シリコンでの型取り
材料:●型取り用シリコン ●型用ブロック ●シリコンを混ぜるためのカップ (以上、ボークス造形村の商品) ------------------------------ ●ねんど(油ねんどなど) ●ねんど用ヘラ ●シリコン用ヘラ ●ガーゼ ●内張り用テープ ●台(曲がらない板) ------------------------------ ●型どうしをズレないようにするための丸い棒 (5mmほどのプラ棒、筆の柄など) ●ポリ袋と伸し棒(ねんどを伸すために使う) ●シリコンの缶を開けるためのマイナスドライバーなど ●割り箸など |
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まず大きいポリ袋などを敷き、その上に新聞紙(ポリ袋が破れないために)を敷いた上で作業します。 | |||||||||||||
今回はハイヒールを履いた足を型取りします。ねんどの原形にリキテックスのジェッソを塗って1000番くらいのサンドペーパーで磨きあげ、シリコンバリヤコートを塗っています。 コツ:ジエッソは薄く溶いたものを4、5回塗り400番のサンドペーパーで磨きます。この段階でツルツルにしようとせずに形が滑らかになるように磨きます。ねんどの地肌が出たりするので、また何度かジェッソを塗ります。小さなへこみなどは固めのジェッソで埋めます。(大きなへこみはモデリングパテで埋めるか、ねんどの段階に戻りましょう。)十分乾燥したら1000番以上のサンドペーパーで磨きあげるとツルツルになります。(最初から1000番以上のサンドペーパーで磨くと、大きな凹凸があるままツルツルになってしまいます。) |
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作業にかかる前にどのような角度にすれば全体に流れ込むか、湯口はどこに付けるか、どうしても空気がたまる所はどこか、など入念に考えておきます。本当は一番ふくらんだ所で割るのが良いのですが、今回は十分抜けるとの判断で、後処理を楽にするため底の部分で割る事にしました。ただしねんどの盛り付けは難しそうです。 コツ:湯口は出来るだけ影響のなく、後処理しやすく、出来るだけ大きく作れるところに。空気がたまるところは必ず分割面にくるようにし、空気抜きの穴を作れるようにします。どうしてもダメなら3分割をいう手もありますが、慣れてくるとほとんどの場合2分割で大丈夫です。 |
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型取りしたい物に合わせてブロックを組みます。大きすぎても勿体無いし、小さすぎてもマズイので、ころあいの大きさで。 | |||||||||||||
組み終わったら接着力の弱いテープで内張りします。造形村のブロックはわざと弱く組めるように出来ているので、内張りしないとシリコンが染み出してきたりブロックの中に溜ったりして大変です。接着力が強いテープを使うと崩す時に大変なので注意しましょう。マスキングテープなどの紙製のテープを使う時は、シリコンバリヤコートを塗らないとひっついてしまいます。ガムテープはブロックにくっついて剥がしにくいので使わない方が無難。 自己流:以上のことがあるので、少々面倒ですが私はごく一般的なセロテープを使っています。 |
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自己流:ブロックは2個ひと組で使っています。最近は2段目からは交互にしていません。その方が崩す時に楽だから。セロテープを内張りすれば結構丈夫になります。 | |||||||||||||
両面分を組み終わったところ。 注意:ブロックを組む時は原形は離しておいた方が無難です。ブロックが当ってキズつけてしまうことがあります。 |
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ねんどセット 自己流:普通ねんどは油ねんどを使いますが、私はどうしても臭いがダメなので陶芸用の土ねんどを使っています。水分が問題になるのではと思う方もいるかもしれませんが、いままでやってきて別に問題ありませんでした。問題点は乾くので手早くしないといけないことで、やりだしたらシリコンの流し込みまで一気にやらねばなりません。また、何度も使いまわすのでどうしても汚れてカビがはえたりしますが、最近ファブリーズをかけておくと大丈夫なのを発見しました。 |
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ねんどを薄く伸します。今回は少し埋め込むので厚めにしています。 | |||||||||||||
台にねんどを敷く。 台は私の場合スタイロフォームの上にエンビ板をテープで張り付けています。 |
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ねんどに型を合わせて、位置確認。足りない所には、ねんどを足しておきます。 型の位置をねんどにつける。 |
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埋め込埋め込む部分に穴を開けて、いざ盛り付け。原形に傷をつけないように慎重に。やはりへこんだ所の盛り付けは大変です。 | |||||||||||||
