めでたく日本語版が発売になった「ROB VAN DAM-ONE OF A KIND」のレビューというより鑑賞記を、ロブを贔屓目に見ている人間の視点から。 まずパッケージ。 何故か日本版のほうがロブの肌の色が白い・・・というより全体的に印刷が薄いです。本国版のほうが色が栄えて綺麗と思う。あと日本版にだけWWEのライセンスのホロがありますね。WWEから許諾受けて日本版をユークスが製作したということなのかな?ホロのつく基準がいまいちまだ理解できてません。 日本語で「ロブ・ヴァン・ダム ワン・オブ・ア・カインド」と表記されると声に出して呼んだときに息苦しくて仕方ない気がします。 裏表紙は英語版の方に「プレステ2で再生できるよー」とゲーマーに親切な表記が。後は日本版にレッスルマニア21のロゴが無い。間違い探しみたいで勝手に楽しんでいます。 で、まだまだ本編に入りません。意外にも本国版のほうがメニューのデザイン綺麗だったりします。日本版は例によって「エキサイティングプロレス6」とユークスから出ている日本語版のWWEなDVDの広告が同梱されています。 ではそろそろ再生。おなじみの日本版でのCMオンパレードですが、なぜSMACKDOWN!は未だ旧オープニングのCMなんでしょう。差別か。 −タイトル 「One Of A Kind」にのせて飛びまくるロブの映像で。 −オープニング スタジオにてジョシュが前フリを。コーチじゃなくてよかったと心から思います。 −WCW時代 さて、今回のロブの装いは「竜虎シャツ」です。どうしよう。 このDVDは会場の客席で、固定カメラの前でロブが延々と2時間喋り続け、合間に当時の試合を挟む構成になっています。ロケ一切無しです。登場人物も冒頭と最後に締めで出てくるジョシュ君以外いないです。これロブファン以外は一歩も席を立たずに鑑賞を終えるのは可能でしょうか。まさかこんなロブのスキル「マシンガントーク」を最大限に生かす構成のDVDになるとは思っていませんでした。確かに生い立ちは「Before they were Superstars」で紹介しちゃってますけどね・・・。 ・・・えーと、ここでは「Rob van dam」の誕生からWCW時代までが語られます。過去の姿の写真が出てくるのですが、やたらまつげがパッチリしてます。目元のハッキリ具合はメイヴェン並みのクオリティといえば伝わるでしょうか。 WCWで名乗っていた「Robby V」の名前の由来が気になっていたんですが、本人の案ではないということを確認してとりあえず安心しました。だってロビーってなあロビー。ロビー試合裸足でこなしてるよ。ロビー当時93年だから・・・20代前半?若いなあロビー。 しかしあの・・・ビニー・ベガス時代の −ロビーVvsスコッティー・フラミンゴ ロブじゃなくてロビーに黄色い歓声が飛んでいたのに驚愕。 −ECWへ 「血に飢えている」ファンを満足させるためには開脚ムーンサルトくらいできないとダメだそうで。そういえばこの技、「ハリウッドムーンサルト」だの「スーパースタームーンサルト」だのいろいろ名前ありましたけどなんで一番地味な名前に落ち着いたんだろう。他の技は「ヴァンダミネーター」だの「ヴァンターミネーター」だのどっかのヒーローにそのまま流用できそうなネーミングなのに。 −ロブ・ヴァン・ダムvsアクセル・ロッテン 空手着上だけという妙ないでたちのロブに鶴の舞で威嚇するロッテンさん。 コーナーにロブが叩きつけられますが、実況の「美しいRVDの顔を変形させる気なのか」に本気でアミノ式吹きました。 −師としてのサブゥー ロブがサブゥーから受けた影響などについて語っています。ここでサブゥーからのロブに対するコメントあれば最高だったんですけどね。サブゥー他人のこと語らなさそうなイメージあるし、やはり無理ですかね。 突然ですけど、ロブの誕生日について1966年説と1970年節が存在します。前者は全日のデータで、後者が公式のデータですね。もし前者が正解なら今38歳ということになって、ショーンと1歳差であの落ち着きの無さはマズくないですかということになったのですが。 このチャプタ内で「あれは96年のことで俺は25歳になっていた」とあります。誕生日が12月のことを考えて、やっぱ1970年で正解らしいです。本気で安心しました。 −ロブ・ヴァン・ダムvsサブゥー この試合はロブとポール・ヘイマンが当時を振り返りながらコメントをしています。この2人の喋りはなんだか正座をしながら聞きたくなる。 試合が始まる前にロープが切れるアクシデントがあったそうで。時間は既に夜の11時で、チケットの返金申し出られてもファンは帰らなかったと。結果、深夜1時にメイン戦スタートという事態に。「リングさえあれば戦う」って言葉は時間も問わないのですね。 −タッグパートナーとしてのサブゥー ロブが更にサブゥーとの関係について語りますが、余計にサブゥー側からのコメントが聞いてみたくなったぞ・・・。 −ロブ・ヴァン・ダム&サブゥーvsイリミネーターズ ロブのシングレットのデザイン、どうリアクションとるのかファンは試されてますか? −RVD、WCWへ…? ECW初のPPVに試合が組まれなくてキレたロブ。(RISE+FALLで当時を尋常じゃない目で振り返っていたところを見るに今でも腑に落ちないらしい)なんと「WCWに移ろうかな」と考え出したそうで。