「酸性雨研究会オールナイトミーティング」に参加して

 

中坪良平(兵庫県環境研究センター)

 

 平成21年9月16日に横浜市で開催された「酸性雨研究会オールナイトミーティング」に参加させていただきました。同ミーティングに参加させていただいたのは、前回の金沢市での開催に続き2回目です。昨年、当研究センターの藍川さんにお誘いいただいた時は、「オールナイト」の文字が気にかかり少し心配しましたが、最近は2時間程度で終了するとお聞きして安心したことを覚えています。

 私の研究テーマの関係から、前回、今回とも酸性雨分科会と異なる分科会の講演を聴いた後の参加でしたが、酸性雨研究会の皆さんは温かく迎えてくださり、とても楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。前回、恒例のじゃんけん大会では、初参加にも関わらず最後まで勝ち残ってしまい、「酸性雨測定キット KIT pH5.6U」をいただきました。申し訳なさを感じつつ、酸性雨研究会から離れられない運命のようなものを感じました。今回は、じゃんけん大会への参加は控えようと思っていましたが、村野健太郎先生の著作「地球環境がわかる」(自筆サイン入?)が景品とお聞きし、ついつい参加してしまいました。

 

 今回は、渡辺幸一さん、佐藤啓市さん、木戸瑞佳さん、藍川さんと同じテーブルに着かせいただきました。また、西山亨さん、川上七恵さん、山本暁人さんともお話をさせていただきました。多くの方とお話をさせていただいた中で、酸性雨研究会のオールナイトミーティングといっても、実際に酸性雨研究を担当している方以外に、私を含め他分野の研究をされている方や、過去に酸性雨研究に関わっていた方もおられ、非常に幅広い分野の方が参加されていることに驚きました。また、組織、分野、世代の枠を超えて、忌憚なく意見を出し合える皆さんの仲の良さにも驚かされました。

 次の日に開催された大気環境学会50周年記念公開シンポジウムで、全国環境研協議会の吉本健清会長が、地方環境研究所の実情についてご講演されました。その中で、自治体の財政難等を理由とした試験研究機関の統廃合や法人化が、今後ますます加速すると考えられ、これまで地方環境研究所が築き上げてきた技術や人材などの貴重な財産が失われる窮地にあると訴えられました。

 それら貴重な財産を未来へ維持し受け継いでいくためには、これまで以上に地方環境研究所間の連携、世代を超えた研究者間の連携が必要ではないかと思います。そして各地方環境研究所、各研究者が培ってきた技術を共有し、今以上に高めることが大切ではないかと思います。そのような時期にあって、毎年行われている「酸性雨研究会オールナイトミーティング」は、組織、分野、世代の枠を超えて情報を共有できる、まさに今後の地方環境研究所の存在意義を高めるための貴重な場のひとつではないでしょうか。

 今後も「酸性雨研究会オールナイトミーティング」が、毎年恒例の行事として行われ、多くの方々にとって貴重な場となることを願っております。

平成21年9月29日

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大気環境学会酸性雨分科会、酸性雨研究会総会

酸性雨研究会オールナイトミーテイング

 

・大気環境学会酸性雨分科会、酸性雨研究会総会

日時: 2009年9月16日(水) 大気環境学会酸性雨分科会終了後

 場所: 大気環境学会酸性雨分科会会場 

議題:1.会計報告、

2.活動報告

3.役員

 

・酸性雨研究会オールナイトミーテイング

日時: 2009年9月16日(水) 

大気環境学会酸性雨分科会、酸性雨研究会総会後

時間:20:15−22:15

 場所居酒屋くりの木

【住  所】 :〒233-0062 神奈川県横浜市港北区日吉2-2-7  ISPビル2F

【電話番号】:045-563-6510

http://r.gnavi.co.jp/p758100/

会費:¥4500

 

申し込み先: 千葉県環境研究センター 井上智博 

           t.inue7@ma.pref.chiba.lg.jp 

 

申し込み期限は 9月14日(月)17時までにお願いします。 

 

 

学会恒例の酸性雨懇親会を開催します。

多数の方の参加をお待ちしています。

 

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