飯豊山

磐越西線山都駅 飯豊山の登山口川入行きのバス
大滝と下十五里(山頂)との分岐 チチタケ
峰秀水という水場 アジサイか
飯豊山の稜線が見える 剣ヶ峰という三国岳まで0.2キロの地点
鎖場 三国岳避難小屋、素泊まり2000円
飯豊山方向 小屋内部
風と霧と雨の三国岳避難小屋 種蒔という地点
飯豊切合小屋 シーズン中利用可能な水場
姥権現 姥権現付近
飯豊連峰本山小屋 飯豊山神社
20℃近くあり寒くは無い 飯豊山山頂2105m
玄山道分岐 マツムシソウ
御西小屋 飯豊連峰最高峰大日岳2128m
ニッコウキスゲ 天狗の庭
梅花皮(かいらぎ)小屋 北股岳2025m
門内岳 門内小屋1500円
門内小屋内部 梶川尾根から石ころび沢の雪渓を見る
虹が見える飯豊山荘方面の景色 土日3本、平日2本のバス
日帰り入浴可能な飯豊山荘 米坂線小国駅

2010年8月13日金曜日〜16日月曜日

13日 川入バス停9:26-9:55キャンプ場-11:51中十五里-13:36峰秀水-15:06三国岳避難小屋(泊)
14日 三国岳避難小屋8:10-9:46切合小屋-12:40飯豊山山頂-13:59御西小屋(泊)
15日 御西小屋8:11-9:29大日岳-10:43御西小屋-14:07梅花皮小屋-15:45門内小屋(泊)
16日 門内小屋5:21-6:14梶川峰-8:11湯沢峰-9:54飯豊山荘

飯豊山に急遽登ることにした。休みが1日増えて、4連休になったためである。

この山を縦走するのが一番面白いと思うのだが、バスや鉄道の本数が非常に少ないのが難点だ。そして気がかりなのが天気である。台風が日本海を通過中なのだ。勢力はあまり強くなく大丈夫かと思っていた。

台風一過の晴天を期待していたのだが、新潟方面の週間天気予報は悪かった。この山塊の天気は新潟の天気予報を見なければいけないと登山中に知ったのだが後の祭りだった。

磐越西線は、福島の郡山から会津若松を通り喜多方から日本海に抜ける路線である。喜多方までは電化されている。その喜多方までは本数はそこそこある。

登山口へ向かうバスは喜多方の先、山都駅から出ている。数少ない列車であるが朝一の登山口へのバスに接続している。

川入行きのバスには若い女性1人だけだった。街からやがて山奥へと進む。渓流で釣りをしている人とかいた。いいでの湯という立ち寄り湯が途中にあり登山や散策などの帰りに利用する人が多いようだ。

終点川入から歩きである。民宿街を通り抜け緩やかな道を30分ほど歩くとキャンプ場がある。さらに林道を歩く。まっすぐ進むと大滝という滝にたどり着く。飯豊山は右にある木の階段を上がる。

栃木出身の人がチチタケというきのこを採っていた。栃木県ではチチタケは人気のあるきのこらしいがその他の地域は取り立てて好むほどではないようだ。

峰秀水の水場は冷たくてうまかった。心配した天気は曇り空ではあるが雨は降らずここまでは良かった。

剣ヶ峰の鎖場を過ぎると三国小屋があり今夜の宿とする。夏場は管理人が常駐していて料金を徴収する。

翌日の天気は生憎の雨模様だった。夜中は米沢の街明かりが見えていたのだが。合羽を着て飯豊山を目指す。種蒔という地点を過ぎ切合小屋に着く。この小屋はこの山域で唯一食事を提供してくれる。

登山道の傍らにトリカブトやマツムシソウなど見られる。残雪もまだかなり残っていた。

雨は強くは無いが風がかなりある。視界は数メートル先しかなく最悪である。本山小屋と隣接した場所に飯豊山神社があった。神社の建物の中に巫女が一人いた。その人から道中安全のお守りを購入。

ついでに飲み物とか買えるのかと聞いた。本山小屋の管理人が不在と言うことで巫女が対応してくれるとのこと。山の頂付近で若い女性が一人でいたことに感心した。もっとも巫女の方も悪天候でよく登ってきたと感心しているかもしれない。

飯豊山頂は神社から20分ほどで着いた。強風と言うか暴風雨に見舞われ展望も無く散々な山頂だった。すぐに退散し歩を西に進める。

御西岳避難小屋に午後2時頃に着いた。飯豊山の最高峰、大日岳に行くつもりだったが悪天候なので本日は断念した。この山域はテント禁止かと思っていたが切合小屋とここ御西小屋も可能のようだった。

小屋は混雑ほどではないが結構人がいた。九州方面から来た人は混雑に備えてテント持参で来たそうだ。

翌日、相変わらずの悪天候だったが大日岳まで往復した。そして北股岳方面へと歩く。梅花皮と言う小屋がある。かいらぎと読むようだ。梅花皮小屋から石転び沢への道がある。雪渓であり晴天時の登り以外だと危険のようだ。

北股岳への登り返しは結構きつかった。この辺りから門内小屋までは強風で前に進むのに苦労した。

門内小屋も管理人が常駐しているが、管理人の部屋は別棟にあった。食料は既に底を突いていたが、補給できたのはドリンク類だけであった。体に沢山の脂肪がついているのでドリンクだけでもあと数日間は大丈夫と思う。

飯豊山荘に下山する予定だったが門内小屋に泊まる。正直古くて汚い小屋である。自宅の部屋も汚いので気にはならなかったが。門内小屋を避けて、建ててまだ新しい頼母木小屋に宿泊すると言う人が御西小屋で泊まった人の中にいた。

丸森尾根と梶川尾根二つのルートが存在するが後者を取る。標高差約1500mもある下りだ。ここを炎天下に登り脱水症になった学生がヘリで搬送されたとか。それだけ登りに使うとキツイのだ。

下るに従い視界が良くなり石転び沢の雪渓や梅花皮滝が見えた。このキツイ梶川尾根を登ってくるパーティが数組いた。稜線の悪天候は17日まで続いていたようだ。

温泉のある飯豊山荘に立ち寄り湯する。土日は朝夕2本しかバスが無い。タクシーを呼ぶことにした。小国と言う駅から列車を乗り継いで自宅へ帰る。