日々は楽しい♪

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2004.3.25〜5.11

5月11日(火

 14時半にTAHITI STUDIOに向かっていた
 韓国の話を宮崎なぎさとメールでやり取りしながら。
 突然宮ねえのメールの内容が変わった。
 「今、キングからファックスが来た。岡崎律子さんが亡くなったって、本当?」
 TAHITI STUDIOへの階段を上りながらただ単純に、

「え?」

 と、返信して仕事場のドアを開けたら、ウチにもそのファックスが来ていた。

 訃報

 歌手・音楽作家の岡崎律子偽、敗血症性ショックにより、5月5日午前1時に永眠されました。
 ……。

 え……、と、そのファックを手に呆然としてた。
 長濱博史に電話。留守電。
 「え……と、岡崎律子さんが……亡くなられたそうです。うそでしょ。信じられない。また電話する」
 15時からこのスタジオで「イルか」の取材がある。
 夕方からアフレコもある。
 困った、涙が出てきた。
 「凪」が聞きたい。
 「J2」のサントラは……サントラはどこだ!
 CDを乱暴にステレオにぶち込んで、いらつくように選曲して「凪」を掛けてエンドレス設定する。
 呆然とイスに座る。
 最後に会ったときの岡崎さんの顔、いつか偶然道ですれ違ったときの嬉しそうな岡崎さんの顔。初めて会ったときのときめく少女がような目を思い出していた。
 「フルーツバスケット、大好きになりました。曲、頑張ります」大地はまだその時、この人がどんな人かもわからず、その熱いまなざしに「はい、よろしく」とそっけなく答えたっけ。
 岡崎さんを本当に知ったのはその「フルーツバスケット」の主題歌のスケッチを聞いた時。
 え……?
 なんだこれは……。
 「どこにでもあるようなアニメのОPではないものにしてください」
 投げやりな注文に対して彼女はピュアにその通りの作品を作ってきてくれたのだ。
「凄い……。この歌は凄い……」
 その曲を聴いて信じられないほど感動した長濱博史があの「フルーツバスケット」のОP映像を作り上げた。才能と才能が互いに愛し合った結果のОP映像だった。最高傑作だった。
 泣けた……。
 そしてその後も岡崎さんの歌は、大地の心にまっすぐに入ってきてくれて、その度に泣けた。
 
 その岡崎さんが、いなくなった?
 もういない?
 この世から、消えてしまった?
 そうなの?
 泣けて泣けて……泣きまくった。
 
 3時に取材陣がSTUDIOに来た。
 その前に部屋を掃除して片づけるつもりが、何も出来なかった。
 「すみません、岡崎さんが亡くなったもので、泣いていました。気持ちを切り替えましょう」
 完成した「イルか!」の映像を何度も流しながら「アニメージュ」の取材に答えた。
 大丈夫。
 気持ちが落ち着いた。

 キングレコードや訃報を知らせた仲間から続々メールや電話が届いた。
 みんな一様に「大地さん、大丈夫?」と言ってくれる。
 岡崎さんを大好きな大地のショックを気づかってくれて、
自分自身もショックだった人も多いだろうに慰めてくれる仲間の気持ちが嬉しかった。
 大丈夫。
 大地は全然DAIJO-BU、DAIJO-BU!

 岡崎さん、今は全然、まだ全然実感が湧かない。
 岡崎さんの楽曲がまだ生きているから。
 岡崎さん、ありがとう。大地にいい曲をたくさんありがとう。
 そして、これからも、きっと、よろしく。

5月8日(木

 韓国に行ってきた。
 13年ぶりだよ。
 以前は「くろみちゃん」じゃないけど「業界便」の運び屋だった。その後2回、プライベート旅行で行ったけどね。大好きなんだもん。
 最後に行った時に生まれたばかりだった娘がもう中学2年生だからね。
「レジェンズ」の韓国「同友動画」の
スタッフとのミーティングが目的。
 もっと早く来たかったんだけどなんだかんだでようやく実現した次第。
 「同友動画」を見学させてもらうのも目的だったんだけど、大きなビルのワンフロアに構えている「同友動画」、とにかくゆったりした造り。スタッフルームや廊下、応接ルームなど、日本のスタジオのようなキュウキュウさがない。
 しかもきれい。
 物資が潤沢にあるイメージの中で働くスタッフの姿を見てきた。
 ここは例えば「レジェンズ」の他に「ティーンタイタンズ」や「バットマン」などのアメリカのカトゥーンも多く制作しているし、自主企画モノもある。
 かつては「赤ずきんちゃちゃ」や「りりか」「こどちゃ」も参加してくれている。それらの大地作品(ぎゃろっぷ作品か)もポスターやパネルが廊下に飾られている。
「レジェンズ」の様な日本製セルアニメのほかにアメコミ調セル作品もあり、2Dも3Dもそのミックスもありでいろいろなスタイルのアニメを作っている。
 一つスタイルしかない日本とは違う。
 社長のキムさんが自ら速足で部屋から部屋へ連れていってくれる。まるで「ER」のスチディカムショットのような「あちこち巡り」だった。
 版権も管理してるし、マーチャンダイジング、「おもちゃ」も開発している。
 「こどもの日」に社長は親のいない子におもちゃをプレゼントしたという話を自慢気にしている。なぜかというと「子どもが私たちの大事なお客様だからですよ」という。
 こういう言葉を日本のアニメ製作者から聞いたことがない。
 この発想。この精神。
 世界に注目されている日本のアニメ界にこの正しい精神はあるだろうか。
 日本のアニメの現場は本当に貧困である。精神が。
 いや、いつも言ってるけど日本のアニメは本当に世界に誇れるのだろうか? そんなに面白いだろうか?
 個人的には2D3Dやそのミックスをストレスなくふんだんに使ったシリーズアニメをやっていることがとてもうらやましかった。
 こういう現場が日本でも欲しい。
 このスタジオには広いテラスがありそこで煙草を吸える。憩えるスペースも潤沢。
 いろいろ刺激を受けた。
 向こうのスタッフとの飲みながらの交流は疲れていたけど楽しく有意義だったよ。
 今回は駆け足だったし初めてだったので、来月改めてもう一度行かせてもらうことにした。

