ロブファンの視点からのブラックマスク2感想というかレビューというか雑感。 ツッコミどころ多すぎでどこから書いていいのやら・・・。 クロー(ロブ)はプロレス団体「SWCWF(スーパー・ワールド・チャンピオンシップ・レスリング・フェデレーション)」の所属選手。まずここで1つ。「SWCWF」って名前、よく見ると「WCW」と「WWF」が混ざってるんですが。いいのか? Bシティのスタジアムで、この日は「スマッシュマウス2002」。タイトルからして特番らしいです。その舞台であるリング、コーナーポストが鬼の金棒のようなギザギザなんですが、これ見て即座に「ロブ、ファイブスター出来ないな」と思ってしまったのはあの場で私だけだったでしょう。 スマッシュマウスの選手達は、SWCWFの幹部らしき男、モロックに動物の遺伝子を組み込まれていて、感情が高ぶるとその動物のような姿となって能力を発揮できるんですね。それぞれ、イグアナ、カメレオン、スネーク、ウルフと名は体を現すようにそれぞれの動物に対応しているんですが、ねぇ、クローって何?動物? 注:ロブです カメレオンは背景に姿を隠すことができ、スネークは体がそのまま1本の蛇と化し、ウルフは狼男と、まあ分かりますよね。 クロー。変化の第2段階ではロブの顔のまま頭がカップヌードルのCMの宇宙人に。それ見ながら「ああ、エイリアンになっても髭濃いな、ロブ」とか思ってた私は平和です。クロー、という名前から、爪で攻撃するくらいならアリだと思うんですよ。でも、エイリアンヘッドの耳あたりから触手伸びてくるんですね。それで敵を指したり絞めたりですね。ちょっと待ってくれ。 そしてなんと、この遺伝子操作は不完全で自分で体の変化をコントロールできるようになるためには「イリジウム」による血清が必要と告げられます。(ちなみにイリジウムとは、ウィキペディアを見たところによるとレアメタルだそうな。そんなもん身体に投与して大丈夫なのかよ) というわけでスネーク、ウルフと3人でイリジウム強奪しにお出かけです。当然向かった先に警備員がいるわけですが、遺伝子操作された3人の敵ではありません。 余裕でフォール勝ちです。 さらに向かってきた警備員には、 触手うにょ〜。 ですが、時を同じくしてイリジウムを強奪しに来ていた人間がいました。忘れられた主人公ブラックマスクです。彼もまた、敵の手によって(ロブ達の組織とは違う第3者)動物に変化する遺伝子をブチ込まれていたのです。 ロブ達は無事にイリジウムを手に入れトラックで場を去ろうとします。(このときスネークが暴走して蛇に変化し、文字通り手も足も出ない状態でブラックマスクに蹴り殺されてました) ブラックマスクが追いすがります。象で。 そのブラックマスクを迎撃するため、ロブとウルフが立ち向かいます。 おや、ロブのようすが・・・ おめでとう!ロブはクローにしんかした! ・・・これポケモンなら泣きながらBボタンキャンセルしますよ進化を。 これが変化の第3段階、つまり完全な「クロー」への変身です。ビルの壁を這うその姿、まさに4足の蜘蛛! ロブの いとをはく こうげき! ねえ、一体ロブに何の遺伝子入れたの。 もうこうなったらロブだけ複数の生物の遺伝子を組み込まれたとしか考えられないんですが・・・。まあ蜘蛛や、触手はミミズでも混ざったのかな。けどあのエイリアンヘッドだけは何が入ってるのか不明です。 さてイリジウムを無事に注射されたロブですが、ここで悲しいお知らせが。 ロブ達の組織とは異なる、ブラックマスクの真の敵にあたる組織の幹部(Zガンダムのバスクっぽいの)が例のSWCWFの遺伝子組み換え担当者、モロックに接触しました。そこまではよかったんです。 話がどうもこじれたようで。 「頭脳だけあればいいから、頭部だけにしちゃいました☆」 「・・・え?」 ちなみにこの頭だけになったモロックは以降話に登場しません。SWCWF勢は全滅したんで、その後保護されたかは不明です。 アクション映画だけあって、ロブの立ち回りもちらっとあります。いつもに増して動き素早くってその全ては覚えていませんが、おなじみのムーンサルトプレスが出たときは嬉しかったな。っていうかあの技を実践で使うか普通。今回、優秀な脚の使用は控えめでしたね。クローだけあって爪を主に使っていて。いや、ロブの腕技といったらヌルいエルボーしかないと思うんですが・・・。あとは防がれたけど、ブラックマスクを担ぎ上げて脳天から落そうとしていましたね。これって・・・ツームストン・パイルドライバー・・・?WWE最強の禁じ手をこんなことろで使っていたとは・・・。 スマッシュマウスの5人の選手の中では最後まで生き残っていました。ラストは第3形態の状態で、天井に押しつぶされて死亡。・・・せめて人間の姿のまま逝って欲しかった。 映画自体は全編「ツッコミ入れてください!」な意図があるのかと思うほど問題だらけというか。笑いこらえるのかなり必死でした。とにかく内容がダメダメで、見る姿勢は本編でダレて、ロブで復活するみたいな。 ロブファンか香港映画ファンじゃないとなかなか厳しい内容じゃないかと思います。ストーリーの整合性は無いわ、説明不足で事前にストーリー知っていないと理解し辛そうだわ、ぶっちゃけ主人公が『あの』ロブ以下の演技力だわで。「ちょっと見てみるか」気分で見られるものではないと思います。ファイブスターな評価は難しい映画でした。髪下ろしロブが見られたのはかなり5つ星ですけど。 けどま、ロブが好きなら見ることをぜひオススメします。空飛ぶし。 そういえばスマッシュマウスのロッカールームでGMらしき人、キングが活を入れるとき「お前は誰だ!?」との声かけがあったんですが、 「俺は全てのプロレスファンの、そして俺自身のお気に入りのスーパースター、(例の仕草つきで)ロブ・ヴァン・ダム」 とやってくれることを一瞬期待してしまったのはWWEファンとして間違っていないですよね。 |