天城山

天城トンネルバス停 旧天城トンネル
天城峠 八丁の池
天城山(万三郎岳)山頂 一等三角点と登山者

2003年5月10日

成東4:56-大網-千葉5:53-7:03横浜-東神奈川−新横浜7:30-8:08三島8:27-8:59修善寺9:10-9:56天城峠バス停9:57−10:05旧天城トンネル10:09-10:20天城峠10:20-10:57わさび沢-11:57八丁池12:00-12:42白田峠-戸塚峠-小岳−13:54万三郎岳14:00−石楠立(はなたて)−馬の背(アセビのトンネル)-14:58万二郎岳-15:48万二郎登山口-15:59天城縦走路入口(天城高原ゴルフ場)16:10-17:10伊東17:42-19:49品川20:02-20:56千葉20:59-21:43成東

成東−新横浜、平塚−成東 ホリデーパス 2040円 新横浜−三島 3300円(うち自由席特急券1680円) 三島−修善寺 500円 修善寺−天城峠バス停 1060円 天城高原ゴルフ場−伊東駅 1070円 伊東−平塚 950円 合計 8920円 (大菩薩3200円の約3倍) 新幹線使わなければ 6570円 ちょっと高い

たまには、東海道線を使った山登りでもしようと思い、天城山に標準を合わせて計画を立ててみた。

天城高原ゴルフ場行きのバスに乗れればよかったのだが、伊東駅発7:55なので朝いちでも間に合わない。逆ルートで、帰りにこのバスを使う予定を考える。なにせ、朝夕、合計2往復しか運行されていないのだから。

天城峠バス停から歩いて、八丁池−小岳−万三郎岳(天城山最高峰)−万二郎登山口-天城高原ゴルフ場の歩行時間を5時間と読んで東海道線の普通電車で三島から私鉄に乗り換え修善寺発9:50のバスを使えば、天城峠バス停10:33着なので、天城高原ゴルフ場発16:10に間に合うと思ったが、よく調べたら、休憩を入れずに歩き続けて6時間18分かかることが判明した。

そのため、修善寺発河津行きのバスを早めなければならない。修善寺発9:10があるのでそれを使うことにした。ただし、成東始発でも途中新幹線を使わなければ間に合わなくなってしまった。

で、少しでも交通費を削ろうと思い、総武線成東始発5:26でも東京発の新幹線に乗れるところを、東金線始発で新横浜まで先回りして乗車した。

東京−三島と横浜−三島の自由席特急料金は1680円と同じであるが、運賃(普通乗車券)は1620円で東京発より590円安くなるのだ。これもホリデーパスが東海道新幹線では(東北上越新幹線は使える)使えないからだ。

新横浜で自動発券機で乗車券を購入するのにここまでの乗車券(ホリデーパス)を挿入したら吐き出されてしまい(この券では自動発券機は使えませんと機械は言った。融通が利かないやつである)窓口で購入(前の人が長くて乗車時間がなくなってきてあせった)。

7:30のこだまに乗車。混んでたけど座れたが、いちばん前の座席に座ってしまい、真横を見なければ外の景色が見えないので失敗したなと思った。仕方なく、情報処理の問題集をひろげた。

三島に着き、とりあえず、昼食用の駅弁を買う。で、乗り換えのため、北口改札ををでる。伊豆箱根鉄道の乗車券を買おうと思うが券売機にはそちらの券は販売しておらず仕方ないので駅員に聞いた。そしたら、紙切れをくれた。

伊豆箱根鉄道の入り口(南口にある)までの通行許可証である。JRの改札通り、修善寺行きの改札の前にある券売機で券を買って、改札の人に、さっきもらった紙切れ渡して修善寺行きに乗り込む。それほど混んでない。

途中の伊豆長岡駅を出て右側にロープ−ウェイが見えた。葛城山452mの頂上に行くらしい。そこからの眺望はかなり良いそうである。修善寺からバスに乗り込む。発車10分前なのに乗車してる人は一人もいない。

トイレに行ってコーラを買ってる間になんと10人ほど乗車してた。天城峠のひとつ手前の水生地下で5人くらい降りた。旧天城トンネルの分岐点であり、かつ、八丁池の緩やかなハイキングコースの起点でもあることが後で分かった。