5月6日(木

 昨日と同じ写真、晴天バージョン。なんか、このアングルで今後も何度か載せそう。気に入ってるアングル。

 人形嫌いだったはずの俺が最近すっかり人形好き。好きになると好きになる男なんだ俺は。どーゆー男じゃ。
 これはシアトルのアンティークモールで見つけたマイサイズバービー。かわいいんだよ、顔が。ちょっと褐色で、ちょっと白い歯が覗く笑顔で。
 大きいよ。……小さいけど大きい。
 トイレから出てくるたびに「うおっ! 誰だ!」と、びびってしまう。「バービーかよ〜」といちいち汗をぬぐってます。
 なんかこの下着のような服もいいんだけど別な服も見つけてあげないとなあ。

5月6日(木

 GWも何もあったもんじゃない人生。あんまり苦にはならないな。人込みとか嫌いだしのんびり仕事してるのがちょうどいい。いつもよりやや緩く仕事ができたGWはむしろ心地よし。
 「おじゃる丸」が休みで「レジェンズ」のチェックものもやや少なめの日々、「十兵衛ちゃん2」のメイキングビデオの編集に入った。っていうか、4日と5日の二日しか使えないのでここで一気にやらねばと泊まり込みでやったよ。
 18時間分の膨大なDVを改めて見る作業やMacintoshに取り込む作業に明け暮れたのだが、このMacintoshに取り込むところで不具合続出。実はNY前から外付けHDがうまく作動せずОS入れ替えたり四苦八苦やってたのだ。なんとかいけると思い気や、訳のわからないトラブルが続出し、とうとう泊まり込みになったわけ。
 しかし、なんとか25分のメイキング映像が出来たよ。
 貴重なのは一年前のキャラクターを決めているあたりの会議の様子。
 まあ、これはDVD−BОX後半におまけされるから楽しみにしていてね。
 そして昨日は馬越さんと長濱っちがわがTAHITI STUDIOに来てDVD−BОXライナー用の対談。俺はメイキング編集中だったから話題が豊富だった。
 「十兵衛ちゃん2」はとにかく話題ぎっしり過ぎて、いろいろなところでされる質問以外に面白い日々のエピソードは一杯ある。とにかく楽しんで作った。それが一番大きな収穫だったな。

 TAHITI STUDIOから見えるとなりの家屋の屋根の修理が行われていたけどどうやら終わったらしい。嬉しかったのは、ここまで大掛かりな修理をやったってことは当分ここに大きなビルが建てられるという可能性が少なくなったことだ。
 その屋根の向こうに見える楠をいつも観ていたかったし、中央線もね。
 ところがその楠がどうしたわけかNY出発前に一夜にして葉が枯れたのだ……。何でだろう、気になるんだけど確かめる時間がない。枯れた葉の間からカラスの巣があらわになった。テレビなんかでうわさになっていた針金のハンガーでできたカラスの巣だ。本当に針金ハンガーなんだよな。

 さりげなくBBSも開設したよん。

5月3日(月

 こんなところで打ち合わせ。メトロポリタン〜ぬ。

5月2日(日

 TAHITI STUDIO開設祝いに、さる豪毅なプロジェクトからプラズマテレビをプレゼントされ……(ひえ〜まじですか! ありがとうごぜえますだ)TAHITI STUDIOは14インチモノラルテレビから一気にスケールアップ。
 配達が朝の8時から12時の間になりますという連絡が夕べ入っていた。
 は、8時〜〜〜!?
 いや、なんのなんの、南野陽子はスケバン刑事よ、プラズマが届くんだから早起きなんぞ苦になるものかいな……。
 いや、苦だったわ。
 せっかく時差ボケが直りつつあるって言うのにまた逆戻り。
 自宅から行きがけに早朝の中杉通りを新EXILIMで撮る。なんで「新」かというと一台目はNYのホテルの便所にボッチャンさせちゃったのよ。
 でも、便利なカメラだったからおなじEXILIMをまた買った。今回は黄色。
 で、NY行く前にちょろちょろ芽生えていた新緑が、帰国したら一気に葉をつけていたことに感動しつつデジカメがないもんで撮れなかったのだ。
 ま、それはさておき、プラズマは9時半に到着。
 配送の人がそのまま設置してくれた。
 アンテナをつなぎ最初に写った映像がなんと「レジェンズ」だあ!
 ひぇ〜〜〜、今日やってたんだっけ? いきなりハーピーのアップ。
 コンテチェックしながら試運転するが、最初に観たのは近衛十四郎の「祇園の暗殺者」のDVD。ふふ、近衛の時代劇を大画面で観てみたかったのさ。
 そのあとうつらうつらしてきたのでカウチで「少林サッカー」を観る。
 これ、何度も観たけど、そういえばいつも途中で中断したり、何か作業しながらばかりでちゃんと集中してみたことなかった。
 改めて観たら、いや〜、いままで感じてた以上に傑作だと思ったね。
 ギャグとドラマをここまで絶妙に演出して、しかもこのばかばかしさ。
 大地も同じ路線目指しているけど、ここまで完ぺきにやられるとシャッポ脱ぐしかないね。

