Baku-団マスク氏インタビュー


初演版より2年! リクエストに答えて再演される事2回!
ついにあのBaku-団の代表作が完全オリジナルにパワーアップして再上陸!

『病的船団Dragon mix』と題するこの作品。
秘密を暴くべく演出家・Baku-団マスク氏に我々は迫った!
そのインタビューの模様をお送りするぞ!



↑インタビューに答えるBaku-団マスク氏。
サーフィン中の所、失礼、候。

●再演ではない。リミックスだ!

− おひさしぶりです。3月の神戸公演以来ですね。
マスク そうだね。まあ、今度も伊丹だから兵庫県なのだが、、、、。少しは大阪に近付いたかな。ムフフフ。
− 今回は病的船団を2年ぶりに再演されると聞いたのですが。
マスク それは間違いだね!
− え!?
マスク 再演ではないよ! リミックス版だよ! 既に再演は2度行われているからね。大幅に内容を変更してお送りするよ。
− それはまた大胆ですね。
マスク おう。ギリギリよ! ギリギリガールズだよ! キャラクターも、ストーリーも大幅に変更なのよ! 作家の水本が、一言一句、ゼロから書き直したんだから。ある意味、新作だと捉えてもらいたいね。
− では、この『ドラゴン』というのは?
マスク 『ものすごい!』 という形容詞だね。はら、アホな若者が『これやべーよ。鬼やべ−』とかいうわけよ。それと同じで、『ドラゴンすげー、パワーアップした病的船団をお送りするよ。』
− なるほど。ドラゴン級にパワーアップですか。

●代表作と呼ばれるゆえの苦悩

− 初演版を御覧になってない方の為に解説しておくと、病的船団は、心のビョーキを持った人間が船の上で治療を行う作品ですよね。
マスク ああ。
− そしてBaku-団の代表作。
マスク なんで!? WHY!?
− だって、初演から数えて3回も上演されてるし、新聞にも載ったし、ラジオにも紹介されましたし。
マスク そういう意味ではヒット作とは言えるかな。だが、代表作ではないつもりだ。
− え?
マスク 実は、この作品、人気があり過ぎたゆえに、本来、私や水本が表現したいものから離れていってしまったんだよ。
− 離れる?
マスク ああ。この作品は、単なる精神病の啓発作品ではない。医学的な作品でもない。それが、依頼されて上演を重ねる度に、少しずつ歪んでいってしまった気がするんだ。それは、演じてる役者達の感覚もそう。作品に対する個々人の思い込みが、いらない付加価値をつけてしまった気がするんだ。
− はあ。
マスク はっきり言っておくが、ドラゴンミックスは医学的な精神病の話にはならない。
− え?
マスク もっと人間の根幹に根ざした、性格の歪みというか、社会に不適合な人間達というか。そうした曖昧なものが話の中心になる。心に不安がある人も、ない人にも見てもらいたいね。
− それが本来伝えたかったモノであると。
マスク そうだよ。どんな不安があっても生きていけるというか、心のビョーキすら受け入れながら前進できる強さを表現したいね。舞台では圧倒的な生命力の肯定作業を行いたいね。
− そういえば、Baku-団の作風である『リビドーテインメント』というキーワードが最初に出てきたのも、この作品でしたね。
マスク そうだね。そういう意味では、代表作かもしれない。

●とにかくオモシロく

− 難しい話が続きましたが、もちろん内容の方は。
マスク ああ。いつも通り楽しい作品に仕上げるつもりさ! 初演に引き続き、舞台は客席に3方向から囲まれる!
− 270度の舞台ですね。
マスク ああ。そして、役者は、ずっと舞台に出ずっぱりだ。
− そりゃ体力勝負ですね。
マスク 何もない平坦な場所に、様々な船のシーンを作っていくつもりさ。まるで、そこが様々な人の行き交う街のように。
− そりゃ楽しい。
マスク その為に、新しい表現手法も考えているよ。
− え? それはいったい、、、、。
マスク まあ、それは会場でのお楽しみ、ということで。
− 気になるな。
マスク 今は稽古場でも手探り状態で、皆とまどっているがね。
− せめてヒントだけでも、、、。
マスク まあ、ポイントは、声、かな。
− 声?
マスク ムフフフフフ。


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●リビドーテインメントを再定義

− なんだか謎も多いですが、気になりますね。
マスク ああ。私自身がどれ程成長しているか、わくわくしている。
− 成長ですか。
マスク 2年間で、僕らがどれだけアップしたか。これで問われるわけだ。皆、今まで以上にプレッシャーを感じているよ。
− ある意味、集大成ですもんね。
マスク そして、新たな一歩を踏み出さねばならん。団体としても、作風としても、気合いを見せねば、ならんのだよ!
− これはアツい。アツいぜ!
マスク リビドーテインメントとは何か、今あらためて考えている。この芝居の結果から、再スタートしてみるよ。とにかく、生命を肯定してみる。そんな再出発。最出航さ!

インタビュアー 水本剛
ロケ地  Baku-団マスク氏 プライベートビーチ
飲んだ酒 セックス オンザ ビーチ




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