越後駒ケ岳

枝折峠に向かう国道352号から
越後駒ケ岳を見る
20台程停められる
枝折峠の駐車スペース
20分ほど歩いた所にある謎の石像 枝折大明神の小祠
明神峠付近から越後駒ケ岳を見る 銀山平方向の景色
百草ノ池 シシウド(と思う)など咲いている
土曜ということで多くの登山者がいた 中ノ岳方向
前駒(と思う)から駒の小屋への登り ニッコウキスゲ
駒の小屋 山頂直下の雪解け水を引いている水場
駒ケ岳山頂直下の残雪 ハクサンコザクラ
山頂に向かう最後の急登からの景色 越後駒ケ岳2003m山頂

2006年9月2日土曜日

枝折峠8:05-10:22小倉山-11:05百草ノ池-12:11駒の小屋12:18-12:36越後駒ケ岳山頂12:39-12:55駒の小屋13:13-14:00百草ノ池-14:34小倉山-16:17枝折大明神-16:40枝折峠

天気が良いと言う事と予定が特に無いと言うことで山に行くことにした。百名山中心に歩いているが今日もそのひとつ魚沼駒ケ岳に登ることにした。山の名称は地域によって色々な呼び名があるらしいが越後駒ケ岳でもどちらでも良い。

数えたら百名山も50を少し超えた数に達した。もう50も登ったかと思うこともあるが残りの山は一筋縄では行かない山もあるので100登るのにまだまだかかりそうだ。私の勤めている会社は休みとりづらいし過酷な労働条件だし給料安いしと言うことでやめたいと思うこの頃である。まあ昔からやめたいと思っているのだが決断力が無いと言うか他にやりたい仕事が無いということもある。こんなことではダメではあるのだが。

まあ、こんな話はどうでも良いことで、越後駒ケ岳は登山口がいくつかあるのだがひとつ注意しなければならないのが国道352号を使った枝折峠からのルートである。毎年冬季通行止めが6月の終わりまで実施されていて特に今年は大雪の影響で7月の中ごろまで通行止めが続いていたのである。

雪自体はもっと早く何とかなると思うのだが、道路が山岳地帯なので路肩の状態が非常に悪くなっていたり、落石の危険など不慮の災害の可能性が雪解けから暫くは高いのである。実際通ったのだが路盤が谷底に吸い込まれている箇所がいくつかあり道幅がかなり狭くなっていてなおかつひび割れていて大丈夫かと心配な具合であった。

朝、早く家を出るのだが、ETC割引を利用すると高速道路は安く利用出来ると言うのは知っていたが夜間早朝割引や通勤割引は利用時間以外に区間と利用距離に制限がありこれを良く知っていないとかなり損だと言うことが最近判った。

連続して100キロ以上走行しないようにするとなんと5割引になるのだ。ただ、早朝夜間割引は首都圏の大都市近郊区間と言われるエリアを少なくとも1区間走行しなければならない。通勤割引は大都市近郊区間以外の走行で時間が6時〜9時、17時〜20時となっていて午前、午後とも最初の1回目のみ有効だ。

つまり田舎道のみ走行で100キロを超える場合は100キロを超えないできるだけ長い距離を走りなおかつ時間帯に当てはまるように料金所のETCのゲートを利用しなければならない。

今回は田舎道の走行が100キロを超えるのだが、早朝夜間割引は首都圏の大都市近郊区間と言われるエリアを少なくとも1区間走行と言う項をうまく使うことにより目的の小出ICまで半額で行くことが出来た。但しそのために、川越と赤城(川越でなく東松山までならどこでも良いと思う)2回高速を出なければいけない。う〜ん、それが多少面倒な点ではあるのだ。

とにかくそれを実践して塩沢石打SAまで来た。ガソリン入れようと思ったのだがスタンドは去年の暮れに閉店してしまって入れることが出来ない。SAと言うのはレストランとガソリンスタンドが必ずあると思ったがそうではないらしいので考えを改めなければならない。

小出ICを出て暫くしてもスタンドは無かった。廃業したスタンドが1ヶ所あっただけだ。山奥に近くなってようやく1軒営業していて入れることが出来た。で、スタンドにて周辺の案内図をもらった。奥只見など載っている。

国道352号は大湯温泉からかなりの狭い道になる。シルバーラインは2度通ったことがあるが枝折峠の道がどんな所か確かめたかったのだ。ただの山道だったが保守整備の人が大勢作業していた。平行するシルバーラインがあるので金かけてこれほどやる価値はあるかと思った。灰ノ又〜枝折峠間は廃道になってもおかしくない区間だ。

枝折峠はすでに多くの車が停まっていて私の車の停める場所が無い。200m程進んだ所に何台か停められるスペースがありちょうど1台だけ空いていたのでそこに停めた。ちょうど若者が登る準備をしていた。