 昼過ぎに長女が来る。
 手伝わせてちょっとした模様替えをする。
 昨日、デカテーブルの2台目が届いたので、これでデカものは大体そろったかな。
 あとはぼちぼち収納関係だな。

4月26日(月

 4月19日から26日までNY・ブルックリン、シアトルを旅してきましたよ。
 目的は東海岸NY・ブルックリンは「レジェンズ」のロケハン(ちょっと後付けロケハンになっちゃったけどね)、西海岸シアトルは「サクラコン」というファンのコンベンション。
 NYは2年前に行ったから2回目だけど、今回は本当に好きな町になった。また行きたい。すぐにでも行きたい感じ。
 今回はブルックリンという「レジェンズ」の舞台となっている町をこの目で観ようという企画。「レジェンズ」ライター陣は全員女性だったので華やかなロケハンじゃったわ。
 ブルックリンの住宅街。ここは実はあこがれだった。かつて「ニューヨーク恋物語2」を観たときから。かわいらしい町だった。こんなところにすみたいね。
 ブルックリンブリッジをわたりアイスクリームを食べるスタッフがかわいらしいね。
 エンパイヤステートビルからの眺めは最高だったよ。かなりいい天気に恵まれて、遠景までよく見えた。シロンになって空を飛んでいる気分になれたよ。
 NYからシアトルへの移動はサンフランシスコ乗り換えで一日がかり。この日も絶好の天気だったのでずーーーーーっと窓の外を眺めていた。アメリカは「岩」だね。

 サクラコンで俺を抱きかかえた「プロジェクトA子」のコスプレをしたマッチョ野郎にゃ驚いたよ。
 フーターズという巨乳で小柄なお姉ちゃんのウエイトレスのいるダイナーはいいねえ。日本じゃどスケベなおっさんがおさわりバーと間違えそうだが、こっちの空気では陽気そのもの。女の子客も店には多いし。写真は胸に挟んだコップにビールを注ぐパフォーマンスをしてくれているお姉ちゃん。
 またたくさんのエピソードもあったけど、とても語りきれそうにないので、これはまた、ほかの機会に。

4月9日(金

 火曜日は遅れに遅れたコンテの仕上げ。14インチのテレビ(モノラル)で吉永小百合の「青春の海」を観ながら。今の小百合ちゃんはお歳を召されて落ち着かれはったけど、このころの小百合ちゃんはきゃぴきゃぴで大好きじゃ。
 水曜日はアニメージュ連載のロケでE.T.Tが阿佐ケ谷に来る。「プチ」でロケしてその後TAHITI STUDIOに。転がってはしゃぐE.T.T。
 気がつくと中杉通りのケヤキに新緑が。
 木曜日には例のおからがうまい三鷹の
定食屋「梅屋」に「コロッケ定食」食いに行く。おからもコロッケもうまいわ!

