蛭ヶ岳

超満員の西丹沢方面のバス 西丹沢自然教室
ゴーラ沢出合 トウゴクミツバツツジ
西丹沢まで4キロ桧洞丸まで0.8キロ 桧洞丸山頂1601m
青ヶ岳山荘 シロヤシオ
稜線からの景色 蛭ヶ岳山頂1673m
丹沢山(百名山)1567m 塔ノ岳山頂1491mに建っている尊仏山荘

2005年5月22日日曜日

成東4:56-大網-千葉-品川-国府津7:58-8:27谷峨8:36(バス)-9:21西丹沢自然教室9:25-12:32檜洞丸-15:33蛭ヶ岳15:45-17:33丹沢山-18:31塔ノ岳-21:30大倉-渋沢22:07-新宿-千葉(タクシー)-2:30成東

体力づくりの一環として少しきつそうな縦走登山を計画した。始発で出て、西丹沢〜蛭が岳〜丹沢〜大倉と言う行程である。

甥っ子と二人で駅へ向かう。ホリデーパスを購入。これを使うと安く上がれるので助かる。食料調達しようと品川駅の売店に寄る。むすびといなりを買って食べる。

御殿場線に乗り換え谷峨(無人駅)で下車。車内で精算できなかったが車掌が下車した時に精算してくれた(私らともう一人精算したので定刻より遅れて谷峨を出発したようである)。

駅前にコンビニなど無く自販機でドリンクのみ購入。駅前の通りのバス停で暫く待つ。やや遅れてバスが到着。このバス停で乗車した8〜9人でバスは超満員である。

終点の西丹沢自然教室までにはかなりの人が降りて数分座ることが出来た。

入山届を出し歩き始める。舗装道を少し歩いてから登山道に入る。前後に登山者がいて結構賑やかな登山道である。檜洞丸まで4.8キロの表示の看板がある。平地なら1時間程なのだが・・・。

前方の登山者がなにやら上方を見ている。鹿がいるのだ。木の皮か何かを食べているようだ。普通人を見ると逃げるのに無心に食べていて我々の存在を気にしないようだ。

ゴーラ沢出合の河原で多くの登山者が休息していた。我々2人も小休止する。

ここからは本格的なのぼりが続く。まずは階段。コンクリート製のしっかりした作りで登りやすい。5人のパーティがちょうど降りてきたので暫く待ってから登る。

トウゴクミツバツツジやシロヤシオツツジが所々に咲いていて綺麗である。中高年の登山者はこれが目当てであろう。西丹沢自然教室で開花状況を聞いていたようである。

展望園地と呼ばれる所にベンチがある。何人か休憩していた。そこからの景色はそれほど良くは無い。しかし、下山してくる人が多い。

やがて木道になる。植生保護のためか土砂流失防止のためかは解らない。

桧洞丸1601mに12時30分に到着。なんで山でなく丸なのか? この山頂でかなりの人が休息していた。山小屋で何か食べようと思ったが売り切れであった。飲み物はあるとのことなのでコーラを買って飲む。

山小屋の人たちは今から下山と言う。この山小屋は土日のみ営業だろうか?

この先蛭ヶ岳へ向かう登山道はめっきり人が少なくなった。

この頃からガスがかなり出てきて展望が良くない。そして地図にも書いてある通り登降差が大きく体力をかなり使う。足も変調をきたし始めてきた。

臼ヶ岳にはベンチがあり2人の登山者がいた。そこから北よりに進行を変える。

やせ尾根になっている所や崩落箇所があったりする場所があるが整備されていて我々にとってはそれほど危険ではない。

さらにガスが濃くなり雨粒を体に感じるようになってきた。標高が高いからかもしれない。

やがて蛭ヶ岳山頂(丹沢山塊最高峰1672.7m)に着く。山小屋があり中に入る。天気も良くないし時間も午後3時半を過ぎていたので人の気配が無い。この山小屋は人がいないのかと思ったら人がちゃんといた。

何か食べ物は無いかと聞いたらカップラーメンがあるというので2つ頼んだ。ドリンク(500mlのペットボトル)も2本買った。400×4で1600円した。

山小屋の人の話だと昨夜はかなりの人が宿泊したようである。多分桧洞丸直下で出会った人たちはここで泊まったのだろう。

食べ終わってすぐに小屋を出る。時間が無いのである。霧状の雨がだんだん強くなってきた。リュックから合羽を取り出し着る。

標高が高いので結構寒いが動いているので手以外は寒さは感じない。甥っ子は寒かったようだ。

丹沢山(百名山)に5時半に通過。この先、塔ノ岳までは2年前に歩いたことがある。

比較的歩きやすい道を登り下りを繰り返しやがて塔ノ岳山頂にある尊仏山荘の裏に出る。かなり薄暗くなってきて山小屋の明かりが柔らかく光っている。

ここから約2時間少しで大倉のバス停である。当初の予定では7〜8時位に着く予定であったが8時38分の終バスに間に合わないかもしれない。

大倉尾根はバカ尾根と呼ばれてだらだらした下りを想定していたが木で出来た階段がやけに多い。一説にはバカに階段が多いのでバカ尾根と呼ばれているらしい。

暗いので電灯を点けて歩く。岩などが場所によりゴロゴロしているので歩きにくいのだ。2つあるうち一つは電池切れであろうか、消えてしまった。もう一つも暗い。

雨風がやんでガスを逃れる地点まで下ってくると正面に街の明かりが綺麗に見えたのである。これには少し感動した。

さらに下り林の中を歩く。すると突然変な光る物体が下のほうに漂って見えるのである。幽霊かと思ったらヘッドライトを点けた登山者であったのだ。今から登るのである。

ライトの電池がついに切れた。真っ暗の中歩いた。案の定、足元滑らせ転んでしまった。確か、ラジオ用の予備の電池があったはずである。取り出してサイズを見ると2種類あるライトのうち小さい方に対応していた。

足元照らしながら下る。昼間と違ってよく見えないので予定よりかなり時間がかかってしまった。もう、終バスに間に合わない。

やっとで舗装に出た。自販機があったので買って飲む。暫く歩くと大倉のバス停である。タクシーの看板があったので電話する。10分ちょっとでタクシーは来た。

今日は、持ち合わせが少ないのでどうしようかと思ったが渋沢の駅までは割りと近いので2千円台で済んだ。

しかし、今度は千葉から先の電車に間に合いそうに無い。新宿で金を下ろして(郵貯、銀行はだめでクレジットカードのみ引き出せた=時間外なのだろうか)何とかタクシー代を調達できた。

御茶ノ水の吉野家により夕食食べて帰る。タクシー代1万3千円也。