大菩薩峠

林道から登山道へ入る 大菩薩峠
大菩薩峠-大菩薩嶺間 大菩薩嶺
残雪に覆われている登山道 丸川峠から見える富士山
ミツバツツジ(かな) 大菩薩の湯からの夜景

2003年4月26日

成東4:56-大網-千葉-錦糸町-御茶ノ水-7:59高尾8:00-9:15塩山9:25-9:52大菩薩登山口10:03-10:44千石茶屋-12:06上日川峠-12:29唐松尾根分岐点(福ちゃん荘)12:41-13:27大菩薩峠13:29-14:15大菩薩嶺-15:48丸川峠14:50-17:23丸川峠分岐-大菩薩登山口17:49-18:00大菩薩の湯19:03-19:27塩山20:07-20:34大月20:50-御茶ノ水-千葉-0:30成東

成東-大月間 ホリデーパス 2040円 大月-塩山間 往復 960円(片道480円) 塩山-大菩薩登山口 200円(片道100円) 合計 3200円

仲間と群馬方面に温泉旅行が中止になったので登山することにした。

日帰りでホリデーパス使って交通費を安く上げたかったので、大菩薩峠に行くことにした。大月−塩山間480円かかるが登山口までのバス代がなんと100円なのである。

ただしバスの発車時刻に間に合わせるため東金線始発に乗らねばならなかった。

天気予報では明け方まで雨が残るが後回復するとのことであったので、雨合羽は持参しなかった。というよりそれなりのかっぱ(ゴアテックス)を買おうと思ったが、そのへんでは売ってなかったのだ。

大月まではまずまずの天気(曇り)だったが、その先はかなりの雨が降っていた。列車はハイカーなどでそこそこ席は埋まっていたが空席もいくらかあった。塩山までくるころには客もまばらになった。

精算所で金を払ってバス停に向かった。雨は相変わらず降り続いている。定刻より少し遅れてバスが来た。乗客で車内はほぼ満席であった。登山口に到着するころには雨が小降りになってきた。

バスの料金払おうと500円玉を用意していたが新しい方には対応しておらず困った。千円札もないのだ。そしたら、千円札で両替してる人を見つけ500円玉と100玉5枚と交換してもらった。

大学の山岳部と思われる集団6人位を含め10数人が登山口に下車した。大学生の集団は登りはじめたと思ったら道の右側の広場でたむろしていた。

雲峰寺から千石茶屋までは県道である舗装した道路を歩いた。そこから先は登山道を歩く。樹間の急登はもちろん舗装などされておらず砂地である。たまに石ころがあったがたいした難儀はない。ただ、雨上がりで気温があがり汗だらだらである。

登り始めてすぐに年配の2人組みのハイカーを追い越した。もう少ししたとこでまた登山者1人発見。登山道は場所により狭くなっている。谷の反対方向に県道が見える。

上日川峠で休息しようと思ったが、そのまま登山を続行。この先の富士見平あたりまで車の乗り入れができる。

福ちゃん荘で小休止。前日買ったおにぎりを食う。茶店でコーラを買って飲む。250円也。登山客が全部で7、8人いたがここまで車かバイクできたのであろう。上を見るとあそこが大菩薩峠であろうひらけた稜線が見える。

汗もひいたのでまた登り始める。唐松尾根との分岐点がすぐある。帰りはこの尾根ルートで下ることにしよう。

富士見山荘の脇を通り芦倉沢に架かる橋を渡る。樹林を抜けたところにベンチがあった。そこに座ってしばし休息をとる。開けた正面に富士山が見えた。

さらに歩くと山小屋が見えた。介山荘である。下山する人と何人かすれ違いようやく峠にたどり着いた。峠には店があり土産が売っていた。

もう少し先に進むと1897m大菩薩峠と書かれた標札がある。ここから大菩薩嶺のちょっと前までは樹木はなく開けて見通しが大変良い。

樹木がないから風の吹きさらしがかなりである。先ほどまでののぼりの汗が気持ちよく飛んでいく。峠では子供を含む10人くらいが存在していた。

ここから大菩薩嶺へと向かう。峠の北側斜面は残雪が残ってたりしてたが、登山道は大菩薩嶺までまったく問題はなかった。ただ、瓦礫の斜面を登らねばならないので注意して登った。