 土曜は以前約束した目黒邸に訪問。
 但馬守役をお願いした大平透さんを神楽坂に迎えに行き、タクシーで一緒に世田谷の目黒邸に。
 不案内のタクシーの運ちゃんに大平透があの声でナビゲート。
 車の運転はよくされるようで都内に詳しい大平さん。
 さて、目黒邸の表門に着くと3階のベランダからバミューダ姿の(バミューダて)目黒さんが手を振っている。
「こっちこっち」。
 ひえ〜〜、この感じ! まさに「スターのお宅訪問」じゃ〜〜〜!
 この時17時過ぎだったが、すでに目黒さんは昼から飲み続けているということ。顔がロケ焼けプラスされて赤黒いがな。
 居間に通されるとウチの優秀なおなごスタッフはすでに江夏さんの料理の手伝いをして台所にいる、おお、様になるがな。
 あとで夕子さんいわく「何をやってもトロイの」。
 ……。
 さすが俺のスタッフ……。
 しかし夕子さん、こういうことをぺろっというんだよな。屈託なく。そこがすごくいいんだ。お紺ちゃん。
 ほかに「J2」スタッフも何人か来て、大盛況のホームパーティが始まる。
 忙しい中なんだけど、この土曜の午後の昼下がり、目黒邸の窓から世田谷の家並みが広がる。いい眺め。久しぶりに(学生時代以来という気も……)土曜の昼下がりを堪能しているようだった。
 この前と同様、目黒さんはよく動く。
 とにかくみんなの酒を作って歩く。大平さん始め、ウチのスタッフに対しても分け隔てなく酒を作ってくれるのだ。
 気を利かせて「あ、私がやります、やります」と言っても「いや、これは僕の仕事なの」だって。
 とにかくよく動いていた。
 目黒さんは大平さんを尊敬していたのだ。
 子供のころ見ていた「スーパーマン」の声だもん。
 大平さんの声は「スパイ大作戦」でも「ゴア」でも「ハクション大魔王」でも「笑うセールスマン」でもとにかく話題に上る。
 それはすべからく大平さんの魂がこもっているからだ。
 自分が関わった仕事はとにかくヒットして欲しい、話題になって欲しいという思いからつい口を出すことも多くなるし怒ることも多くなる、と、これまでの仕事を語る大平さん。
 演出になったばかりの13年前、「笑うセールスマン」のアフレコ現場に行くときに「大平さんが怖いんだよ」と吹き込まれて、びびりながら行ったことがある。
 しかし現場で大平さんが「それじゃ駄目だよ」と一人でダメ出しをしまくっているのを見て「笑うセールスマン」は大平さんが作っている、と感じた。
 その時から大平さんが大好きだった。今回「但馬守」を快く引き受けていただいた俺もほんとにうれしかった。
 そしてこんなふうに大平さんを大好きな目黒さんとも一緒に飲めるなんて最高だよ。
 さて、俺はこのところ酒も飲まず仕事に専念していたんで一杯目のビールでほとんどぐでんぐでん。
 大平さんとも目黒さんとも相当なお話をしたんだけどもあまり覚えていない。
 目黒さんといい話をしているときは小猿レポートでおなじみ、新子夏代を近くの呼び、一緒に聞かせていた。だって忘れたらもったいないからね。でも、新子も相当酔ってたなあ。覚えているかなあ。
 目黒さんと夕子さんが大平さんの話を聞きながらしきりに「おやじが舞い降りてきたようだ」と言っていた。大平さんに近衛さんの面影が重なったのだろうか。
 おれも目黒さんとずいぶんいろいろ近衛十四郎の話もした。目黒さんが喜んで「こんなにおやじを好きでいてくれるなんて、おやじ、きっと今この辺に来て喜んでるんじゃないかな」と言ったときには俺は卒倒しそうなくらい嬉しかったな。今、俺の目の前に近衛十四郎がいるかもしれない、と感じながら、12時近くまで語り飲みまくっていた。
 ああ、まだ書きたいこと山ほどあるんだが……とても書ききれない。またどっかでぼちぼち語ります。

4月9日(金

 新宿の音響スタジオにて。
 ちょっとした待ち時間に裏道を散歩。どう考えても一生用事もなく、抜け道にもならないから踏み込むことはない路地裏でした。
 今日受けた「十兵衛ちゃん2」の取材で聞いた情報なんだけど、ユニバーサルミュージックから「りりかSОS」のDVDが出るんだって。限定版 DVD-BOX で
7月28日(水)発売。オーダー締切日:5月14日(金)だってことよ。
 俺全然知らなかったからびっくりだよ。
 俺はもらえるんだろうか……。
 「りりかSОS」知らない人に。
 大地丙太郎のデビュー作であります。
 たどたどしいところはあるんだけど、思い入れの深い作品で、最終回を含めて何話か集中して魂込めたね。
 実はシリーズストーリーは「十兵衛ちゃん」の元になっている。
 渕崎ゆり子ちゃんのデューイが大地は大好きなキャラなんだ。デューイ見るだけでも買ってもいいと思うよ。御奨め度73%。なんちゅう微妙な数字じゃ!
 ちなみに大地も知らなかったくらいだから特に目新しい特典みたいなのはないと思うよ。はじめさん書き下ろしとかも聞いてないし。だから問い合わせを俺にしないでね。

4月8日(木

 イラクの日本人人質事件というショッキングなニュースが飛び込んでくる前、のんきに(まあ、日常はこんなにのんきなんだが)ごみ箱を買いに古巣東村山に行く。
 田無タワーが見えはじめた辺りからもう懐かしい。「あたしンち」思い出すわ。
 空が広くなってくる。
 かつての自宅の近くのJマートにしか売っていない(っていうか、入手しやすいだけだけど)ごみ箱を買いに行く。
 実は1週間前にも同じものを買いに行ったんだけど追加。
 自宅で使っている紙製の「燃えるゴミ」用、ステンレス製の「燃えないゴミ」用のセットが大きさ的にもすっかり使いやすくTAHITI STUDIOでは4セット目。狭いワンルームのくせにこんなごみ箱ばっかり4セット。他に前からほしかったMacintoshのごみ箱と同じデザインのスチルのデカごみ箱もふたつ。
 しかしこの5年前まで住んでいた久米川は懐かしく写真撮りまくる。住んでるときはイヤでしょうがなかったのに。でも、この風景を見て思い出すのは「貧乏だったなあ」ということばかり。金がなくて何もかもがまんしていたこのころ。今は金持ちって訳ではないけどだいぶ余裕は出てきたんだなあとしみじみ思ったりして。

4月6日(火

 朝は雨漏り工事が来るというので10時にTAHITI STUDIOに。
 眠いわ。
 起きたのがギリギリだったんで、ちょっと遅れて行ったら工事の人待ってたわ。
 なんか直した後に「直ったかどうかわかりません。風の強い日には漏るかも」だって。
 まあ、おしゃれな雨水受けグッズもアレコレ選ぼうかなと思っていたし、このジャンクな物件が気に入ってるしいいや。

