磐梯山

磐梯山(磐越西線から) 国際スキー場
爆裂火口跡 銅沼
黄金清水 弘法清水小屋(売店のみ)
磐梯山山頂1819m 桧原湖
ガレ場の急坂 火口原

2004年8月19日木曜日

郡山8:13-8:53猪苗代9:10(タクシー)-国際スキー場9:25-渋谷登山口10:46-12:54弘法清水小屋13:10-13:30磐梯山山頂13:35-13:55弘法清水小屋-15:01川上登山口・裏磐梯登山口分岐-16:18川上温泉バス停16:24-16:45猪苗代17:11-17:51郡山18:15-19:18黒磯19:24-20:13宇都宮20:32-22:04上野-秋葉原-錦糸町22:27-22:57千葉23:04-23:44成東 =歩き

交通費 JR線内青春18きっぷ使用2300円(1回あたり) 猪苗代-国際スキー場(タクシー)2530円 川上温泉-猪苗代(バス)630円 合計5460円

天気予報が良くなったので当初予定していた磐梯山に登ることにした。

ホテルの朝食を食べたので予定の列車より1本遅らせて猪苗代に向かった。途中車内から見える磐梯山は良かった。

猪苗代駅からタクシーを使う。これは失敗だった。バスの便がないと思ったが9時の桧原行きがあったのだ。タクシーは国際スキー場から続く林道に差し掛かったところで下ろされた。道が荒れているのだ。

登山口まで歩いていくことになった。ゲレンデを暫く歩く。雨後でかなり蒸し暑い。休憩入れながら進む。甥っ子とリフトが運転されていたら楽でいいのにと言いながら歩く。

ゲレンデから林道を歩くようになる。木陰でいくらか楽である。林道を歩いていると後ろから車がきた。車が止まった。

磐梯山に行くから一緒に乗らないかと誘われたので乗ることにした。しかし、100m程走った所で、林道は通行不可能の状態の地点にきた。水流で道が崩壊していたのだ。

また林道を暫く歩くことになった。やがて渋谷登山口の標識。登山道は細い道で下草が生えているが通行には全く問題ない。先ほどの林道を数回横切り、急登の登山道になる。

猪苗代駅でドリンク3本買ってあるので、水分補給しながら歩く。やがて道は開け磐梯山山頂が良く見えるようになる。もう少し登ると平らな草原に出る。水溜りがある。水溜りと言うより池または沼である。

ここまで誰一人すれ違わなかった。先ほどの車の老人も、私達がゆっくり歩いているにも関わらず追いついてこない。山頂方向に向かう稜線に人影らしき物体が動く。頂上にも人がいるらしい。

この登山道はほとんど利用する人がいないとタクシーの運転手が言っていたが本当にいなかった。この沼のある所は旧火口があったらしい。沼の先の斜面は変色していて煙が上がっている。異臭も僅かにするのだ。

このあたりはルートを示すペンキが無いので下山のときは道に迷いやすいかもしれない。適当に歩くとしっかりした道にたどり着く。

川上方面からの登山道と合流。右手には1888年に大噴火してできた爆裂火口壁が見える。昔は小磐梯山と言う山があって、磐梯山と同じくらいの規模の山であったようであるが水蒸気爆発で山が吹っ飛んでしまったと言う。その噴出物が流れて桧原湖や秋元湖などを作ったようである(多数の死者が出たらしい)。

右下方に変色した銅沼を見ながら進むとなにやら看板がある。読むと火山性ガスが出ている箇所があるので注意をするようにとあった。

また急登になり黄金清水という水場に着く。山頂間近で、このような水場があるのは大変珍しいのではないだろうか。同じ火山の男体山などは登山道に全く水場は無いのだ。

この黄金清水は水量豊富で冷たくて飲むと旨い。今まで山で飲んだ湧き水で一番おいしかった。ここから約200m登ると弘法清水小屋(茶店)に着く。中に入って休憩。

甥っ子はカップラーメン頼んで食べていた。私はドリンク1本買う。少し温い。近くから弘法清水と言う湧き水(水量僅か)をバケツで汲んで補充しているのだろうか。直接水を引き込めれば良いが水量があまり無いので無理なのか。

茶店でくつろいでいると無料でなめこ汁をご馳走してくれた。で、茶店の人の話だと、やはり渋谷口から来る人はあまりいないと言っていた。

荷物を茶店に残し山頂を目指す。頑張れば20分ほどで山頂だ。茶店から山頂までは結構人がいた。

八方台口(猪苗代駅からタクシーだと7000円かかるらしい)から登ると2時間弱で山頂に登れるファミリーコースなので、子供連れのグループも結構いた。やがて山頂に着く。

南側には猪苗代湖が霞んで見えた。磐梯山の麓はスキー場がかなり多い。ゲレンデ(夏なので草原と化している)らしき箇所が見える。北側には桧原湖など湖沼群が見える。

予定では桧原湖湖畔にある、磐梯高原駅(バス停)に中の湯跡経由で下山する予定だ。茶店に戻り話をすると中の湯跡より爆裂火口壁を下り火口原経由で下ったほうが30分早いと言う。

バスの時間の都合でこのルートを使うことにする。黄金清水まで下り、爆裂火口壁の中を下る。足元はガレ場の急坂で滑りやすくなっている。

気をつけながら下ると火口原という平坦な場所に来る。ここは1888年の大噴火の火口であるらしい。土砂で埋め尽くされ今は噴火の荒々しさは無い。

ただしここから見る火口壁や銅沼付近から上がる煙は磐梯山は火山だと言うことを認識させられる。

この火口原で分岐の川上登山口へ下ることにした。バスの時間が迫っていたので川上温泉バス停(予定通過時刻16時24分)に変更したのだ。

この分岐までまだ新しい足跡があったが、この先は無かった。この登山道もあまり使われないようである。比較的平坦で歩きやすい道を暫く歩く。

樹間を歩くと蚊の大群が我々を襲ってきた。何ヶ所か刺された。

そろそろバス停と言う場所まできた。不動滝という名の滝が登山道のそばにあるので見に行く。小さな滝であった。

バス停にはバスの予定通過時刻の7分前に着いた。このあたりは温泉街になっていて日帰り入浴施設もあるので時間があったら入りたかった。

バスは定刻にきた。車内は冷房が効いていて涼しい。猪苗代駅前で、軽く食事をして列車に乗り込む。郡山で駅弁買って車内で食べる。成東には23時44分に到着。