早池峰山

規制のためバスに乗り換え 小田越登山口から早池峰山頂方向
河原坊登山口方向の眺め イワベンケイなど
梯子 早池峰山頂1917m
ナンブイヌナズナ ミヤマアズマギクとハヤチネウスユキソウ

2009年6月27日土曜日

小田越7:34-8:49三合目-10:03早池峰山頂10:15-11:11御座走り-12:40河原坊

去年までだったら電車とバスを乗り継いでと計画を立てていた。高速道路利用だと一人の場合車のほうが高くつく場合がほとんどと言うのが理由の一つだ。もう一つの理由は時間がかかり過ぎるということ。新幹線利用の場合2倍以上時間がかかるだろう。もっとも登山口と最寄り駅の交通の状況にもよるが。

時期的にこの山は意外と早く入山可能だと言うこと。岩手県は太平洋岸に面した県である。雪の量が多くないのである。実際残雪は全く見当たらなかった。

1000円高速と言うこととハヤチネウスユキソウが見頃になっていると言うので出かけることにした。東北の北部と言うことで会社から戻り準備が整え次第、自宅を早々に出る。

稲敷まで部分的ではあるが圏央道が延びていてそこから常磐自動車道へと車を進める。磐越道から東北道へと飛ばす。途中、1時間くらい仮眠を取ったりした。

サービスエリアで早めの朝食を摂る。紫波ICで降りたが少々道幅狭く難儀した。手前の花巻ICの方が良さそうである。規制のため登山口へはシャトルバスへの乗り換えとなる。岳という駐車場に停め乗り換える。

先週の高妻山登山ではかなり疲労したため対策として荷物の軽量化を図った。天気予報が良かったので合羽を車内に置いた。

シャトルバスで小田越に着く。河原坊の登山口よりこちらの方が標高が高いのである。この山は人気のある山で多くの登山者がいた。

早池峰は蛇紋岩石で、道を挟んで反対にある薬師岳は花崗岩で形成されているとかもらったパンフレットに書かれている。植生も全く違うらしい。

携帯トイレ350円で販売しているテントの横を通り山に入る。最初は樹林帯なのだがギンリョウソウやツツジ、紫色の花など所々見られた。30分も歩かないうちに展望が開けてきた。

普通は中高年中心の年齢層だがこの山は小学生もいたし20代らしい若い人たちも結構いた。振り返ると小田越山荘の建物がぽつんと小さく見える。対峙する薬師岳も見える。

とにかく植生が豊富だ。ミヤマオダマキ、ミヤマウサギギクなど。植物保護のためロープが張ってあり、植物監視員も何人か歩いていた。

予報に反して曇ってきたが展望はまずまずだ。ただ強風が吹いていて寒く感じた。そういえば北海道では寒気の影響で雹が降り玉ねぎ畑に相当な被害があったようだ。

標高を上げやがて梯子場に取り付く。ちょうど中高年のツアー登山者と見られる一行が通過していた。登山開始して約2時間、9時半くらいになっていた。西の空を見ると雨雲が近づいているのがみえた。しかも雷鳴を轟かせ。

想定外の雨で参った。合羽が無いのでどうしようかと思った。梯子場の岩場の陰で雨風をしのいだ。植物監視員のおじさんがこの頃この場所を通過した。他の登山者もこの辺りで立ち止まり様子を見ていた。

この辺りは雷が良く落ちるので早くここから退散した方が良いと言っていた。雷は怖いが雨に濡れたくも無い。雨は一時的で止んだので頂上に向かって再び登山を開始した。寒気の影響は北海道だけと思ったが違ったようだ。

早池峰山頂の東側は平らな箇所がある。御田植場というらしい。ミネザクラやイワカガミ、イワウメ、チングルマなど見られる。

避難小屋のそばを通過すると早池峰山頂1917mだ。帰りは河原坊へ下る。こちらも花が多い。標高差があり、しかもかなりの斜面を下らないといけない。岩場の難路であった。

登山道を下り、コメガモリ沢に合流。タニウツギのピンクが鮮やかだ。12時40分に河原坊着。バスで駐車した所に戻る。