 さて、今日は思いきり一日コンテに集中できる時間がある
 今日をフル活動させてコンテの遅れを取り戻すぞう! と思いTAHITI STUDIOに篭るも筆が動かず……。
 ひえ〜!
 時間が無為に凄ぎていく。
 1カットも描けんわい。
 そうだ、銀行に行く用事があった。
 高円寺へ。
 ついでに「高円寺文庫センター」ぶらぶら。
 でもコンテが気になる。
 でも、服屋もぶらぶら。
 ひぇ〜、帰ってコンテ描けっちゅーの。
 でも、床屋に寄る。
 昨日送られてきた「時代劇マガジン」の目黒さんと握手してる写真が床屋直後の写真だったんで思い立ったのだ。
 この床屋のアンちゃんとはいつもジャンクな話で盛り上がる。
 ひゃ〜〜、髪なんか切っとる場合じゃありまへんがな!
 再びTAHITI STUDIOに戻って机に向かう……。
 うう……。
 なんちゅう描けん日じゃ!

 3時間ほど粘ってようやく4カットほど描いたが、また止まる。
 うう……。
 うう……。
 吉祥寺に行きたくなる。
 行く。
 突然、西荻下車。
 なんか知らんが町をぶらつく。
 なんか知らんが吉祥寺もぶらつく。
 なんつーか、TAHITI STUDIOに足りないものを求める旅である。
 で、買ったものが仕事用のスウェットパンツ、フォーク一本、ハンガー……。
 なんちゅうしょぼい買い物だこと。
 またまたTAHITI STUDIOに戻り……う、なんか腹の具合がおかしいよお。
 なんかすぐに腹が痛くなるよお。
 腹痛だよ。
 言い換えただけだよお。
 

 なんて言ってるうちにもうとっぷり夜。
 遅々として進まないコンテ。
 いつものことだけど近くのカラオケスナックの唄が漏れ聞こえはじめた。
 ん?
 今日はきついなあ。うるせえなあ。

 女の「ぎゃああああああああ!」という基地外じみた歓声が気に障る。
 それにしても毎夜毎夜どの店から聞こえてくるんだ?
 我がマンションの一階もカラオケスナックが何軒か入ってるんだけど、どうもそこからじゃなさそう。
 なんかスランプだし、どの店かつき止めつつ散歩でもするかと外へ出る。
 この基地外声は隣のビルの二階のスナックからだ。どうもこうして飲みや街を23時という時間に歩いてみるとかなり飲みや的には最高潮みたいね、カラオケ的にも。しかも防音設備なんかしてない店が多い。この基地外声の店も外に丸聞こえ。話し声も聞こえてくる。窓開けてるのか?

 ふらふらとふゅーじょんの前に来ると、お、まだみんな働いてるのが見える。大地の「ダンゴゴン太」の担当柴崎さんも。働くおなごは美しいね。って、もう今日で二日目なんだって泊まり。ひゃあ。お互いに頑張ろうと励ましあってふゅーじょんを後にする。
 近所の米屋さんとかその周囲一周してまた戻り。
 ううう、腹が痛い……。
 あちこち痛くなる大地じゃのう。
 途中で買ったセブンイレブンのキングサーモン西京漬けおにぎりは美味いぞ。でも、なんか腹が痛てえよ。
 と、まだまだコンテ作業は続く……。なに長々描いとるんじゃ。気張るぜ!

4月6日(火

 TAHITI STUDIOのあるマンションの階段から見えるラピュタ阿佐ケ谷。
 またまた昼はヴィレッヂヴァンガードの『とろろごはん』。同じような写真何度も写さんでよろしい。
 スカパーを自宅からTAHITI STUDIOに移す。
 移して最初に観たのが「実録外伝 大阪電撃作戦」っていう暴力団モノ。松方弘樹と目黒さんが共演してる。目黒さんの現代やくざは珍しいよな。

4月5日(月

 気がつくと中杉通りの欅に新緑が……。
 今日は天気も良し。さわやか〜。
 「レジェンズ」のシナリオ会議。
 実はこのシナリオを読むという作業が大地は苦手でヤンス。苦痛でやんす。面白く笑いながら読んでしまえるシナリオも多いのだよ。特に大地のシナリオライタースタッフはホントに優秀だからさ。でも、そういうことではなく字を読むのがダメなんだよね。あと多分、出来上がりの絵を考えながら読むから時間かかるんだよね。絵が想像できないときは読むのが大変。
 後コンテチェックというのも苦手でヤンス。
 あと、打ちあわせも。
 そんな苦痛な作業がほとんど監督の仕事でヤンス。
 本当はきっと全部ひとりでやるのが好きなんだろうな。ひとりなら打ち合わせやチェックしないで済むモンなあ。
 とぼやきながら今日も一日、チェックと打ち合わせで終る。