天城峠バス停(標高630m)では私のほかに若い女性2人が降りた。とりあえず、トンネルなどデジカメで撮影した。そして、登山を開始した。いきなり急な坂である。先ほどの女性2人はこんなところを、登りはしないだろう。

数分で旧天城トンネルの前に出た。明治に造られたトンネルでかなり小さめである。旧トンネルを写してたらデジカメの電池が切れたので、予備のを入れ換える。

予定時間を5分ほど過ぎてたのでトンネルの右脇の急斜面の道をすぐに登り始める。バスを下車する前に温度の標示が16度になっていたので、かなり涼しかったが、ハイペースで登ったのですぐに大汗をかく。

ほどなく天城峠に到着。息を切らせてあがってくると、50歳前半くらいの男の人に「結構急ですよねえ」と、声かけられる。ここから、助かったことにほとんど平らである。

道は、樹木に覆われ、くねくねと曲がっている。いつもより早歩きで歩いても、せいぜい少し登りがたまにあるくらいの道では汗がでるどころか、ひいてきた。2日前に前線が通過して涼しい空気に入れ替わっていて、しかも木陰を歩いているので気持ちいい。

向峠から15分くらい歩いたところにわさび沢がある。石垣の隙間から水が大量に湧き出ておりそれを利用している。暫く歩くとまた上り坂である。天城峠からちょうど1時間ほどは誰も遭わなかった。

ここで夫婦と見られる2人を追い越す。このあたりから濡れると滑りやすそうな岩場を登り続ける。後で知った話だと、ここで老人が足を骨折して救急車やヘリやパトカーが出動した遭難事件があったそうだ。

また汗が出始めた時、なんと20人ほどの団体とすれ違う。さらに今度は自転車軍団に遭遇する。マウンテンバイクとはいえ狭所や木橋(腐りかけててゆれる、隙間もある)などの悪路がたまにあるので大変危険である。

マウンテンバイクとすれ違って暫くすると、展望台がありそこから八丁の池が良く見える。さらに池の向こうに富士山が見えるらしいが今日は富士山周辺は雲がかかっているらしく見ることはできなかった。

ここでなんと予備の電池までも残量が僅かになる。11:57八丁池到着。予定通過時刻が12時であるので少し落ち着く。この八丁池から40分歩いたとこに八丁池口バス停かあり脚力のない方はここのバス停を利用すると便利だ(4〜11月の土日及び夏季のみ運行)。

八丁の池周辺には人が結構いたが、売店は存在しておらずがっかり。仕方ないのでデジカメの撮影を極力控えることにする。

八丁の池を早々に出発してさらに歩き続ける。石がごろごろして歩きづらい。しかし、すぐに歩きやすい道になる。白田峠を12:42通過。この辺までは比較的人の通過は少ない。

戸塚峠に13:03到着。多分ここかちょっとさきあたりだと思うが、ベンチがありそこで、昼食。三島駅で買った駅弁を約5分で食べる。お茶を飲み、リュックを軽くして、小岳の急斜面に挑む。

かなりと言うか、ここまでの最大の難所である。岩肌にはしごがかけてありそれを利用して登ったりした。登山者もこのあたりから大勢すれ違った。10名以上の団体が多いとこである。

小岳山頂手前は逆に平坦なブナの林である。休憩するのに都合よい。が、時間がない私は通過。暫く歩くと、小岳山頂の標識。戸塚峠からの急斜面を急いで登ってきたので、予定時刻より少し早く到達。

ここで、中年のおばちゃん3人組に八丁池までのルートと所要時間を尋ねられる。私は前もってインターネットから印刷しておいたハイキングガイドを手に持って歩いてたので即座に答えられた(小岳-八丁池間約1時間35分)。

少し下ってから、また急な登りである。ここを登れば万三郎岳(天城山最高峰1407m)である。山頂の少し手前に一人休息している人がいた。この人は賢い。なぜならば、山頂は黒山な人だかり状態であった。