本人としては慎重に判断してる最中だったらしいのですが、周囲が物凄く騒いでしまったらしいと。 結局このPPVは怪我をしたキャンディードの代理でランスさんとの試合になったのですが、RISE+FALLでランスさんいわく「相手の精神状態が尋常じゃないんだ」と。 −ロブ・ヴァン・ダムvsランス・ストーム そんなロブがフラストレーションMAXで迎えた試合。確かにテンションがおかしいのが解ります。 試合中ロブに対して「裏切り者」チャントが。「WCWに行こうかな」って話がファンにも知られてたらしいです。 「You sold out!」の嵐の中、試合に勝ったロブがマイクもって苛立ちをブチ撒けます。ここまで感情剥き出しのマイクはもう二度と見られないと思われるので、これだけのためにDVD買ってもいいくらいな気が。 「RVDは控えのレスラーじゃねえ!」の言葉に拍手で同意するファンと、立ち去るロブになおも「You sold out!」をぶつけるファンと。当時ECWのファンだったとしたら、私は前者と後者、どっちになっていたんだろう。 −結論は、WWFへ WCWへ行くと思われたロブは当時のWWFに入ることとなったけれど、ここでも『ECWを去った結果』として「You sold out」チャントがついてくる。いや、キングがロブを推してる時点でヒールなんですけどね・・・。 しかしこのECWとのケンカ別れ(一方的にロブがキレただけか)が、逆に当時地方でしか名の知られて無かったECWの知名度を上げる結果になったそうで。その後ECWに「月曜夜の男」としてカムバックし、7年後の現在WWE・SMACKDOWN!で「木曜夜の男」と呼ばれることとなるのです、と。 −vsジェフ・ハーディ 会場に明らかなECWファンの集団が。 試合前、キングがリングに上がりロブと一緒にECWを罵倒。ついでに相手のジェフを「あのボン・ジョヴィもどき」呼ばわり。 結果は終始ロブが圧倒。秒殺に近い速さで試合が終わる。ヒールのロブ、いいなあ。客も笑いながら中指立てるなよなあ。 −"Whole F`n Show" まずこれを「クソ凄え奴」と訳したルミエールさんに拍手を。この"Whole F`n Show"は根性のことを言ってるのだそうで。 その根性でヴァンダム・リフトが挙げられていますが、あれは確かに凄いけど他に挑戦する人間いるんですか? −ECW TV王座 TV王座を獲得したバンバン・ビガロ戦の様子を語りますが、自分の空中技の凄さに自分で興奮してテンションがあがっていく様子がよく観察できます。けど確かにあのリングから柵を越えて客席のビガロに飛び込んでいくあの跳躍力と思い切りの良さは凄いとしか。この技WWEじゃ絶対見れないんだろうな(まず客席に飛び込むこと自体が)。 −ロブ・ヴァン・ダムvsバンバン・ビガロ戦 ビガロにパワーボムを食らって逃げたリング外でアルフォンソとうだうだ喋りだすロブ。まあその、会話まったく噛み合ってないんですけど。 ロブが興奮して語った客席へのダイビングもすごかったけど、開いた口が塞がらなくなったのはビガロのトップロープからのムーンサルトでした。いや、まさかあんな飛び方するとは思わなかったもので。 さらに乱入してきたサブゥー。ロブを踏み台にして攻撃した挙句結局なんの役にも立ってなかったのには感動しました。 −ジェリー・リン リンとの試合の愛称の良さについて語っています。ここでもテンションが上がっていくのですが、やはり当時よっぽど興奮する試合だったという証拠なんでしょうか。 −ロブ・ヴァン・ダムvsジェリー・リン リングアナのロブのコールがやたらもったいぶってると言うか、当時のロブの格が高かったんだろうなと感じさせます。 試合は「ここ最近のWWEでこのレベルの試合は殆ど無いだろ」な勢い。凄いというより「贅沢」と言う表現が合いそう。3つや4つあれば「面白い試合」になるようなスポットがこの試合は頭から尻尾まで詰まっています。そして何よりロブのクローズラインがヌルくない・・・! −怪我とヴァンターミネーターと 足首を折った話は聞いてましたが、まぶたざっくりの方は実際に映像で切った瞬間見るのが痛々しかったです。 それでもなお過激な技を考えだすということで編み出されたのが、コーナーからコーナーへ飛ぶ「ヴァンターミネーター」と。ここでも自分の思い出に興奮してテンションが上がります。 −ロブ・ヴァン・ダムvsジェリー・リン この頃から「<(・∀・)>R−V−D」が今のゆっくり自分を指す形に落ち着いてきたらしいです。 ロブが試合そっちのけでファンへのアピール楽しんでいます。「ブラックマスク2」の撮影もこの頃だったそうです。あれこの頃だったのか(笑いが止まらない)。 対する相手はジェリー・リンなんですが、先ほどの怪我する以前の試合とちょっと雰囲気が違います。ロブ自体の空気がWWEに入った当初の頃の印象に変わったといいますか。 ここでDISC1が終わります。今までWWEの個人物で2枚組になっているDVDはベノさんとエディさんのものしか鑑賞したことがなかったのですが、このロブのものは個人物DVDの概念を一気に覆してくれました。DISC2は特典映像のみという固定概念にとらわれていました。 ロブの喋りはDISC2まで続きます。 |