4月4日(日

 「ギャ桜」。
 E.T.Tトークライブもこれで3回目だけど、あきらかに
お客さんの雰囲気がかなりかわってきた。おなごの客が増えてるぞ。で、全体的にも大盛況的な満員度。
 来てくれた人たちありがとう。
 この日も雨。
 3回中二回までが雨。
 雨男はまず俺だな。
 で、この間あまり遊んでいなかったE.T.Tはテーマとか話題的にいまいちテンションが上がらないままだったけど、会場のお客さんに聞いたら笑いっぱなしだったと聞いてほっとする。
 でもこの後の打ち上げが案の定俺達のテンション最高潮。何でこれをステージに持っていけないかというとそれは俺達がただの漫画家とアニメ屋だからです。芸人じゃないんだよね。
 ホントに2次会をみんなに見せたいよ。
 次回から何とかその雰囲気をあのステージに持ち込む方法を考えよう。
 来れない首都圏外の人のために今回はこの内容をレポートするつもり。近々「E.T.THP」でアップします。

4月3日(土

 火曜日に13話を納品して、水曜にそのまま打ち上げだった「J2」。
 会場が居酒屋の座敷ってのは少々失敗だったかもしれない。予想以上に人が集まってひしめき合ってしまい席の移動もままならず。
 多くの人と話したいときは動きやすい立食がいいことが良くわかった。
 しかし会場であと何時間か後に放送する13話を流すと、全員くぎ付け。
 どよめきと笑いの中終了し、拍手を浴びる。
 そして会はお開きとなり、帰っていくみんな。
 一人ひとりを見送る。
 一言づつ声をかける。
 それでも見逃してしまった人もいた。
 2次会でぐんと人が減る。
 このころからどうもやるせなくなっていた。
 そして、マッドスタッフはこのままマッドハウスに戻ってみんなで放送を見るという段取りになっていた。
 タクシーに乗り合い南阿佐ケ谷へ。
 いち早くスタッフルームに上がった途端、絵も言えぬ寂しさに襲われた。
 その場にいたたまれなくなった。
 一緒にいた小猿、新子に「帰りたい」と告げる。びっくりしたようだが「ものすごく寂しいんだよ。このままスタッフとオンエア見て、その後別れるのがつらい。今のうちに帰りたい……誰も来ないうちに
」さすがに心境を察してくれたか「お付き合いしましょう」という小猿とともにマッドハウスを去った。
 すまんみんな。こんな打ち上げは初めてだ。俺は今、ホワイトタイガー仁左衛門の心境なんだ……。
 そのまま帰ることもどうしても出来ず「吐夢」へ行く。
 コーヒー酒をとことん飲む。
 何だか涙がとめどもなく出てきて……。こんなに泣く打ち上げは「おぼっちゃまくん」以来かな。
 「J2」。
 大地の魂そのものだった。
 そして、スタッフ一人ひとりが同じようにそれぞれの魂を込めて作ってくれた宝物のような作品だった。
 西村ちなみちゃんからメールが入った。
 「最初、この続編の話を聞いたときは前作が好きだっただけにイヤでした」と。でも「1話を見て大地さんがやりたいことが少しづつわかってきて……」。「13話を見て改めて『大地さん、おめでとう』」。徹底的にセンチメートルになっている俺はまた涙が溢れる。
 幸せなのか、寂しいのか。
 長濱チーフ
から電話が入る。「ごめん、いたたまれなくて。長濱くん、有り難う。よくぞここまで素晴らしい映像に仕立ててくれた。凄い人だよ君は!」
 なんだか後は覚えていない。
 TAHITI STUDIOで仮眠を取って朝家に戻ると、長女の初出社に間に合った。
 見慣れぬスーツを着て家を出る長女を見て、こんなぐだぐだな生活をしているおかげで彼女の初出社に立ち会えたんだなあ、としみじみ思った。

  「J2」の余韻に浸っていられれば幸せなれど、明日から始まる「レジェンズ」も飛んでもないことになってるし、「おじゃる丸」も相当影響を出してしまったし、まだまだ戦いは続く。
 腕は痛いが、苦しいが、俺はコンテを描いてるときが一番楽しい。一番苦しいが一番楽しい。
 だから腐ることも多いけど描き続けるよ。いよいよ動かなくなるときまで。
 明日は天才エグチン、タムタムと久々に会える。日本のトップギャグ作家が一同に集まるんだよ。
 E.T.Tトークライブ「ギャグ桜」は明日夜7時から。

4月2日(金

 「レジェンズ」の収録をしている新宿の風景が、まるで1話のシロン出現シーンの雲のように流れていた。

3月30日(火

 雨漏りだよ、TAHITI STUDIO!
 今どき雨漏りする物件なんかあるのかよ!
 ま、しかし、実はここ入居時に「雨漏り」を直した、と言うことになっていたのだ。直ってねえじゃねえか! 入居して初めての本格的な雨だからね。ここまで降ってみないと直ったかどうかなんてわからんわ。
 でも、なんとなくこの雨漏りする物件のポンコツ感が気に入ってたりして。
 
 今朝未明、緊迫の中で行われた最後の「J2」リテイクカットの差し替えも済み、無事納品。
 放送は明日だって言うのに。関係各者に多大なる御迷惑をおかけしましたが、ものすごい現場の魂の結晶は納品され、V編の行われた江戸川橋の編集室を出た時、大地はチーフディレクター長濱博史と13話演出ほか、メインで演出をしてくれてきた宮下さんと抱きあった。
 涙が出てきた。止めどもなく。
 帰りの車の中でぐったりしながら、とにかく「凄かった」「凄かった」とつぶやくのみの俺と長濱。長濱は風邪をこじらせたまま、マスクの奥から咳を繰り返し、それでもかすれた声で「凄かった」「楽しかった」と言う声を漏らし続ける。「もうしゃべらなくていいよ」というのに、この13話に向かったスタッフたちの話を俺に話し続ける。
 終った。
 「J2」が終った。
 長かったのか短かったのか……。
 フリーシャのオーディションが始まったころから、ものすごく濃密な日々だった。
 その濃密な日々が、今終った。

 ぜひ、見てほしい。
 こうして作ったフィルムを見てほしい。明日の深夜1時半。俺達も「打ち上げ」の勢いでどこかでオンエアを見ているだろう。一緒に見ましょう。首都圏の諸君!