大菩薩嶺2057mに到着。ここから少し引き返したところの唐松尾根登山道に向かおうとしたが、さっき追い越した60歳くらいの人に、丸川峠越えルートを勧められたので急遽変更してそちらのほうに下山を開始した。

しかし、これが相当な、難儀なコースであることがすぐに分かった。大菩薩嶺の少し前あたりから林間コースになっていて、しかも残雪がかなりあるのだ。

このコースは人が少なくていいなんていってたが、もうそれどころでない。ただし、こんな道にも登山者3人組を発見。足元を相当雪で湿らせていた。私も早速雪の中に足を突っ込んで冷たい目に遭う(スパッツやアイゼンなど携帯していない)。

引き返そうと思ったが、どうにかなるだろうと思い、下山し続けた。足もとは、雪以外に濡れた瓦礫がありこれがまた良く滑るのである。

しかも、場所により急斜面あり、狭所ありで、しかも転落すると遭難という目に遭いそうな場所が続くのである。このようなとこなのでかなり慎重に滑らないように細心の注意を払った。時には後ろ向きになり手を雪に這うようにして下山した。

暫くすると、先ほどの年配の人が追いついてきた。この人から先ほど聞いたところによると、雪などたいしたことないと言っていた。が、さすがにこの残雪を見て動揺していた。しかも足をとられ何度もこけていた。

ここから、丸川峠まで一緒に下山した。話をしながら歩くとどうやら同じバスで登山口に来たらしい(デジカメ画像で確認すると確かに塩山駅でとった画像にいる)。

若いころよくこの山に登ったことやこのルートを良く使うことと、昔、丸川峠の山荘のおやじが生きていたころには、真冬にも来てたなどの話を聞いた。

1人で山登りは気楽でいいといっていた。確かに、たいしたことないといっていて、こんなひどい下山ルートを紹介して、仲間からひんしゅくを受けるのであれば、誰にもなんとも言われずに一人できたほうが良い。

丸川峠についた。登山ガイドより30分余計にかかった。ここには、山小屋があり、2代目の人が後を継いでいるようである。後で、調べたら、1泊2食で6300円、素泊まり3400円だそうである。

ここから、富士山が良く見えた。先ほどから一緒に下山したおやじは、リュックからりんごを取り出し食べていた。あと、山小屋の脇に2,3人休憩しているのが見えた。私は、すぐにまた下山し続けた。

すぐに、2人組の女性とすれ違う。時間から言って、さっきの山小屋で、一泊するのであろうか。暫くするとつつじがきれいに咲いていた。みつばつつじというのかなあ。調べても良く分からなかった。

ここで、暫く休憩。つつじを見ながら前日、買ったパンを食う。そのうちまた、先ほどの、おやじに追いつかれる。この人も、ここで、写真をとっていた。私は、すぐに、また、下山を開始した。

みそぎ沢という川が右手に見えてきた。そろそろ、通りに出ると思い一安心。しかし、このあたりから、右足に、違和感が。また、おやじに追いつかれ、今度は、追い越された。

私は、足の調子(くるぶしの上)がいまいち(買った登山靴が足に合わない)になっていたのでペースを落として下山した。雲峰寺を過ぎ、登山口バス停までなんとかたどり着いた。

バスの時間が少しあったので、もう少し先まで歩いたとこにある大菩薩の湯に入ることにした。600円払い、入浴したらさっきのおやじにまた会った。結局、この人とは、帰りの電車まで一緒であった。

ここでの休息で少し楽になった。この、入浴施設の玄関の前まで、バスが乗り入れているので、疲れた足には、非常に助かる。帰りのバスから見る、下界の町明かりがきれいであった。

塩山からの接続が悪く、結局、成東着0:30という最終列車になってしまった。最終列車といえども、かなりの乗車率である。さすがに成東につくころには少なくなったが、平日の昼より多い。ホリデーパスも、0時を過ぎていても、無事に改札を通過できて追加料金払わずにすんでよかった。