アルの厨房

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元 ビール職人の アルが紹介する ビールの造り方です
一応 秘密にしなくては行けないとこもありますので ご容赦ください

@麦芽を粉砕する

一番最初にする工程は 麦芽の粉砕です
この時に 色々な麦芽をブレンドしたりします また 粉砕する麦芽の大きさによって ビールの味が変化したりもします



A粉砕した麦芽を ぬるま湯に入れる

この時の温度は秘密です また ぬるま湯の量も 教えられませんペコリ(o_ _)o))



B麦芽の入ったぬるま湯を 良く かき混ぜながら 段階的に温度を上げる

この工程は 非常に重要
麦芽についている 酵素(酵母じゃないよ)を使って 麦芽の中のでんぷん質を 糖分に変える作業です
この時 3段階程度に分けて温度を上げていくのですが 各温度によって 働く酵素の種類が違います そのため この工程で ビールの味が変わってしまうこともあります
また 上げる温度は秘密です



Cでんぷん質が 糖分に完全に変わったかチェックする

ヨウ素反応で でんぷん質が残っていないか 確認します



D麦芽のカスを 濾過します

ここで透明な麦汁にします
この段階の味は とても甘くて美味しいよ〜この時の糖分は コーラと同じぐらいあります



E沸騰させる

ここで 酵素とか 余分な細菌を殺します
この作業は 最重要で沸騰させる時間が 短かったり 温度が低い場合 発酵させるとき酵母以外の菌が 繁殖し 腐ってしまい ビールになりません
また 温度および時間は 例によって秘密だ



Eホップを入れる

沸騰の作業の終了間際に ホップを入れます
実はホップというのは たんぱく質を取り除く働きがあって 入れる量によって 完成したビールの 泡立ちが違います 上質なビールは 泡のキメが細かく グラスの内側に 飲んだビールの量づつ泡のリングができます
また ビールが苦いのは ホップの為です でも ホップには 色々な種類があって アロマホップと言われる種類の物は 苦味が弱く フルーティーな香りがします



Fホップのカスを 濾過する

工程のタイトル そのままです(笑)
家庭で 作れるビールセットはここまでは 完成している物が多いようです



G麦汁を 冷却しタンクへ移動する
あらかじめ 殺菌したタンクに 酵母菌を入れます
このタンクに 冷却しながら 麦汁を移動させます
ここで 注意しなくてはいけないのが 麦汁の温度です 酵母菌と言うのは とても弱く 温度が高いと死んでしまいます その為 酵母菌にとって快適な温度まで 麦汁を冷やします



これで 仕込みは終わりです翌日には タンクの安全弁から 凄まじい勢いで 炭酸ガスが出ています
この安全弁の 圧力を調整することによって ビールの炭酸の強さを変える事が出来ます
また 酵母菌が麦汁の糖分を食べて アルコールと炭酸ガスに変えているので 糖分がどのくらいの量かをチェックして 味を見ます 早ければ1週間程度で 飲むことが出来ます