解説

“あまんじゃく”は私が好きな話のひとつです。“あまんじゃく”の話はなんといっても、その不気味さが最大の魅力だと思います。今回はストーリー的には一般的な“あまんじゃく”の嫁入り話ですが、細部はかなり私流にしてみました。一般的には“あまんじゃく”がなぜ娘に化けて嫁入りするのか明らかにされていませんが、私、個人的に寄生生物が好きなので、寄生生物として“あまんじゃく”をとらえてみました。現代の設定でもっとグロくしても面白いかもしれないなぁ、なんて事も考えました。

ところで鳥が木の上から教えるというシチュエーションは、シンデレラなど海外の童話にも良く似たシーンがあり興味深いものです。童話の中にはそうした良く似たシーンがいろんな国の童話にあったりして、伝わってきたのか、それとも人間のなかにそういうシチュエーションの元があるのか解りませんが不思議なものです。
TOPへ