焼山〜八幡平

奥奥八九郎温泉 後生掛温泉
登山口から暫く進んだ所 遠くに見える湯気は地熱発電か
毛せん峠付近から焼山方向の景色 焼山山荘
噴気活動の盛んな火口湖 玉川温泉、森吉山方向
玉川温泉の岩盤浴のテント ph1.2の日本一の強酸性の大噴
八幡平へ登る道から畚(もっこ)岳を見る  八幡沼への周回コース途中にある湿原
八幡沼 八幡平山頂展望台からの景色
大深温泉 入浴料400円の温泉に浸かる

2009年9月21日月曜日(敬老の日)

後生掛温泉バス停近くの駐車場8:37-自然研究路-後生掛温泉(焼山登山口)9:28-10:39毛せん峠-11:34名残峠11:44-12:51玉川温泉(焼山登山口)-13:04玉川温泉売店〜バス〜八幡平山頂バス停14:37-源太森分岐-15:36八幡平山頂-16:05草の湯分岐-16:22田代沼-17:14大深温泉-17:52後生掛温泉

八幡平方面に出かける予定を立てた。この時期は紅葉の最盛期でも無く見所は少ないが。奥奥八九郎温泉というのが八幡平より少し先の小坂という所のICからさらに進んだ山奥にあるという情報を得ていたのだがそれがなかなか見つからないのであった。

それもそのはず、ネットで調べた地図とは違った所にあったのだ。早朝だったが既に先客が入浴していた。まさかこの人たちはここで一泊でもしたのだろうか。24時間入浴可能の野天風呂なので体が冷えたら温かい風呂にいつでも入れる。

先客がいたのでどうしようかと思ったが記念に入る。この風呂というか温泉はボーリング調査で噴出したようで、そのまま野放し状態らしい。これが千葉なら有効利用すると思うのだが。

誰かが脇に湯船をいくつか増設したようでそちらにも入る。湯音は源泉が噴出している湯船がちょうど良くその他は少々温めだった。

温泉入浴に予想以上に時間がとられてしまった。道に迷ったせいもあるのだが。八幡平方面へ車を進める。高速のSAで一回給油しているがガソリンの減りが思った以上に早いので途中で入れる。

コンビニにも寄って食料など調達。八幡平アスピーラインに道は入る。やがて後生掛温泉の看板がある。温泉は少し奥まった所にある。車は大通りに面した公共の無料駐車場に停める。その他に車数台停まっていた。

ちょうど、玉川温泉方面のバスが来た。数名の乗客が後生掛温泉バス停から乗車していった。

後生掛温泉の日帰り入浴受付が坂を下った所にあり登山口はさらに下にある渡り廊下だった。屋根付きの一角に扉がありそこを開ける。最初登山口が判らず自然研究路をうろついてしまった。

坂を登ると木道が現れる。大きな葉っぱが所々見られる。おそらく水芭蕉であろう。前に2人組みの登山者発見。しゃべる言葉が日本語ではない。女性が外人、男性が日本人だった。

玉川温泉からのバスの時間が気になるので結構この辺りは飛ばした。中年女性2人組みを抜き去り展望の良い所へ来た。バックには八幡平方向なのだが山容がなだらかなので目立たない。左側は密林のような林が広がっていた。

その林から大量に水蒸気が出ている箇所がある。地熱発電所だ。八幡平周辺は温泉が多く、しかも高温である。地熱発電は地下千メートルの熱源を利用しているようだ。

登山口から1時間ちょっとで林から抜けた。見晴らしの良い草原状の登山道となる。左右は谷が存在するが色が白っぽい。この焼山は活火山である。おそらく噴気活動で硫化系ガスが出ているあるいは最近まで出ていたのであろう。

毛せん峠で小休止。そこから少し進むと下り坂に差し掛かる。正面に焼山山荘が見える。その右奥には灰色に染まった火口らしきものが見える。

再び緩やかに登って下って登ると焼山山荘に着く。辺りはだいぶ紅葉した木々が見られる。来週以降見頃か。再び坂を登ると焼山山荘の裏手に池があることに気付く。

少し下った所にも池がある。ここから噴火口へ谷筋となって続いている。登山道は火口に向かって伸びているが途中から左上方向にそれる。噴火口に近づくにつれ音がした。噴気活動が盛んなのだ。

玉川温泉叫沢で有毒ガスを吸って一人が死亡するという事故がかつておきているので場所や季節、特に冬の風の無い日には注意する必要があると思う(数年前の冬、泥湯温泉にて死亡事故発生)。

名残峠に近づくにつれ火口湖の全貌が見えるようになってきた。草津白根山や蔵王は緑がかった色だがここは不気味な灰色というか銀色でかなり眩しい。噴気活動は湖面の少し上あたりか。

名残峠から焼山山頂に向かってあぜ道がある。年配の人が登っていった。地図には山頂に向かう道は無いが。ベンチがあり暫し休息。ここは西側つまり玉川温泉方向の展望が良い。

峠から2.9キロを約1時間程で下った。途中に例の叫沢との分岐があるがロープでいけないようになっている。

かつて泊まったことのある玉川温泉は連休ということもあり大変賑やかだ。大噴(おおぶけ)は1分間に8400Lも湧き出ていて1ヶ所から湧き出る量は日本一という。phも日本一なので、ただの温泉ではないということがこれだけでも判る。

岩盤浴のテント場、大噴を過ぎると玉川温泉の建物が見える。食堂に寄ろうかと思ったがバスの時間が迫っているので売店にて食料等を物色。時間があれば温泉にもまた入りたいが。

バスで八幡平頂上に移動。頂上といってもバス停で本当の山頂はここから30分ほど歩いた所にある。最短ルートで行けば30分だったが道を間違えてしまい、1時間かかってしまった。

八幡沼周辺は整備されていて行楽客が多い。八幡平山頂はガマ沼の少し先の林の中にある。三角点があり展望台が設置されているが上がってもそれほどの展望は無い。

ここからも道を間違えてしまう。田代沼に向かう道を行くつもりが草の湯への道へ進んでしまったのだ。小さな湿原や沼などあるが焼山あたりから比べると展望も無く面白みの無いコースだ。

八幡平はその他に東に展望の良い茶臼岳を通るコースや南の畚(もっこ)岳へのコースなどもある。難点はいずれも周回コースでないことだが。

蒸の湯近くで八幡平アスピーラインに出る。大深温泉入口から少し下ると再び山中の道を歩くようになる。だいぶ薄暗くなってきた。道としては比較的平坦で歩きやすい。

後生掛温泉に着いた時は真っ暗になってしまった。その後生掛温泉は19時まで立ち寄り湯が可能なので入浴する。レトロな感じの湯船が並んでいる。露天風呂はとりあえず作ったような感じで景色は望めない。

温泉を後に少し遠くに停めた駐車場へと真っ暗闇の中歩く。あまりにも暗いため常備しているライトを点けた。バスで八幡平頂上へ行く途中に見た駐車場は満車だったが流石にこの時間は数台停まっているだけであった。