東吾妻山

つばくろ谷に架かる不動橋 不動橋から眼下に見える景色
磐梯吾妻スカイラインから見える景色 桶沼付近の紅葉
(一切経山に向かう登山道から)
吾妻小富士と噴火口跡 酸ヶ平湿原と奥に見える鎌沼
一切経山山頂1948.8m 東吾妻山山頂1974.7m
吾妻小富士から浄土平を見る 浄土平から北側の景色
(有毒ガス噴出地域)

2004年10月13日水曜日

成東(12日)16:38-佐倉-錦糸町-秋葉原-上野19:33-宇都宮-黒磯-23:53福島
福島(13日)8:15-9:25浄土平9:48-11:33一切経山山頂-13:14東吾妻山山頂-14:40浄土平15:40-17:20福島駅17:25黒磯-宇都宮-上野-秋葉原-千葉-24:30成東 =歩き

交通費 JR線内 鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ3060円×2=6120円 福島-浄土平(バス)1410円 浄土平-福島(土湯経由)1820円 9350円

鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷが2回分残っているのでどこか良い所はないかと考えた結果福島方面に出かけることにした。これも、先日の台風で出かけることができなかった影響である。

仕事を終えて家に帰りすぐに駅へ向かう。雨が降っているが傘は差さなかった。時刻表で列車の時間の確認をすると、東北線のダイヤが4月と少し変わっていて17時30分台の列車でも間に合うのではないか(4月の時刻表で調べ、持って行った時刻表は6月、通常はダイヤ改正は地域一括で行うが、たまに一部改正をすることがある)。

上野駅からの電車は満員である。宇都宮に来る頃にはがらがらになった。宇都宮で乗り換え黒磯行きに乗る。5両編成で結構混んでいる。黒磯駅で食料調達しようと思ったが駅構内(売店は夜遅いので閉店している)や駅前には何も無かった。仕方なくすでに停車している福島行きに乗り込む。

車内は閑散としている。後ろ3両は郡山どまりである。その後ろの車両に乗車した。福島駅へ着いたのは夜の12時であった。ビジネスホテルは駅(東口)を出て左へ200m程歩いた所にあるが、最初間違って駅からまっすぐに歩いてしまった。コンビニによって食料調達して場所を聞いたのである。

翌日、ホテルの朝食(無料)を食べ駅へ向かう。日付を入れてもらい、西口から出る。バスに乗るのである。浄土平方面行きのバス乗り場はすでに多くの人がいた。天気は曇で雨は降っていない。しかし午前中はあまり予報が良くない。週間予報では今日は良かったのであるが。

バスは磐梯吾妻スカイラインに入る。麓は紅葉はしていなかったが山を登るにつれ色が出ていた。料金所前には高湯温泉の温泉街があり硫黄の臭いがしていた。

不動沢の前でバスは止まった。この先にかかる不動橋を見学するためにここで降りてもらい橋の向こうの路肩で待っているとのことなので、全員バスを降りた。

この不動橋のかかるつばくろ谷は吾妻八景の一つである。橋の下の水面からの高さは84mもある。しかしちょうど霧がかかっていて数メートル先が見えない状態であった。しかし暫くすると霧は薄くなってなんとか見えるようになってきた。紅葉が綺麗な渓谷である。

橋を渡り対岸に待っているバスに乗る。バスは天狗の庭(吾妻八景)を通りやがて浄土平に到着。途中、硫黄臭が車内にたちこめた。

雨は降っていなかったが路面は濡れていた。バスの乗客の半分は今乗ってきたバスに乗車して土湯方面に行くようである(停車時間が約1時間程ある)。私は15時40分のバスに乗る予定である。

レストハウスの売店により食料を買い山に登る。浄土平ビジターセンターの脇を通り鎌沼・姥ヶ原分岐を一切経山方向に進む。瓦礫の急登である。

噴火口跡らしき窪みが右下方に見える。噴火口跡のすぐ脇から煙が上がっている所がある。このあたりは活火山地帯で最近では1977年(昭和52年)に小噴火を起した。

この辺りから天気が悪くなり霧雨模様になってきた。視界がほとんど無く雨も体にしみてきた。ザックから合羽を取り出し着る。風もかなり強く吹いている。

天候の回復をかねて岩陰で暫く休息する。かなり寒かったが岩陰は風を遮るので体感温度はいくらか上昇した。天気は回復しないが折角だからとりあえず山頂を目指す。団体とちょうどすれ違った。

やがてもやの中からなにやら文字の書かれた柱が見える。空気大感謝塔と書かれている。そこから僅かに歩いた所に一等三角点と一切経山山頂の標識。展望が良いはずであるが・・・。

少し北側に進んで五色沼を見ることにするがやはり見えない。今年は夏以降天候に恵まれないことが多い。山頂は平日で天気が悪いせいか誰もいない。

ここから、東吾妻山をとりあえず目指す。今来た道を戻り酸ヶ平・鎌沼方向に歩を進める。下りのガレ場を下り、避難小屋を経て木道を進む。鎌沼は大きな沼であるらしいが霧で十メートル先位までしか見えない。

鎌沼を反時計回りに半周して南にある東吾妻山を登る。激しくはならないが相変わらず霧雨が降り続いている。東吾妻山は一切経山と違って、樹間の中の道である。姥ヶ原から40分で山頂に到着。霧で視界は全く無い。山頂からの眺望は晴れていれば良いそうである。

ここから浄土平に戻る。途中、ナナカマドなどの紅葉が綺麗な所があった。レストハウスで食事を摂る。バスの時間があったので吾妻小富士に登る。火口一周は1時間程かかるが火口までなら10分もかからない。

帰りのバスはかなり混んでいた。途中に土湯温泉などがあり福島駅まで乗車したのは途中から乗車してきた人を含め3人だけである。福島駅での乗り換え時間は定刻では5分しかない。しかも、バスは約2分遅れたので駆け足で上り列車に乗り込んだ。しかし、宇都宮線は信号機の故障で列車は遅れていて、最終列車で家に着くことになってしまった。しかし、追加料金払わなくて良かった。