門 担当:山本,小林 e-mail:yamamoto@city.kyoto.jp 〒604−8845 京都市中京区壬生東高田町1-2 TEL:075−312−5155(直通),4941(代表) FAX:075−311−3232
【諸経費内訳】
(参加費の内訳) ・資料代 500円 ・会場代 350円 ・貸バス代 1,850円 2,700円 (希望者) 昼食代 800円 合計 3,500円
+ =
※昼食をご希望の方は,参加申込用紙の昼食の欄に○をつけてください。
また,スケジュールの都合上,昼食時間は,30分程度しか設けておりません。
できるだけ,お弁当をお申込されるか昼食ご持参でお願いします。
【キャンパスプラザ地図】