★第26回酸性雨講演会・情報交換会に参加して★
木戸瑞佳(富山県環境科学センター)
平成20年7月24日から25日にかけて、奈良県で開催された「第26回酸性雨講演会・情報交換会」に出席させていただきました。
私は以前に富山県で開催された情報交換会に1度参加させていただきましたが、その後なかなか参加する機会がなく、今年から酸性雨担当となったので久しぶりに参加することができました。
講演会では、セッション1(酸性沈着の現状と大台ケ原)では兵庫県の藍川さんと奈良県の米田さんが、セッション2(ディーゼル微粒子による大気汚染の現状)では
講演会終了後、バスに乗りスーパーで買出しをしてから大台ケ原へ向かいました。思ったより時間がかかり大台ケ原着が予定より遅くなったので、苔探勝路やビジターセンターの見学はできませんでしたが、ホタルが見られるということで夕食後にホタルウォッチングをすることになりました。大台荘でビールと食事(シカの刺身も!)をいただき、急いでお風呂に入り(お風呂は19時まで)、19時からホタルウォッチングに出かけました。なかなかホタルは姿を見せてくれませんでしたが、1時間ほど待った後、小さくて白いホタルの光がふわぁ〜と飛ぶのがいくつも見え歓声があがりました。ホタルの後は山の醍醐味であるスターウォッチングです。さそり座、白鳥座、天の川などが美しく心癒されるひと時でした。
翌日は大台ケ原東大台のトレッキング。4時間のコースでした。約40分の山登りと聞いて体力が心配だったのですが、遊歩道がきれいに整備されていて歩きやすく(整備しすぎ?)、標高差も少なかったので快適な山歩きでした。前日の米田さんの講演で大台ケ原の自然について少し予習できたのですが、ガイドさんが現地でわかりやすく解説してくれたおかげで楽しく有意義な大台ケ原トレッキングになりました。正木ヶ原のトウヒの立枯れは写真で見る以上に迫力がありすごかったです。また、大蛇ーからの絶景は一生忘れることがないでしょう(怖くて先端まで行けませんでしたが)。
大台ケ原ではいろいろな動物を見ることができました。ナガレヒキガエルやモグラ(干からびていました)、そして野生のニホンジカにはたくさん出会えました。1頭だけ立派な角をもつオスのシカを見かけたのですが、ガイドさんの「オスは脂がのってておいしいんだよね」という言葉で昨晩の刺身を思い出しました・・・。それと、正木ヶ原で私はヘビを見てしまいました。みなさんには「いいことあるよ」「お金たまるよ」と言われましたが、できれば遭遇したくなかったです。
今回は、講演会はもちろんですが、大台ケ原へ行けることがとても楽しみでした。
それは、学生の頃から大気環境学会誌(大気汚染学会誌)に掲載された大台ケ原の酸性雨関係の論文では大変勉強させていただいていたためです。私にとって酸性雨研究の聖地の一つともいえる大台ケ原に行けることは非常に光栄でした。大台ケ原の観測所はバスの中から見るだけだったのが少し残念でしたので、またいつか大台ケ原を訪れてみたいと思います。そして、2日間の間に多くの方とお話できたことが大変うれしかったです。現職でない方も参加されるなんてとてもすばらしい会だと思いましたし、酸性雨研究者の仲の良さと結束の強さを感じました。
お世話いただいた皆様、どうもありがとうございました。次回の情報交換会も楽しみにしています。
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第26回情報交換会の開催について(案内)
1.
2.場 所 奈良県社会福祉総合センターおよび大台ヶ原
3.内 容
@講演会
セッション1:10:00-12:00
○酸性雨全国調査で明らかになった酸性雨の変化(酸性雨部会支部委員 藍川昌秀)
○大台ヶ原の植生と酸性雨の現状(奈良県???)
セッション2:ディーゼル微粒子による大気汚染の現状13:00-15:00
○
含炭素粒子の発生源と浮遊微粒子(特にPM2.5)中の炭素成分濃度の解析(名古屋市 山神真紀子)
○
大気中微小粒子について(埼玉大学 坂本和彦)
A 見 学:大台ケ原の生態系
日程 |
内容 |
1日目 |
社会福祉総合センター 社会福祉総合センター駐車場出発 ====== 大台ヶ原駐車場 11:00〜15:00
15:10 16:30 苔探勝路見学 大台ヶ原ビジターセンター見学 入浴 食事 懇親会
16:30〜17:00
18:00〜 |
2日目 |
大台ヶ原東大台見学(シオカラ谷を除く) 8:00〜12:00 大台ヶ原駐車場=====近鉄八木駅 |
4.参加費 15,000円程度(会場費、バス借り上げ、宿泊:大台荘新館(トイレ洗面付き))
夏休みと言うこともあり宿泊人数を早めに確保する必要があります。
つきましては参加希望の方は今月中に平木( hiraki@indigo.plala.or.jp )まで、ご一報頂きます様よろしくお願いします。