少し歩いて山頂に着く。ここで、デジカメの画像を3枚撮る。なんとここで予備の電池まで切れてしまった。が、電池を取り出し、軽く電池を叩くと、数枚撮れたのであった。

この万三郎周辺は5月の中旬から6月上旬にかけてシャクナゲが見事らしい。予定より10分ほど早く着いたので、この後は少しゆっくりでもバスの時刻に間に合うだろう。

万三郎岳からの下りは、かなり急な斜面だ。ここでも20人ほどのグループとすれ違う。最後方は中年でなく若い女性(ウォーキングツアーの添乗員かも)だった。

石楠立(はなだて)を過ぎると、馬酔木(アセビ)のトンネルをくぐる。道端に所々木の説明が書いてあり助かる。このアセビは、毒があり、馬が食べると酔っ払ったようになるから、馬酔木と書くらしい。

暫く歩くと岩場に出た。ちょうど向いの万二郎岳が見えた。先ほどからごろごろ鳴っている(富士山ろくの自衛隊の演習かな)のでどこか雷雲でもあるのかと心配した(合羽も傘も持ってない)が、結局大丈夫であった。

万二郎岳を登るころには足がかなり疲労していたが、今日は登山靴でなくはきなれた運動靴(バスの時刻が迫ってきた場合を考え走ることのできる靴)であったため痛みはなく良かった。

万二郎岳の頂上のちょっと手前の岩場で、先程、登ってきた万三郎岳が馬の背(と言う名前の尾根)の先に僅かに見えた。

万二郎岳山頂1320mに到着。あたりは木々に覆われていて眺望はない。しかも寂しいことに誰もいない。万三郎岳の頂上も林だった。天城山とは万二郎岳や万三郎岳などの総称であるそうだ。デジカメで1枚撮りすぐに下山開始。

暫くするとゴルフ場が木々の隙間から見えた。ここの下山ルートは涸れた沢のガレ場で所々土砂が水流で洗い流されている。でも、それほど困難なところはない。

万二郎登山口は登山する入口でなく林の中の分岐点であり、別ルートで万三郎岳にも行ける。私は道を間違えて涸沢経由万三郎岳方面へ足を進めてしまった。

なぜかというと沢伝いに最初は下っているのである。で、向こうのほうから人が降りてくるのが見えた。変だと思い、暫く手持ちの地図で確認するが良く分からない。で、分岐点に戻って確認(最初来た時アベックが道標の前にいたのでよく標識が見えなかった)するとここを右に曲がらなければいけないのであった。

ゆるい上りを登ってから(だから間違えるのだ)10分くらい歩くと車の通る音がした。ついに、ゴルフ場前の道に出たのだ。しかも目の前の駐車場にバスが止まっている。タクシーも何台かいた。

天城縦走路入口の標識を撮り、バスの画像をもう1枚と思ったら、電池を強く叩いてももうだめであった。

万二郎登山口で道を間違えそうになり、少しロスしたがバスの発車10分前に到着。バスには寂しいことに、誰も乗っていない。発車間際までベンチで座ることにした。

先ほどのアベックは車で来たようである。4時10分より5分前に突然バスのエンジンがかかりドアが閉まった。慌ててバスのとこまで行く。そしたら、ドアが開いた。

やれやれと思い、乗り込む。そしたら、「バス停はこの先です。あ、そのまま乗っていていいですよ。整理券出しますんでそれとって下さい」なんとバスが最初止まっていたところはバス停ではなかったのだ。

クラブハウス前にちゃんとバスの停留所の看板があるのであった。で、バス停で待っていた人が5,6人いた。ここからちょうど1時間で伊東駅に着いた。

温泉にでも入ろうと思い駅前の案内板を見た。しかし、公衆浴場の標示はなかった。その辺をうろついていたが、湯の花(実はここの地下に公衆浴場があったのだ)と言う看板はあるが公衆浴場はついに発見できなかった。

駅に戻って駅弁を買いベンチで食べる。東京直通の電車に乗る。座席がロングシートしかない。ボックスシートが良かったのに。そのへんうろつかないで1本前の電車に乗ればよかったかな。

まだ外は明るく、車窓からの景色は良かった。品川で乗り換える。このほうが東京駅で乗り換えるより座れる確立が高い(実際座れた)。千葉から外房線経由(これも座れた)で帰る。