幌尻岳

キツネ 駐車スペースからしばらく歩いたところに
あるゲート(タクシーはここまで入る)
額平川 四ノ沢出合にある心洗の滝
幌尻山荘 命の水
戸蔦別岳方向(?) エゾツツジ
ハイマツ帯を抜けると草原の山に出る チングルマ
花咲く草原 ヨツバシオガマ
ミヤマアズマギク 幌尻岳山頂2052m
北カールの残雪 幌尻山荘に戻る

2005年7月25日月曜日〜26日火曜日

新千歳空港8:40-11:26駐車スペース11:46-14:06取水口-16:53幌尻山荘(テント泊)4:35(26日)-6:26命の水6:38-8:37幌尻岳山頂8:47-10:15命の水-11:23幌尻山荘11:35-13:55取水口-15:42駐車スペース

会社の休みが水曜日から月曜日に変更になってしまった。月曜の夜から火曜日水曜日と予定を立てていたが、変更して月曜の早朝の便にて出発。バースデー割引(受付のとき7月の生まれである甥っ子の学生証を見せることが必要である)は当日のみ変更できるのでカウンターで手続きして6時半の新千歳行きに乗る。

新千歳でレンタカーを借り登山口に向かう。途中コンビニに寄り食料を買い足す。

平取町に車は進む。平取町はかなり広い。登山口の標識が現れたのはよっぽどしてからである。しかしその標識を右に曲がってからさらに行程を進まなければならなかった。はっきり言って北海道は広い。

最後は砂利道を1時間近く走り駐車場(仮ゲートがある)に着いた。駐車場には結構車が停まっている。マイクロもあった。砂利道はさらに続く。ここから、北海道電力取水口までかなり歩いた。駐車したところから40分ほど歩いたところにゲートがあり脇に登山ポストがあったのでそこに前もって書いた登山届を入れた。

やっとで取水口にたどり着く。この先は額平川を何度も渡渉する。水量はそれほどでもないが、一跨ぎ出来るほどでもない。ちょうどガイド付のパーティが長い棒を使ってうまい具合に渡っていた。

私は沢靴を買いそびれてしまったのでかかと付サンダル履いて水中に足を入れる。膝下位だが水流が早いところは足元をすくわれそうになる。川幅はそれほどでもないので、2歩または3歩程度で深みからは逃れられる。ここまで結構暑かったので、水の冷たさは気持ちいい。でも、長時間足を浸けているとかなり痺れる。

山荘まで、約4キロ程であったが2時間以上かかってしまった。これでは七ツ沼のテント適地までとても行けない。山荘脇の空き地にテントを張ることにする。隣にいた関西方面からのテント泊の人の話だと昨日の管理人だと幕営禁止だと言っていたようだが、今日の管理人は大丈夫ではないかと言うことだった。

少し薄暗くなってからテントを張る。一人用のテントなのでかなり小さい。そこに二人寝る。十分寝返りできる広さである。夜になり少し冷えてきたので寝袋取り出して体を突っ込んだ。ちょうど良い。甥っ子は厚着して寝ていたが少し寒いようだった。

翌日、4時にテント撤収開始。すでに、山荘宿泊者は山頂に向けて出発し始めていた。結局、テントたたんだりするのに30分くらいかかった。我々も、4時半過ぎ出発。急坂をゆっくり登る。

早朝の気温は15度程であったが、登りの連続で汗が止まらない。約2時間ほどで命の水と言われる水場に到着。ちょうど、早立ちの登山者が休憩終了して、登っていくところであった。この水場は、1分ほど、左に下ったところにある。水量は僅かだが水は綺麗で冷たい。

水場から這い上がり、命の水とかかれた看板近くで休憩。進行方向左側は戸蔦別岳らしい山が見える。ここは、蝿のような虫が沢山いてうっとうしい。すぐに退散する。

先ほどの水場から少し登るとハイマツ帯に突入する。低木なので前方の視界が開けたが、ガスが出ていて山頂付近は隠れて見えない。道の傍らに黄色い花(たぶんニッコウキスゲか)が咲いている。

もう少し進むと、草原状の山が見える。斜面を登る登山者が小さく見えた。この草原は沢山の高山植物が咲いていた。コケモモ、チングルマ、エゾノツガザクラやミヤマアズマギクなど。

左側の下は残雪が存在していて池など見える。ここは北カールと呼ばれるところらしい。山頂はこのカールを左に回り込んだところにある。山頂に近づくにつれまた、ハイマツ帯になる。ガスの中進むと幌尻岳山頂にたどり着いた。

山頂は8人ほどのパーティが休憩していた。ここに来るまでも下山する人たちが何組かいた。山頂は、風がありじっとしていると寒い。10分ほどで、下山開始する。

帰りはスムーズである。昨日、途中まで、前後を歩いていたグループとすれ違う。取水口付近の広場でテント泊したようである。

山荘には11時半前に着いた。かなりの人が休憩していたが、すぐに出発、下山(渡渉開始)した。我々も、後を追うように川を渡る。

慎重に川を何度も渡っていると後ろから3人組が来た。先に行かせる。疲労もピークでここは安全に渡渉しないと思わぬ怪我をしてしまう。と思ったとたん、川原に流れ着いた小枝(棒切れ)に引っ掛け転んでしまった。少し腕の皮を擦りむいただけである。

取水口で休憩している3人組を追い越し、順調に下山していると思ったら、甥っ子のペースが急激に落ちてきた。足が痛いと言う。マッサージしながら、甥っ子の荷物を私が持ちゆっくり歩く。

3人組が後ろから追い越した。3時半にタクシー呼んでいると言っていた。甥っ子の足の調子がいまいちと言ったら一緒に乗っていかないかと誘われたので、駐車したところまで運んでもらった。甥っ子はかなり嬉しそうだった。3人組みの一人は76歳と言っていたが全く疲れた気配は無かった。

台風が接近中で雨も心配されたが下山中の林道で少し降っただけで何とかもってくれた。今夜は布団で寝たいと思い早めにどこか宿を手配しないといけないと思った。しかし、目のつく所に宿は無い。旭川市内のビジネスホテルは何処も満室。小高い山の上の一角に旅館を発見。空いていると言うのでそこに泊まった。冷房は無く部屋はかなり蒸し暑いひどい部屋だ。

飯は外で食べる。旅館に帰り、部屋の窓を全開に開けて寝たが結構涼しくなった。ただし、夜中雨が結構降ってきて、周辺が濡れてしまった。