磐梯山

裏磐梯スキー場(登山口になっている) 銅(あか)沼
紅葉している木々の間を歩く 八方口からの登山道と合流
中の湯(廃業) 高温の源泉
中の湯から暫く歩いた地点 火口壁で一休みする人達
火口壁からの景色 お花畑と呼ばれる地点
1888年の噴火でこのようになった 弘法清水小屋
磐梯山山頂1818.6m 急傾斜の翁島方面に下る
素晴らしい紅葉 猪苗代リゾートのゴンドラ
押立温泉住吉館の温め目の露天風呂 磐越西線の車窓から見る磐梯山

2006年10月15日日曜日

新白河7:26-郡山-9:11猪苗代(バス)9:20-9:55裏磐梯高原駅10:00-11:42中の湯11:49-13:24磐梯山山頂13:31-14:35猪苗代リゾート(ゴンドラ)-押立温泉(車)-翁島駅-郡山-成東

前日、会社から帰宅して慌しかったが今朝は少しだけゆっくりめだ。

東横インの無料朝食サービスが7時からなので少し前に部屋を後にする。朝食の会場はかなり混雑していた。

新白河駅に向かう。改札で鉄道記念の日JR全線乗り放題きっぷに日付を入れてもらいホームに向かった。編成も長いこともあり猪苗代まで楽に座れた。

今回は猪苗代リゾートスキー場のゴンドラが営業していると言う情報を得ていたのでそれを利用する。ただ、そこまでのアクセスが問題である。登りに利用したいのだが最寄の駅である翁島に快速は停まらないのである。郡山発6時50分台なら普通列車なので停まる。

と言うことでどこから登るかと言うと反対側の裏磐梯スキー場からのマイナールートである。2年前の夏に1度登っているのだがその時も人がほとんどと言うか全く出会わないルート(渋谷登山口→川上温泉登山口)だった。

裏磐梯に向かうバスは桧原湖や五色沼の観光スポットがある影響で本数が多い。ただ一番楽な八方口に向かうバスは1本も無い。

半分以上は五色沼で下りてしまい登山口に一番近い裏磐梯高原駅には5名ほどが降りた。トイレに行ってから桧原湖の水面を見に行く。1888年の磐梯山噴火で出来た湖の下に埋もれた村人などがそのまま眠っているらしい。

スキー場の登りは流石に暑い。バス停が標高800mちょっとなのでほぼ1000m登らなければならない。ただ、登るにつれ桧原湖が鮮やかに見え木々の色づきが濃くなってきた紅葉が心を弾ませた。

スキー場の上部で先ほどのバスを利用した登山者2人組みに追いついた。全く人はいないかと思ったが日曜の紅葉シーズンと言うことでこの後も何人かに出合った。

銅(あか)沼も赤と緑の神秘的な沼だった。その向こう側には白い煙が立ち昇っている。目立った活動は今は無いがいつまた爆発するか分からない不気味さが漂っている。

登山道は右に折れ噴煙地帯には向かわない。軽く登りまた沼のような地帯に出る。磐梯山の北側は大小の湖沼が多い。このあたりの登山道は紅葉が綺麗である。

右手に水の流れが僅かな沢がある地点がある。この辺りからまた急登で骨折れる。八方口からの道と合流。流石に最短ルートを使用する人が多いこと。

中の湯は八方口に少し戻った地点にある。廃業したと思われる旅館の建物は風化しているがしっかり建っている。ただ何棟かあるうちのいくつかは屋根がめくれ外壁がはだけていて使い物になりそうに無い。

肝心の湯のほうは硫黄泉でかなり高温だった。ただ、湯船は登山道から丸見えであり、しかも流水が混じっているのか湧き出している地点から少しはなれた場所は冷たかった。

ここからは人の多い登山道を登る。火口壁を通り、そこから少しコースは右の小さい窪地に下る。道は狭いので10人以上の登山グループとのすれ違いは大変だ。

お花畑と書かれた分岐方向に進む。草は生い茂っていて季節が初夏なら花咲く草原だろう。ここは爆裂火口の跡が良く見える地点である。赤茶けた瓦礫の斜面には草木などは全く無い。

程なく弘法清水小屋に着く。お茶を300円で購入。前回来たとき、なめこ汁をご馳走になっているので挨拶でもしようかと思ったが流石に紅葉シーズンで他の登山者と話が尽きなさそうなのでそのままそこを後にした。

ここから頂上まであと僅かだ。小屋から最初は沼の平など東側の展望が開け暫くすると今度は先ほど登ってきた中の湯方面の景色が見える。中の湯の建物の青い屋根が見えた。

磐梯山のてっぺんに到着。たくさん人がいる。360度の大展望だ。思ったほど寒くは無い。

ここから、急登で登山者が少ないと言われている翁島登山道を下る。但し、去年からゴンドラが通年運行されているので若干多いかもしれない。

下り始めは全く人の気配が無い道だった。道しるべも無く、多少不安だったが、踏み跡がしっかり付いているので大丈夫だろうと思った。すぐに急斜面の下りになり前方に登山者の姿が見えた。

樹木が無く爽快な道だ。紅葉とスキー場の草原の緑のコントラストが鮮やかに映る。ただ、夏場に登りで使うと暑さで大変だろう。

ゴンドラ乗り場の標高は1200mで八方台の1180mよりも高く、距離も半分以下である。こういう状況なのか多くの人がこの道を利用していた。

山頂から約1時間でゴンドラ乗り場に着いた。乗り場周辺の紅葉もちょうど見頃だった。

猪苗代リゾートスキー場のゴンドラから降り歩いて翁島駅に向かう。1時間はかからないと思うので15時29分の列車に乗れると思う。

暫く歩いていると1台の乗用車が停まった。乗っていかないと言ったので乗せてもらう。ゴンドラ手前の登山道でどうやら私を追い越したようだった。温泉にでも立ち寄らないかと言ったので願っても無い提案だと思い同意した。

押立温泉住吉館という温泉宿による。入浴のみも可能で料金は600円である。露天風呂はやや温く長時間浸かるには良い。

会津若松から来たと言う人に入浴後、翁島駅まで送ってもらった。おかげで15時29分の電車に乗ることも温泉に入ることも出来てよかった。この後の列車だと接続悪く終電になってしまうだろう。