八甲田山

酸ケ湯温泉の裏にある酸ケ湯薬師 外人御一行
硫化水素ガスが出る地獄湯の沢 仙人岱
残雪と八甲田大岳 八甲田大岳山頂
イワカガミやチングルマ 大岳鞍部避難小屋方向
下毛無岱 酸ケ湯温泉

2009年6月28日日曜日

酸ケ湯温泉8:32-10:28仙人岱-11:29八甲田大岳山頂11:33-11:57大岳鞍部避難小屋-13:08下毛無岱-13:59酸ケ湯温泉

山には一番良い時期に登りたい。まあ、山に限ったことではないが。情報によると八甲田山あたりが良さそうだということになり計画を立てる。宿は登山口の近くに温泉があるが値段が高い上1名での設定が無い、あるいは既に予約で埋まっていたりしていた。

と言うことで宿は少し離れた十和田市のビジネスホテルにした。帰りの時間を考えたら、車中泊でも良かったかも。

登山口の酸ケ湯温泉に着いたが駐車場が満車だ。道路を挟んで反対にある駐車場がちょうど空いたのでそこに停める。ほかに200m程離れた所に、酸ケ湯公共駐車場もある。

根曲がり竹という山菜採りの人たちが登山道近辺にいるらしく人の声がした。この登山口に来るまでにも道路の路肩に車が多く停まっていた。おそらく山菜採りをしているのだろう。そういえば苗場に登ったときもそういう人たちがいた。

登山開始地点から2.3キロ、時間にして1時間ちょっとで沢を横切る。地獄沢の湯と呼ばれ硫化水素ガスなど噴出している。激しい臭いはしないので、傍らにある日陰の岩に座って小休止。この辺りでは外人御一行に遭遇した。

ここまで登ると展望が良くなる。かつて登ったことのある岩木山が見える。この辺りからミヤマキンポウゲやイワカガミ、ヨツバシオガマ等見られる。

更に高度を上げると残雪がある。酸ケ湯にあるアメダスでは例年では最大5m程の積雪だと思うのだが、当然融けるのも5月の終わりから6月になる。なのでこの時期結構残雪があるのだ。

仙人岱の湿原はそれほどの規模ではないが周辺を含め様々な植物が見られる。チングルマやヒナコザクラ、ミネザクラ等。避難小屋は山頂へと向かう道からやや離れた所にあるらしく気がつかなかった。

仙人岱の少し先の水溜りにおたまじゃくしがいた。たまごのような白い物体も見えた。少し先にも水溜りがあり蛙の鳴き声がした。看板で説明があり、鏡沼という名の水溜りで、モリアオガエルとかクロサンショウウオなど生息しているようだ。

今日も登山者多いが、中高年がほとんどだった。やがて山頂に着く。少し手前の右側に噴火口跡である窪地が見ることが出来る。標高は1584m程でそう高くないがなかなか良い山だ。

ここから大岳鞍部避難小屋方向に下る。途中雪渓歩きがある。急斜面なので滑りやすそうだ。案の定こけるおやじがいた。下ったところに分岐があり、右に進むと赤岳への登りの道が待っている。その先に八甲田ロープウェイがある。

避難小屋の先にベンチがあり休憩するにはちょうど良い。この先、登山道は暫く樹林帯のつまらない道となる。30分も歩かないうちに湿原が現れた。上毛無岱と呼ばれる高層湿原だ。チングルマやワタスゲ、イワカガミなど見れる。春の花である水芭蕉も咲いていた。

30分ほどこの湿原を歩くとベンチがあり多くの登山者が休憩していた。少し先に急な階段がある。そこを下ると再び広大な湿原が広がっていた。下毛無岱である。湿原の所々に池塘があった。木道で平坦なのでのんびりこの辺は歩ける。

再びつまらない樹林帯を歩く。30分程で登山口の酸ケ湯温泉に着く。混浴である酸ケ湯温泉に浸かる。なかなかいいお湯だ。15時に温泉を出たが家に着いたのは12時を過ぎていた。