 こんな魂を込めたテレビシリーズ、他にあるかな。
 それでも……。
 
テレビ番組だってこのくらいの面白さが最低ラインでもいいんじゃないかと……、それでも思うのである。

3月29日(月

 ヴィレッジヴァンガードダイナーのランチ、正式名はわかんないんだけど「みそ漬けの豚肉と大和芋のとろろ丼」が絶品!
 今こうして書いているだけでよだれが出てきた。食いてえ! 明日も食いに行こう!
 「レジェンズ」のコンテを朝まで描いてて、仮眠して昼に起きて、このとろろ丼食って、「J2」最終回のラッシュチェック。
 この短時間に良くこれだけのグレードのものを作っていると、毎回毎回度肝を抜かれつつもう13本目。現場のこだわりで監督の想像を超えるフィルムをチェックするのも、
とうとうこれが最後だ
 あと数時間で「J2」の仕事は終る。
 言葉がない。とにかくこの現場に関して、この作品に関しては、どう言葉を発していいかわからないほどの魂が込められている。
 音付きのラッシュを見ながら長濱チーフを中心にリテイクの指示が入る。
 「できる限りのリテイクを撮影しましょう」という撮影監督、尾崎さんの言葉に、毎週のことながら、感謝のため息(感動がため息になることもあるのだ)とともに頭を下げる。
 最終話での心残りがたくさん出てくる。しかし泣いても笑ってもあと直せるのは「フィルム」のみなのだ。長く短かった「J2」の制作がもうすぐ終ろうとしている。
 ラッシュチェックの後、俺は「レジェンズ」のシナリオ会議。長濱チーフたちは最後の最後の戦いに入ろうとしていた。
 夕飯は「デルソル」のペペロンチーニ。ひとりでぼーっと。ここのペペロンチーニもまた絶品!
 TAHITI STUDIOに戻って「おじゃる丸」シナリオの修正とコンテチェック3本。
 この間小さなトラブル、大きなトラブルを抱え、その処理も。トラブルの処理はどんなに小さくても気が滅入る。
 ふと、俺は何をやってるんだろう……なんて急に弱気になる。
 腕は相変らず痛い。
 ふう、そろそろ限界だ。腕が動かない。おじゃるコンテを本当はあと1本終らせておけば楽なんだけど、無理するとそのツケが回ってくるから今日はやめておこう。
 シュワルツネッガーの「トゥルーライズ」のメイキングを観る。この作品はデビュー作「妖精姫レーン」を作っていたころに観た作品だ。こんな仕事をしたいって思ったっけ。
 集英社から送られてきていた新作の「ギャグマンガ日和」を読む。面白い。相変らず声出して笑う。
 まあ、腕をいたわりつつ、俺も「お笑い」を作り続けよう〜と、地味〜に思ったりして。地味〜にね。
 そろそろ「J2」最後の編集のお呼びがかかるころ。少し仮眠しておけるかなあ。

