「兄ちゃん、そのいかにもな帽子は何」
「お察しの通りだ、ケイン。このタネも仕掛けも無い帽子からハトを出してやろう」
「この間みたいにベノワが出てくるんじゃないよね」
「そんなこともあったな。まあ今回はまかせろ。いくぞ。
1、2、3」
「なあケイン、あれどうやったら中に押し戻せると思うか」
「知らないよ。兄ちゃんが責任もって処分してよ」