私も支度をして登山口に向かった。枝折峠は改修工事中らしく、完成後には駐車場その他の施設が今より良くなると思う。ただ、売店とか自販機の類などは今の所ないし今後も無いと思う。

登山口から100m程は階段や新しい砂利が敷かれた道となっている。天気は高速を走っていたときはもやっていたがほぼ快晴になってきた。車を運転中に見えた駒ケ岳山頂の雲もすっかり無くなっていた。

歩き始めて20分ほどで女性の石仏がある。どういう由来でここに存在しているかは不明である。その先、明神峠の前あたりに銀の道と言われる古道と合流する。昔の生活道らしい。

すぐに枝折大明神の祠があり、銀の道とはここで別れる。所々、登山道の脇に水溜りがある。おたまじゃくしが泳いでいた。

左方向には山間にきらきら光る水面が見える。奥只見のダム湖である。国道352号も見える。道沿いに銀山平温泉の宿が数軒あるらしいがここからでは良く見えない。

道行山は登山道脇を駆け上がったところにあり展望よろしいらしいが面倒なので通過。

小倉山は駒の湯からの道と合流する地点である。一時雲がほとんど無くなったが少しずつ増えてきた。

百草の池はかつて周辺でテント泊など人が立ち入ることにより荒廃して池もほぼ消滅したらしいが今は池はちゃんとある。多分もう少し早い時期だと周辺に花が咲いているかもしれない。

しかし流石豪雪地帯だ。沢の所々に9月と言うのに残雪が見られる。頂上付近ではなく標高のかなり低い沢にあるのだ。

急斜面を登ると見晴らしの良い地点にたった。地図に前駒と言う地点があるのだがどこだか良く判らない。多分、岩が多少剥き出しになっているこの地点であろう。ちょうど他の登山者が休憩していた。正面には地図に滝ハナ沢と書かれている雪渓の存在する沢がある。残雪から岩の斜面に滑り落ちる水が見える。

先ほどまでの稜線上は潅木帯を歩いていたがこの先は森林限界で樹木は存在しなかった。草原状の登山道は大変気持ちいい。

駒の小屋直下は急登になっていて、鎖場が存在する。早朝出発したと思われる登山者がこの頃大勢下山していった。急登にはなぜか水の流れが存在している。水の流れの上部に水が湧き出したりするような箇所は存在するはずが無いのだが。

急斜面を登りきると駒の小屋である。山頂方向を見ると直下に雪渓が存在する。その雪渓はオツルミズ沢となり登山道とは反対方向つまり駒ケ岳から半時計回りに下り西側に流れている。

小屋前に雪渓からの雪解け水を黒いパイプにて引いている水場がある。水量は豊富だ。ただ、雪渓からだいぶ距離があるのでここまでの間に温まったらしく思ったほど冷たくは無い。しかもその余った水は先ほど登ってきた急斜面の登山道に垂れ流していたのだ。

小屋の広場で小休止した。ここまで暑かったので体の汗が引くのを待ってから最後の登りに向かった。荷物はここのベンチに置くことにした。

越後駒ケ岳の山頂は雪渓の左側の尾根上の地点をまっすぐ登り中ノ岳からの道と合流する。そこから右に少し進んだ所が山頂だ。

他のサイトを見ると今年はかなり遅くまで登山道を含め残雪で覆われていたらしい。その影響だと思うがこの時期にハクサンコザクラやニッコウキスゲなどの植物が見られた。

駒ケ岳山頂に到着。私が着いた時は誰もいなかった。暫くすると6人組の登山者一行が来た。頂上からの展望はガスがこの頃から覆いはじめ全く得られなかった。残念。登ってくる途中で北から東方向の山は見ることが出来たのだが、八海山など西〜南方向の山は見ることが出来なかったのだ。

帰りは来た道を戻る。駒の小屋裏のベンチでパンを食べる。他に7〜8人休憩していた。食欲はあまり無かったが水と一緒に流し込む。小屋前の水場でペットボトルに水を入れ出発。

小屋泊まりの人もかなりいるようですれ違う人が多かった。ただ、駒の小屋は素泊まりのみで飯は自分で調達しなければいけないようだ。

登りより下りがやけに長く感じた。小倉山からの稜線はピークがいくつかありそのたびに登ったり下ったりで意外と疲れた。これだと駒の湯からの道とあまり疲労度は変わらないかも。

枝折峠の車はだいぶ少なくなっていた。ドライブで立ち寄った人なども存在した。秋の紅葉シーズンだとドライブにこのルートを使う人が多いだろう。

小出ICの近くの入浴施設に立ち寄ってからかえる。自宅着23時50分。