月山

鶴岡行バス停のある東京駅丸の内北口 羽黒山の入口にある大鳥居
羽黒山にある出羽三山案内図 月山八合目への細い道
月山八合目 白装束の御一行
弥陀ヶ原の案内図 湿原と池塘のある弥陀ヶ原
チングルマやイワカガミ 山小屋に荷物を運ぶ人
仏生池小屋 雨が降ってきて合羽を着る人達
月山頂上にある月山神社本宮 月山頂上小屋
見通しの良い登山道 雪渓を通過する
ニッコウキスゲやヨツバシオガマ リフト乗り場

2011年7月30日土曜日

鶴岡(バス)6:00−8:00月山八合目〜11:46月山〜リフト上駅(リフト乗車)−14:54姥沢(バス)15:20−西川−山形駅

月山を縦走するには八合目の弥陀ヶ原から姥沢へと考えていた。夜行列車で新潟まで行き、その後列車を乗り継ぎ鶴岡でバスに乗り換え。羽黒山経由月山八合目行きに乗るつもりだった。

しかし、鶴岡到着が7時を過ぎてしまい、月山八合目へ行くバスに乗るには間に合わないことが判明した。
東京駅丸の内北口からの夜行バスに乗車すれば早朝6時の鶴岡からのバスに乗れるのでそちらに決定。

今まで乗った夜行バスはパーキングに寄ってトイレ休憩と買い物が出来たがこのバスはそれが出来ないバスだった。月山はルート上に山小屋がいくつも点在しているので、少々値段は高くなるが物資に困ることは無いと思った。

夜行バスは東京第一ホテル鶴岡前に着いた。鶴岡駅ではない。月山八合目へ行くバスは裏手にあるバスセンターから出ていた。バスセンターは早朝ということで閉まっていた。

自販機は稼動していたので飲料水はここで確保した。私のような登山スタイルの人はいなかった。しかし途中からも含め数人の乗客がいた。

バスの車内から鳥海山が見えた。新潟方面は数日前から被害の出るほどの大雨が降っているがこちらはそれほどでもない模様。

バスは大鳥居をくぐり羽黒センターバス停に着いた。持ってきた地図を見ると出羽三山の一つ 羽黒山に麓から登るのにはここで降りるらしい。若者一人だけ下車した。

バスはすんなり月山八合目までは行かず、羽黒山道路の先にある休暇村前まで行き、それから羽黒山道路に入った。羽黒山頂で10分以上休憩してから再び休暇村前に寄り、そこでターンしてから月山高原ラインに入った。

ちなみに出羽三山の一つである羽黒山は標高414mで、月山1984m、湯殿山1504mと比べるとかなり低い。

道は狭く大型バスがすれ違うと大変だなと思った。実際に大型観光バスが来てしまった。観光バスのほうが少し手前にある待避所までバックしてくれたので良かったが、この道は待避所自体少ないので普通車でも大変かもしれない。

バス停は月山三合目、月山四合目と一合ずつあった。終点月山八合目に到着。麓は鳥海山が見えるくらいの天気だったが、ここ月山八合目は曇っている。

月山八合目から鶴岡方面へのバスの時間は8:30 9:30 13:10 16:00と4本ある。姥沢への始発バスに乗れば反対側からの日帰り縦走も可能である。

天気はあまりよくないが駐車場には結構な車の数。普通車だけでなく大型観光バスが多数停まっていた。

階段をまず上がり月山レストハウスを過ぎると分岐がある。どちらを行ってもいいのだが迷うところだ。ここは左手を進む。
湿原の木道を進むと白装束の一団が来た。池塘も見られる湿原を進むと、月山中之宮、御田原神社のある御田原参篭所に着く。

ここは、時間的、体力的に月山山頂まで登ることの出来ない方の遥拝所でもある。今年は月山卯歳御縁年という。この年に月山に来るといいことがあるかもしれない。

ニッコウキスゲの咲く湿原を過ぎ、軽い上り坂を登る。振り返ると弥陀ヶ原が良く見える。池塘はここから見ると結構数がありそうだ。

20名弱の普通の登山者が休憩していた。ちょうど出立するところだったので入れ替わるかたちでそこで小休止した。このときは青空が一部見えたりしていた。

登山道の左側にはガスで見え隠れしているが残雪がある。チングルマやイワカガミが咲いている岩場の隅でまた休憩。後ろから小学生を含む一行が来た。小学生は元気だ。

山小屋に荷物を運ぶ人、いわゆる歩荷が2人いた。2人は仏生池小屋に入って休憩していた。

小屋ではコーヒーや甘酒が500円、おでん6種入り700円、オリジナル月山バッジ600円など売っていた。
仏生池小屋から少し上った地点からは、池塘群のあるオモワシ原や残雪、小屋の風景の画像を撮ろうと思ったがガスでうまく撮影できず。天気が良ければ鳥海山も見えると思う。

下ってくるランナーがいた。いわゆるトレイルランという形態の山行である。4人の人たちが軽快に走り下っていった。

道を外れたところに行者返し来名戸神社があった。ここから頂上まで1400mだ。タテヤマリンドウやハクサンイチゲの咲く道をあるっていると雨が降ってきた。
最初、傘で対応したがかなり降ってきたので合羽を着た。頂上目前でこの天候とは残念だ。

月山神社本宮に雨が降る中なんとかたどり着いた。多くの登山者または信者がいた。神社の由来が看板に書いてある。天照大神の弟神は、月を象徴する神とかある。
皆様からお預かりしたお祓料は境内の設備(登拝道含)、月山頂上の諸施設(休憩所・お手洗い等)の維持管理に活用とあった。

月山の最高地点と思われる場所に行くには撮影禁止の月山神社本宮にお祓い料500円を納めないといけない。月山山頂1984mの看板など存在しなかったのである。

一応、お祓いしてもらい、月山神社の中に入った。お守りなどここで購入できるので一つくらい買っても良かったが、買わなかった。

月山神社の休憩所で暫く休んだ。休んでいるうちに雨がやんだ。姥沢方面に歩を進める。すぐに月山頂上小屋がある。大勢の人が小屋の中でくつろぎあるいは昼食をとっていた。

鍛冶稲荷神社が下る途中にある。古い地図にはここに鍛冶小屋という宿泊可能な施設が載っているが今は跡形も無い。

白装束の人たちはこちらの道にも沢山いた。下っていくとやがてリフト乗り場と思われる施設や姥沢の駐車場など見えてくる。
牛首の分岐を湯殿山方面に下ることも一時考えたりしたが、今回はリフトを使った楽々下山を選択。途中に雪渓があり、雪の上を慎重に歩く。周辺の草原にはニッコウキスゲやヨツバシオガマ、チングルマなど咲いていた。

登山道の脇にある雪渓では夏スキーを楽しんでいる人たちがいた。

牛首からの道は雪渓の所以外は敷石で整備されていたり、木道になっていたりと歩きやすい。姥ヶ岳休憩所で軽食を取ってからリフトで下山。

リフトを降りてから姥沢のバス停まで少し距離があり歩く。姥沢のバス停は駐車場とトイレがあるだけで休憩所は無かった。ちょうど雨がまた降ってきたので雨宿りしようと探したが何も無く、傘をさしてバスが来るのを待った。

西川町営バスで西川ICまで行きそこから高速バスに乗り換え山形駅に向かった。