湯口を付けて完成。 | |||||||||||||
ブロックわくをかぶせ、しっかり押さえます。 湯口とブロックの隙間を埋めます。 |
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型がズレないために角を削ったプラ棒などで、ぐるっと深すぎないように型を付けます。 注意:もし合わせ用の穴を付け忘れてシリコンを流し込んでしまった場合、すぐ気付けばそのまま穴を開けても良いですし、固まった後なら、下の写真のように、カッターでぐりっと彫り込みます。 |
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後から上の部分を作る時にカッターで合わせ穴を作った例。 | |||||||||||||
あわせ用の穴を開け終わった状態。 | |||||||||||||
シリコンを計り、硬化剤を入れて良く混ぜます。縁や底に混ざっていないところが出来やすいので、縁や底の方も良く混ぜます。 注意:硬化剤は規定の量より少なくならないように注意します。とくに少量の場合(100グラム以下)少ないと固まりにくくなることがあります。もっとも、よほど少なくない限り丸一日もおけば固まりますが。少ない時は若干多めに硬化剤を入れると良いです。多すぎるともろくなりますが50%増しくらいなら、あまり問題ありません。ただしやりすぎると硬化剤が足りなくなってしまいますので注意。 |
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なるだけ泡が出来ないようにシリコンを流し込みます。今回は下の方がへこんでいるので若干多めにしています。後はビデオ見たりCD聞いたりしながら固まりだすまで、原形にシリコンを気長塗り付けます。 自己流:本などでは筆で塗り付けると書いてありますが、私は自作のヘラ(割り損ねて先が大きい割り箸を、薄く、原形を傷つけないように角を丸く削ったもの)を使います。ヘラの巾は大きなものとか色々作ってみましたが、これが一番使い良いので今はこればかり使っています。 コツ:シリコンは少し残しておくと最後に足りない部分が出来た時に塗れるので便利。固まったら切って石膏型との合わせにひっつけて使える。 |
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コツ:湯口のある面には全面にシリコンを塗りつけておくと、注型する時あふれても、石膏に付かず便利。 | |||||||||||||
30分〜1時間で粘りだしたらそこからが勝負!泡が出来ないように注意しながら、どんどん盛り付けていきます。薄い所でも3mmはあるように盛り付けます。 | |||||||||||||
盛り付け終わり。 | |||||||||||||
形が崩れないくらいに固まったら、べたべたしてるうちにガーゼを全面に張り付けます。湯口のある壁面にもガーゼを張ります。 そしてもう一度シリコンを塗ります。一段目が十分盛り付けられていれば、全体にいきわたる量で十分ですが、一段目に不安な箇所があったら重点的に盛り付けます。 二段目が固まってきたら、べたべたなうちに石膏型とずれないように小さなシリコンの固まりを張り付けますが、これくらい盛り上がっていればズレる事はないので今回はパス。 |
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あるていど固まったら石膏を流し込みます。石膏の中にもガーゼを入れると割れにくくなります。 | |||||||||||||
石膏が固まったら台をはずして、ねんどをキレイに取り除きます。 | |||||||||||||
はみ出したシリコンがあったら丁寧に切り取ります。 必要なら湯口をこちら側にも足します。 |
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シリコン部分にシリコンバリヤコートを塗って、乾いたらブロックをはめて、シリコンの盛り付けの行程をくり返します。(片面だけなら台にプラ板をテープでとめてもやれますが、両面の型を取る場合はブロックが断然便利) | |||||||||||||
あらかじめ組んでいたブロックをしっかり合わせる。 注意:しっかり押さえないと隙間から流れてくることがある。外側から合わせ目にテープを巻いておくと安心。 |
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両面終わったら1日ほど置いてから、型を崩します。 | |||||||||||||
シリコンを割ったところ。 | |||||||||||||
出来ました。ほぼ完璧みたいです。 | |||||||||||||
シリコン型と石膏型の合わせ面は、こんな感じ。 | |||||||||||||
石膏型のかどをカッターナイフなどで削っておくと輪ゴムをかけるとき角が崩れなくて良い。 | |||||||||||||
以上でシリコン型はおわり。 | |||||||||||||
いままでに作った正座用の足の型。筒状にするためムチャな形になっている。 上左がモモ 上右がスネ 下がヒザ |
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