ウレタン樹脂の注型

材料:●ポリウレタン樹脂A.B液
   (ボークス造形村の商品・その時の気温で固まる時間が違うので、夏用と冬用がある)
   ●シリコン離型剤スプレー
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   ●ポリウレタン樹脂を混ぜるためのカップ(最低3個)
   (紙コップなど、プラスチックのカップは、薄いものは溶けることがあります。)
   ●計り
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   ●ゴム手袋(手に付くとかぶれることがあります。)
   ●マスク(アレルギーの出る人は絶対しましょう。のどが大変なことになります。)
   ●下に敷くためのポリ袋(漬物用などの丈夫なもの)
   ●かき混ぜるための割り箸など
   ●ティッシュ(こぼれた時とか大量に必要なので、箱ごと用意しましょう。)
作業風景。ちなみに外です。部屋の中でやる時は大きくて丈夫なビニールを敷いてやって下さい。ホームセンターで売っている漬物用が丈夫で良いです。そして型を小さいビニール袋の中に入れるようにして注型すると漏れた時に安全です。また換気も十分にして下さい。

●上の方にあるのは香取線香です。(夏だったので・・・)
●型にあらかじめ水を入れてみて、どれくらいの量が必要か確かめます。

●よく乾かしてから作業します。キッチンペーパーなどで良く拭けばすぐに作業して大丈夫です。
型に離型剤をふきつけます。ふきつけすぎると、細かなあわが出来るみたいで最初の一個はザラザラになってしまいます。
自己流:かといって少ないのもどうかと思うので、私は最初の一個はムダにするか、綿棒などで拭き取るようにしています。

注意:離型剤の材質はシリコンオイルなのでフローリングの床などに付くと、ものすごく滑ります。非常に危険なので注意してください。
●だいたいそれ(水で確かめた量)の半分の量を計ります。注意:A・B両液は量ではなく重さを同じにしてください。

●A・B液は別のカップで計って、それぞれをまた別のかき混ぜ用のカップで混ぜるようにすると、カップが無駄にならなくて良いです。私は次々に型取りする場合はかき混ぜ用を2つ用意して交互に使います。(
自己流:入りきらずに残った液は別のカップに捨てると良い。ヨーグルトの空き箱とか使っています。)

●A・B液は間違わないように、カップにも書いておくと良いでしょう。
注意:液の缶のフタも逆にしめると開かなくなります。必ず置く場所は、Aが右でBが左とか決めておくと間違いにくくなります。

●数十秒で固まりだすので、混ぜる時は手早く混ぜます。とくにカップの底のすみのほうとか、ふちが混ざりにくいので重点的に。なれないうちは混ぜ具合がわかりにくく、途中で固まりだしたりしてシッパイしたりしますが、なれてくると結構余裕はあります。とにかくあせらず早く!(
注意:量が多いほど固まるのが早いので大変です。)

自己流:プラスチック(スチロール)のコップを使いたい時は、流し込んだ後に残った液なんかを全体にまんべんなく、ひと皮かぶせる感じで着けると溶けなくなりますし、堅くなって使い良いです。
型に流し込みます。割り箸などをつたわせて慎重に、それでいて早く!割り箸の先を細くしておくと流し込みやすい。


シッパイ
残っていた一回分を使ったところ、固まる途中でブクブクふくれてきました。前回次々型取りしたため、こまめにフタを閉めなかったのが原因かも知れません。湿度のせいか?
シッパイ
案の定ぼこぼこ泡ができてしまいました。
新しい液にしました。こんどは大丈夫。
自己流:型の形状により下の方に気泡がたまったり、湯口が細くて液が入りにくい時は、型の石膏の面を持って“ぎゅっぎゅっ”押すと中の空気が出て来ます。ただしやりすぎると気泡が出来たり、強く押しすぎると石膏が割れたりしますのでほどほどに。
じゅうぶん固まったら型からはずします。そのままひっぺがすより、型をすこしねじって“ぽろっ”とはずすようにしたほうが型が長もちします。
ほぼ完璧!

今回いちばん膨らんだ所で割らなかったので、オーバーハングした部分のシリコン型に気泡ができてしまい、下側に小さいへこみができてしまいました。(シリコンの表面近くに気泡があると、液が固まる時の熱で気泡の中の空気が膨張するため、出来た物にはへこみになります。)
今回写真が少なくて分かりにくいかもしれないので、一応の流れを書いておきます。

●型に離型剤をスプレーする。

●型をしっかり合わせて丈夫なゴムでとめる。

●A・B液を同じ重さ分しっかりまぜる。

●割り箸などを伝わせて、型にすみやかに流し込む。

●じゅうぶん固まるまで待つ。

●固まったら型からやさしくはずす。
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