3月27日(土

 再び東京国際なんたらなんたらアニメフェア」で今日は「まかせてイルか!」の完成試写&記者発表。
 楽屋でも会場でも手話がとびかう。
 きいろぐみの南さんとsumieさんの「イルか!」と、主役三人娘、斎藤彩夏、東野祐美、名塚香織の「イルか!」の指文字。
 上映はどうも環境や設備の関係であまり上々の上映とは言えなかったな。
 スタッフ達と「お疲れさま」の声を掛ける暇もなく取材。
 その後、どうしても急ぎで新宿に行く用事があり、ウチの美人女性スタッフ2名とその友達である那須めぐみちゃんとそそくさと立ち去る。実はご飯もまともに食べていなかったので会場近くのコンビニに入るが、飯類がまるきり売り切れ。ひえ〜〜〜。そのままタクシーに乗り込む。実は一昨日の「レジェンズ」のときには楽屋の弁当があったので、今回も期待していたのだ。トホホ……、食い物は自分で用意しなくてはいけない自主制作アニメだったよお〜〜〜。
 さて、新宿の用事というのはコマ劇場の「小林幸子ショー」のお芝居に出ている目黒祐樹さんの楽屋に訪ねること。本当はお芝居観たかったんだけど、この完成試写&記者発表と重なってしまい観られなかったのだ。
 信濃町通過中にダックスの社長、平田さんから電話。「今お芝居終りましたのでこれから楽屋に行きます」ちょうど良いので待っててもらった。
 目黒さん、小林幸子の2部の歌謡ショーの間、楽屋で軽く飲もうというのだ。
 ひえ〜〜〜〜!目黒さんと飲める〜〜〜〜。しかも小さなころから通い詰めた新宿コマ劇場の楽屋で〜〜〜〜!
 と、平田さん達と合流して楽屋へ。
 舞台から聞こえる小林幸子の唄を横に聴き、階上の楽屋のそのまた
奥へ……。
 「目黒祐樹」の名前入りののれんを押し上げて、とある女性が「どうぞどうぞ」と招き入れてくれた。
 とある……じょせい……。
 そうじゃあ! え、江夏夕子じゃああ〜〜〜!
 「いただき勘兵衛旅を行く」のお紺ちゃんじゃああああ! ひええええええええ!
 いや、そういう意味では目黒さんは「いただき勘兵衛旅を行く」の仙太なんだけどさ、今日の場合、江夏さんの方がインパクトありますがな!
 いや、もう、江夏さん「いただき勘兵衛旅を行く」のお紺ちゃんそのままですよ。
 目黒さんも浴衣姿で……「いただき勘兵衛旅を行く」の2話の仙太そのままですよ。わははははは! 何人の人が大地と一緒に興奮できるんだろうか!
 どやどやと押し掛けた我らアニメ屋一同。
 「私もいいんでしょうか?」と言いながら付いてきた那須めぐみちゃんも含めて、きっと大地の興奮などわかってないだろう20代の若いモンたちを前に近衛さんの話やら柳生十兵衛の話やら北島サブちゃんの話やら。
 大地が新宿コマ劇場にはよくおやじに連れてきてもらって、三木のり平さんの「灰神楽の三太郎」とかを観たんですよ、なんて話をすると、ウチの若い娘らに「三木のり平さんというのはね……」と解説してくれる目黒さん。
 自ら挽いたという抹茶に焼酎を混ぜた酒を、オイラのために作ってくれる。ひゃあ、なんちゅう幸せモンじゃ! いや、目黒さんだけではなくお紺ちゃんまでもが作ってくれる! ひえ〜〜〜〜〜、いちいち叫びてえ! でもいちいち叫んでたらむしろ失礼だよお〜。
 目黒さん、今回の「J2」での柳生十兵衛役で「いいセリフを言えて嬉しい」と言ってくれた。「フリーシャ、お前は剣など持たずに生きろ」というセリフなど。
 かつて近衛さんが「柳生武芸帳」の原作者五味康祐さんと良く話をしていたときに出た柳生新陰流の奥義のひとつに乗っ取ってると……。うわあ〜、すげえなあ! そうなんだ! 知らず知らずにそんないいセリフを俺は考えていたのか〜。
 脚本を書いた身として、セリフにこだわってきた身として、目黒さんほどの
俳優からセリフを讃められるトコほど嬉しいことはない。そして、目黒さんと近衛十四郎の話や柳生十兵衛の話が出来るなんて、ホントに思わなかったなあ。
 もっと話してえなあ、なんて思っていたときに江夏さんが「今度ウチにいらっしゃいよ」との一言。「ね、決り!」……って。お紺ちゃんが仙太の肩をぽんと叩いとる。ひええ〜〜〜〜! いちいち叫ばなくてよろしい!
 お紺ちゃんのようなテキパキ裁きで俺達また日を改めて目黒家に御邪魔することが決った!
 お紺ちゃんはもうすでにウチのスタッフに「あなた早めにきて手伝いなさい」などとテキパキに決めている。言われた女性スタッフももう江夏さんをあこがれのまなざしで見ていましたとさ。
 この日はこんな感じで楽屋を去ったが、感激したスタッフ一同、そのままジュクの飲み屋で(主に江夏さんを)語って飲み続けましたとさ。

3月25日(木

 「東京国際なんたらなんたらアニメフェア」で「レジェンズ」の制作記者発表。
 フジテレビの車両部が朝、ハイヤーで迎えに来る。ひえ〜〜〜〜! 庶民の俺には似合わないよお〜〜。でもおかげでぐっすり寝ながらビッグサイトに到着。

 いろいろあったが、時間がないので割愛。
 一緒にステージに上がったディーノ役・南央美ちゃん、メグ役・那須めぐみ、英語A太役・沢城みゆきちゃん。

 英語A太は、わかる人にはわかるおかずキャラだぜ。キャラデザインはこれだけは俺。おたのしみに。
 「レジェンズ」のキャラ原案は「イルか!」の宮崎なぎさなんだけど、主役のひとりのメグがかわいくて好きなんだけど、メグ役の那須めぐみもこれまたかわいいよお〜。
 主役のシュウはかつての大地作品「今、そこにいる僕」とおなじシュゾウ・マツタニ。声もおなじ岡村明美さん。思い入れのあるキャラクターにした。
 司会者軽部アナの意外ときまじめな進行と、満席立ち見まで出た記者発表は無事終った。
 「レジェンズ」のОP曲は大地の作詩。ED曲はあの「どうにもとまらない」を阿久悠さんがこの番組のために書き直してくれた詩をさらに英訳してブレンダ¥っていう黒人歌手がパワフルに歌ってる。編曲はあの名曲「あたしンち」のED「威風堂々」を編曲した武藤星児がまたまたカッチョ良くしてくれてるぜ!これ絶対いいよ!
 「レジェンズ」はE.T.Tトークライブのある4月4日スタート!

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